私的、コロナの始まり〜石垣島へ

2020年が始まりしばらくして中国の武漢で原因不明のウィルス性肺炎が発症しているという新聞記事を読んだ。特段の危機感は無く、全くの他所ごとに思ったのは覚えている。１月末に大人の生徒で台湾出身の方から「ウィルスが怖くて電車での外出はしばらく見合わせたいので、残念ですがレッスンを休ませてください」との電話があった。勿論、了解はしたけれど、まあ、なんて神経質なんでしょう！というのがその時の自分の偽らざる感想💦

で、私自身はヤヴウォンスキ先生のセミナーやらコンサートやらハマスホイ展やら課題曲委員会やらステップ説明会やらバッハコンクールやら眼科やらダルベルトマスタークラスやら組織委員会やらと都内へ飛び回る日々。危機感はゼロでした。そして2月になり、横浜港に停泊中のクルーズ船で感染者が出て下船できなかったことがニュースになり、テレビは信じていない私はTwitter等で情報収集を始めた。そしてヨーロッパ在住者の状況や帰国にあたってのいろいろも知ることになった。中でもクルーズ船の乗客の方「ありがとうYOKOHAMA,JAPAN」さんが船内から発信している事に深い共感を覚えた。それで、まずは手洗い、ともかく手洗い、という事でレッスンに際しても全員に手洗いをお願いした。


そんな中、2/23〜25、昨年から決まっていたピティナステップのアドバイザーで石垣島へ。普段なら大喜びで出かける石垣島ですが、さすがにこの時期の羽田、飛行機、どちらも不安でいっぱい。それでも、仕事だし行かなくてはならない‼️一応、連休だったので、羽田もすごい混雑、飛行機も満席、、3時間半のフライトは結構、辛かった。ところが、石垣島に着いたら、まあ、なんと別世界。コロナの気配はゼロでした。


空港からホテルへのタクシーの運転手さんもマスクは無し、窓外の景色を見ているとコロナは関東だけの話かなと思えてくる。ホテルに着き、さてどうしようか、、、いつもなら、地元の飲食店に出掛けるのだけれど、なんとなく、そんな元気も出なくてホテルの真前のコンビニでおにぎり等を買って早々に部屋に引き籠る。ホテルでは仕方なくテレビをつけて見た。全国のニュースではコロナ一色。どのチャンネルでもニュースといえばコロナ。うんざりして早く寝ることにしたけれど、なんだか寝付きが悪い。


翌朝、早めに起きたのでホテルの周囲を散歩。そうしたらすぐ近所に家庭的な食堂を発見。ああ、今夜はここに来よう！と思ってホテルの朝食会場へ。さすがに地元外から来ているらしき宿泊客はみんなマスク。私もそそくさと食事を済ませて、ステップ会場のANAコンチネンタルへ。会場入り口には消毒液が置いてあるけれど、それ以外は平常時のステップの空気。無事に終了して解散。私はせっかくなのでタクシーにお願いして川平湾などを観光。素晴らしい景観でした。夜は予定通り、ホテル近くの家庭的な食堂へ。若いご夫婦が小さなお子さんを抱えながらやっているお店で久々のぬくもりを感じつつ食事。でもホテルに帰るとコロナのことしかやらないテレビ。。。


翌日は夕方の飛行機にしてしまっていたので、竹富島へ渡った。島の方の話では台湾からの船が来ないのでいつもよりかなり空いているとの事でしたがフェリーも満席で私にしたら充分な混雑。水牛車に乗り、グラスボートに乗り、一応、観光をしたけれど、実はもう早く家に帰りたい一心で時間を潰しているような気持ちでした。コロナが気がかりで心から楽しめなかった。。帰りの飛行機も満席、咳をする人や頻繁にトイレに立つ人やなんだか周囲が気になって気になって、今思うとノイローゼっぽかった。