ぴち子の忘れられない話…人、オウム、インコ、犬、猫等にまつわる実話

今まで出会った動物達とのエピソードや、素敵な人達の話を綴っていきます。

風邪坊主

2013-02-28 22:37:33 | 縁起
子供の頃のある日、母が部屋で髪を振り乱し何かを振りまわしていました。
恐る恐る見てみると手にはなんと包丁が
部屋には母一人だけでした。
持ってるのが刀だったら時代劇のエアー立ちまわりです。
私「な、何?」
母「危ないからそこで待ってなさい、風邪坊主を退治してるんだから」
風邪坊主っていうのは、風邪をひく前ぶれに夢に現れる妖怪なんです。
母は前日に、真っ赤な顔をした妖怪が布団に入ってくる夢を見たんだそうです。
この妖怪は誰にでも化けるのです。
とにかく冬に誰かが家に入ってくる夢を見たら風邪坊主を疑うのです。
そしてそれをそのまま放っておくとひどい風邪をひくという言い伝えがあるんです。
刃物で空を切って風邪坊主を退治すれば 軽くて済むと信じられていました。
これは三重県出身の母方の祖母からの伝承です。
子供の頃は、半信半疑ながら風邪坊主らしき夢をみると警戒したものです。
多分、熱の出はじめにうなされて見る悪夢ではないかと思います。
今では、風邪かもしれないなと思ったら直ぐ葛根湯を飲みます。
これは私には本当によく効いて、幸いなことに ここ何年いや何十年も熱を伴う風邪を引いた事がありません。
風邪予防には 1に栄養、2に睡眠、3に気合ダーッ!

鳥の先生

2013-02-19 22:05:41 | 
子供の頃にひよこを飼っていました。
ひよこはすくすくと育ち、やがて立派なオンドリになりました。
ぴよぴよ鳴いていたのが変声期を迎えました。
そして初めての雄たけび「コケコッコー」ではなく、「コエー」「ケー」「コケケー」
なかなか上手に叫べません。
そこで リコーダーで「ピピピッピー」
とりあえずメロディーとリズムの見本を吹いてやりました。
何度も吹いて聞かせて3日位経った頃、やっとまともに「コケコッコー」と鳴けるようになりました。
飼っていた九官鳥にウグイスの鳴き真似を教えたこともあります。
これは口笛で教えました。自慢じゃないけど、私はとてもうまく口笛が吹けるのですよ。
やがて九官鳥は先生の私よりも上手にウグイスの真似ができるようになりました。
そして大人になった今でも…
今年2月初め頃より、遠くで聞こえていたウグイスの声がだんだん近くにやってきました。
若鳥らしく、鳴き声が変。「ホー」だけだったり「ホーホケケケケー」だったり「ホーホケホケケキョ」だったり、もう聞いちゃいられない。
昨日の事です。
隣の庭で「ホー、ホー」とやってるので、おせっかいな私が教えてあげることにしました。
ウグイス「ホーホケケケー」
おせっかいおばはん「ホーホケキョ」(口笛で)
ウグイス「ホーホケキョ」
おせっかいおばはん「できたじゃないの、もう一度、ホーホケキョ」
ウグイス「… 」 どこかに飛んで行ってしまいました。
かわいそうなウグイスは劣等感にさいなまされたか それとも先輩ウグイスの縄張りを荒らしちゃいけないと思ったのか、もう二度と来てくれませんでした。
ああ いらん事したなあ。