ぴち子の忘れられない話…人、オウム、インコ、犬、猫等にまつわる実話

今まで出会った動物達とのエピソードや、素敵な人達の話を綴っていきます。

愛すべき馬達

2013-12-31 22:56:41 | 動物
2014年 明けましておめでとうございます。

今年の干支である馬の思い出がいくつかあります。

中学校の修学旅行で箱根に行った時のことです。
芦ノ湖の湖畔に観光用の馬が繋いでありました。
栗毛のとても美しい馬でした。
友達と馬をバックに写真を撮ることにしました。
馬の前に2人並んでポーズをとってパチリと撮ってもらったその瞬間…
ザーッツと凄まじい勢いで流れ出した水ーではなく馬の大放尿
ほうほうの体でその場を逃げ出しました。

時は経ち、高3 受験期の頃です。
志望校の1つである公立短大の下見に行った時です。
グランドで乗馬姿の学生が颯爽と馬に乗っているのが見えました。
ここに入学して乗馬クラブに入るんだ。と決めました。

そして、受験。運良く合格して乗馬への夢がかないそうでした。
入学式を迎えました。
様々なサークルが新歓活動を行っていましたが、そこに乗馬サークルはありませんでした。
近くの先輩学生にそっと聞いてみました。
「あのう 馬術部はどこなんでしょうか?」
「馬術部なんてありませんよ」
「えっ? あのグランドで確かに乗馬してるのを見たんですけど」
「ああ あれね ○○○工業大学のグランドね」
そう だったのか…  まぎらわしいんですけど
後の祭り で、合唱部に入りました。
それはそれで楽しかったから、ま、いいか。

またまた時が経ち、2児の母となっておりました。
子供会の行事で運動公園に行った時のことです。
アスレチック等で遊んだ後、お弁当を食べる場所を探していました。
我が家の家族と友人家族3組程で、乗馬場脇の芝生の上に落ち着きました。
乗馬服を着たおねえさんが素敵に馬に乗り、テンポ良く駆けておりました。
子供達は大喜び、あこがれのまなざしで見ておりました。
馬が何周か回ってちょうど私達の目の前を通り過ぎたその時です。
プッ プッ プッ プッ プッ… … …
おねえさんではありませんよ。馬がね、走りながらおならをし出したんです。
子供達は 大爆笑。 
ごめんなさい。おねえさん。馬に笑っちゃったんです。
大人達もこらえきれずに笑ってしまいました。

この次はどんな馬に出会うのでしょうか?



告白

2013-01-24 20:38:46 | 動物
一度だけネズミを飼ったことがあります。
子供の頃のお話です。
ある日、妹がハツカネズミを拾ってきました。白くて目が赤い実験によく使われてるネズミです。当時、お祭りや縁日なんかに露店でよく売られていました。
なんでも、妹が 道を歩いていたら向こうからハツカネズミがこちらにチョロチョロと歩いてきたんだそうです。
付近に捜してる人もいないし、ほっとけなくて連れて帰ったのです。
飼い主が見つからないので、ネズミかごを買って家で飼うことになりました。
赤いネズミ車に入ってくるくる回す姿は本当に可愛らしいものでした。
毎日の世話は、私達子供の役目でした。
ある日、妹の留守中に、私一人で世話をしていた時です。
敷き紙を替えようと、かごの扉を開けた瞬間に ネズミが逃げ出してしまったのです。
あわてて追いかけましたがネズミの方がすばしこく捕り逃がしてしまいました。
運の悪い事に、飼い猫に見つかってしまったのです。
当時飼ってた猫はネズミ取り名人(名猫?)
後はご想像通りです。
その後しばらくして遊びに行ってた妹が帰って来てネズミが居ない事に気がつきました。
「ネズミがいない!おねえちゃん 知らない?」
「なんか気がついたらいなくなってた。家を思い出して帰ったんじゃないの?」
逃がして猫に捕られたなんて妹にはとても言えません。
母には本当の事を話してあったので、その内に話すだろうと思っていました。
妹が真相を知ったのは、つい最近でした。
なんと母もずっと話してなかったのです。
うん十年ぶりの告白です。

