ぴち子の忘れられない話…人、オウム、インコ、犬、猫等にまつわる実話

今まで出会った動物達とのエピソードや、素敵な人達の話を綴っていきます。

鳥の先生

2013-02-19 22:05:41 | 
子供の頃にひよこを飼っていました。
ひよこはすくすくと育ち、やがて立派なオンドリになりました。
ぴよぴよ鳴いていたのが変声期を迎えました。
そして初めての雄たけび「コケコッコー」ではなく、「コエー」「ケー」「コケケー」
なかなか上手に叫べません。
そこで リコーダーで「ピピピッピー」
とりあえずメロディーとリズムの見本を吹いてやりました。
何度も吹いて聞かせて3日位経った頃、やっとまともに「コケコッコー」と鳴けるようになりました。
飼っていた九官鳥にウグイスの鳴き真似を教えたこともあります。
これは口笛で教えました。自慢じゃないけど、私はとてもうまく口笛が吹けるのですよ。
やがて九官鳥は先生の私よりも上手にウグイスの真似ができるようになりました。
そして大人になった今でも…
今年2月初め頃より、遠くで聞こえていたウグイスの声がだんだん近くにやってきました。
若鳥らしく、鳴き声が変。「ホー」だけだったり「ホーホケケケケー」だったり「ホーホケホケケキョ」だったり、もう聞いちゃいられない。
昨日の事です。
隣の庭で「ホー、ホー」とやってるので、おせっかいな私が教えてあげることにしました。
ウグイス「ホーホケケケー」
おせっかいおばはん「ホーホケキョ」(口笛で)
ウグイス「ホーホケキョ」
おせっかいおばはん「できたじゃないの、もう一度、ホーホケキョ」
ウグイス「… 」 どこかに飛んで行ってしまいました。
かわいそうなウグイスは劣等感にさいなまされたか それとも先輩ウグイスの縄張りを荒らしちゃいけないと思ったのか、もう二度と来てくれませんでした。
ああ いらん事したなあ。