はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

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『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
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「少女が大人になる時 その細き道」

2018-05-13 10:44:02 | 気になる:テレビ番組

先週のGWは、近隣にドライブや「ひとりカラオケ」以外は、自宅でほぼ自宅でテレビ三昧

そんな中、たまたま見てしまったのが

「少女が大人になる時 その細き道」

 

ご記憶にある方はいるでしょうか?
はぎおは、放送当時、なんとなく記憶にありましたが、詳細は覚えてません
当時大ブームだった「大映テレビ」の作品だそうで。

で、見始めたのですが、これがまぁ・・・

内容はこちら↓(ネタバレです)

純心な乙女だが臆病で警戒心が強い短大生の加世が、精二と宏という2人の青年から愛され大人へと成長していく物語。精二は加世を自分の妻にすると決め、司法試験合格を目指していたが、最も信頼する友人、宏に加世を取られてしまう…。運命の悪戯か宏と加世の地獄の日々が始まる…。「高校聖夫婦」で人気を博した伊藤麻衣子が、一変してシリアスな役どころに挑んだ。真実の愛のあり方を知らない少女がとった行動とは?青春を駆け抜ける若者の姿を描いた純愛ドラマ。(TBSチャンネルより)

原作は、高樹のぶ子さんの短編小説。

’84の放送で、「不良少女と呼ばれて」で大ブレイクする前の、いとうまい子さん主演作。

「不良~」以降の、ブーム時期の作品の記憶はあるのですが・・・これは印象がない!と思ったら、7話で終了。しかも、バブル期の浮かれた時代に制作されたものとしては、とっても「地味」。主演のいとうさんも、そう語ってたそうで

もちろん、「大映作品」にありがちな、大げさなセリフ、言い回しは健在で、主演クラスは新人たちばかり。
今でこそベテランのいとうさん、金田賢一さん、そして利重剛さんも、正直上手い・・・とは言い難いですが、あの「大げさな言い回し」が逆に新鮮で。


主演のいとうさん、ホントに可愛かったのに、役柄としてはなかなか大胆で、ある意味「不良少女~」よりも怖かった

若干「聖人君主」のような、お堅いおぼっちゃまの精二役に金田さん。もうピッタリでした。ただ、こんな真面目で堅物な人、いるかしらって感じ。
その反動でしょうか、その翌年に「太陽!」で、デューク刑事のようなクールで若干捻くれた役を演じたかった理由がわかった気がしました

その精二と同じ司法試験を目指すライバルで、友人の宏役に利重さん。金田さんと並ぶと、どうしても見るからに「苦労人」オーラが出ていて(失礼すぎ)、こちらもピッタリ。一見穏やかそうで、内面は情熱にあふれ、友人を裏切ったという葛藤と戦い続けるという、難しい役。まだ初々しくて、ちょっと可愛くて。



そして、脇役ですが、結構波瀾万丈な生き方を選ぶカップルの、松村雄基さん伊藤かずえさんも、まだまだ初々しくて。でも、当時無名だったはずですが、お芝居の完成度は高かったかと

 

その、新人を囲む脇役が、超ベテランの芸達者ばかり。(敬称略)
中条静夫野際陽子名古屋章中原早苗井川比佐志岩本多代あき竹城大橋吾郎・・・

どうですか。思えば、「大映テレビ」の一時代を支えた方たちばかりですけど。
(このメンバーだけのドラマを見てみたい気分

 

なにより、内容が重い・・・というか、まぁ、男性同士の友情に女性が入った時、その絆は揺るがないものなのか。このドラマでは、完全に崩壊してましたが、正直難しい話ですよねぇ。

目標を達成するまで愛する女性、加世に手を出さないと決めた精二、その彼女を好きになってしまった宏。
どちらも人間的で、どちらの気持ちもわかりたい・・・と思うけれど、真面目・頑なすぎるのも、加世にとっては物足りなかったのかな~なんて。
でも、精二の意思を知りつつ、密かに付き合い、自分たちで「重荷」を背負って、友人を演じ続ける二人。。。なにが正解かわかりませんけど、結果的に友人を裏切っていたことには違いなく・・・本音を打ち明けられた時の精二の落胆ぶりはいかほどのものか。

 

 見終わった後、どこかで感じた「もやもや感」があふれ出てきた。
そうだ

夏目漱石の「こころ」

を読んだ後の感情じゃないか。
そう思ってしまいました。

これは、「青春ドラマ」と銘打ってますが、子どもが見るには重すぎますよねぇ。
今回見て、「青春」とか「恋愛」よりも、「友情」や「人間関係」に重きを置いて見てしまいました。


この作品では、時が過ぎて、精二が二人を許し、元通りの関係に戻ったように見える三人。
そこは、「こころ」と違って、若干甘い?救いがあるのかもしれませんが、裏切ったという思いの強い二人に、本当の幸せが訪れるのかどうかは・・・・

 

確かに地味すぎて、浮かれ気分の時代に放送されるには、視聴率が悪かったのもわかる気がする・・・
けれど、今見ると逆に「インパクト」大です。

コメント
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