蛇にまつわるエトセトラ

2013-01-02 11:47:29 | 動物
巳年年頭ということで、蛇について語ってみます。
私の実家は名古屋の下町にあります。名古屋駅からバスで1区、徒歩でも20分位で行ける所で、古くからの民家が密集している地域の商店街にありました。
自然とは全く縁遠い所で空き地の草むらさえも皆無でした。
そんな所にも、蛇が棲んでいるのです。屋敷蛇と言って大切に思われていました。
古家の多い地域にはネズミが多いのです。この地域には大きな青大将が棲みついてネズミを餌にしていたのでしょう。
私が高校生の頃、家の庭で小さな蛇を見つけたのです。以前からいた青大将の子供だと思いました。
母に告げると、たいそう喜んで 水を入れた小皿と生肉を入れた小皿を庭に置きました。
物陰に隠れてそっと見ていると蛇が小皿の水をチロチロと舐めていたんです。
母は こんな町の中で水に不自由はないか、餌はあるのか、と心配していたようです。
後で見たら肉もすっかり無くなっていました。
蛇は生き餌しか食べない筈なので、おそらく肉は野良ネコが食べたんだろうと思いましたが、更に喜んでいる母を見たら、何も言えませんでした。
そんなこんなで、私は蛇を怖いとか気味悪いとか思ったことはありません。
もう1つ蛇の思い出があります。
何年か前、私がパートで働いていた頃の話です。
勤務先には自転車で通っていました。家のある住宅地の坂道を下ったところに会社がありました。
行きはどんどん下りて行くので楽なのですが、帰途は逆に息を切らしてこがなければなりません。アシスト付の自転車ではなかったので、どうしても途中で降りて引いて行くことになります。
いつも急坂の柊南天のある家の横で自転車から降りていました。
自転車を引きながら、毎日 柊南天を見ながら通るのです。花が咲くととても良い匂いがしていました。
ある日、いつものように勤務を終えて帰り道、いつもの柊南天の横にさしかかった時のこと。枝に何か白い紐のような物がふわふわとひっかかっているのです。いったんは通り過ぎたのですが、何か気になって戻って自転車を止めてよくみてみると、中が空洞になった薄い半透明のうろこ模様のある物体だったのです。
初めてみた蛇の皮でした。
柊南天のチクチクした葉を利用して脱皮したんだなと思いました。
木の持ち主に断ろうかとも思いましたが、蛇嫌いかもしれないし、気味悪がらせても悪いしとか勝手に判断して無断でそっと木から外して家に持ち帰りました。
家に帰ってじっくり見てみると、完璧な抜け殻だったのです。口の先から尻尾の先まで欠ける所の無い1本物だったんです。目の痕までくっきり残っていました。
蛇の抜け殻を財布に入れると金運が良くなるといいますが、とても財布に入るような大きさではありません。
そっと引き出しに入れておきました。
その年のことです。主人が30年あまり勤めた会社を早期退職することになりました。
会社員時代のスキルを生かせる別の業種からのオファーがあったのです。
急な退職だったので、事務手続きが間に合わず、前の会社に籍を置いたまま新しい勤務先に通うということを余儀なくされました。
ところが退職日を迎える直前に前会社の所属事業所閉鎖が決まったのです。
幸いにも大企業なので事業所を集約しただけで経営には問題はありません。
退職日が正式に決まり、退職金通知をみると、計算した金額よりも随分と多い。
何と、事業所閉鎖に伴う退職扱いで手当てが加算されておりました。
財布に入らない程の抜け殻を拾って財布に入らない程の手当てを受け取りました。
その抜け殻はというと、今は桐の箱に入れて丁重にしまってあります。