やぎのブログ(日記編)

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土星のリングの隙間に小衛星発見

2005-05-28 22:31:25 | 最新ニュース
ニュース#152

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 予言されていた天体が実際に発見されたょ。米航空宇宙局(NASA)の土星探査機カッシーニが、リングとリングの狭い隙間を通る小さな衛星を発見したんだ。キーラーの隙間って呼ばれているリングの隙間には前から衛星があるに違いないって言われてたんだ。

 土星のリングはとっても細いリングが無数に集まってできているんだ。リングを作っているのは実は小さな氷などの粒で、それらが集まって遠くから見るとリングに見えるってわけ。リングにはいくつかの隙間があって、ほとんどリングを作る粒がない場所だょ。キーラーの隙間もその一つ。土星のリングの中で2番目に明るいAリングの外縁近くにある隙間だょ。Aリングの外縁から250km内側にあって、幅は35kmしかないんだ。

 2004年7月、カッシーニは土星のリングを詳しく観測したんだ。その時キーラーの隙間の外側のリングから、スパイク状の突起が出ていることが発見されたょ。同じような突起は、Fリングでも発見されていて、それが土星の衛星プロメテウスの重力によって引っ張られてできたものだってことがわかっていたんだ。だからキーラーの隙間で発見された突起も小さな衛星の重力によって作り出されているんじゃないか、って考えられるようになったんだ。

 すると2005年3月1日に撮影された画像の中に、本当に衛星が発見されたんだ(下の画像:NASA/JPL/Space Science Institute提供)!直径約7kmと小さな衛星だょ。反射率は0.5で、近くのリングを作っている粒と同じ物質で覆われてるみたい。土星の中心からの距離は136505kmで、軌道はまだわかってないけれど、ほとんど円に近い楕円だと考えられてるょ。とりあえず仮符号S/2005 S1と呼ばれることになったんだ。

 この衛星がキーラーの隙間の外側に少し近づいたり、逆に内側に少し近づいたりを繰り返しているために、そのたびにリングの粒が乱されて写真のような波のような構造ができたらしいょ。エンケの隙間っていう別の隙間の中にも衛星パンが回っていて、近くのリングに似たような波状の構造が見られるょ。

 この衛星S/2005 S1が周りのリングに与えている影響を調べることによって、衛星の重さを推定することもできるかもしれないょ。そうすれば、衛星がどんな物質でできてるのか、どのようにして衛星が誕生したのかも分かってくるはず。これからの分析に期待だね!



 ところでカッシーニが発見した衛星は早くもこれで4つ目。まだ衛星かどうか分からないものまで含めれば7つ目なんだ。今回のS/2005 S1の軌道はまだよくわかってないから、他の6つの衛星・衛星候補のデータをここで紹介するね。S/2004 S3、S4、S6はFリングのすぐ近くで発見されて、本当に衛星なのかわからないから名前はまだ付いてないんだ。ちなみに1995年にもハッブル宇宙望遠鏡による観測でFリングのすぐそばに衛星候補が3つ発見されたょ(S/1995 S5、S6、S7)。下の表は6つの天体の軌道データ。その下の画像はカッシーニが撮影した6つの天体の写真だょ(NASA/JPL提供)。

名称軌道長半径 離心率 軌道傾斜角 昇交点黄経 近土点黄経
  km   ° ° °
S/2004 S4  140171±41  0  0.0     
S/2004 S6  140760±12  0.0075±0.0015  0.02±0.01  25±5  240±20 
S/2004 S3  141071±1  0.0040±0.0002  0.05±0.02  188±14  154±4 
Methone  194251±1  0.0010±0.0002  0.0018±0.007  351±29  348±18 
Pallene  212283±1  0.0040±0.0002  0.181±0.008  7±6  78±7 
Polydeuces  377390  0.0182  0.1705  302  143.19 


   Methone      Pallene     S/2004 S3     S/2004 S4   Polydeuces     S/2004 S6
  (S/2004 S1)   (S/2004 S2)                         (S/2004 S5)


参考
ニュース1 土星探査機カッシーニ、土星に新衛星発見
ニュース24 カッシーニ、土星に新衛星らしき天体発見
ニュース73 羊飼い衛星プロメテウス
ニュース95 新たに命名された土星の衛星
ニュース149 土星の新衛星計13個発見
日記2005年2月25日 キーラーの隙間に未知の衛星?
オリジナル画像No.13 土星の衛星プロメテウス
オリジナル画像No.16 キーラーの隙間を通る新衛星
オリジナル画像No.22 ウェイブメーカー

 キーラーの隙間: 土星のリングはとっても細いリングが無数に集まってできているんだ。リングを作っているのは実は小さな氷などの粒で、それらが集まって遠くから見るとリングに見えるってわけ。リングにはいくつかの隙間があって、ほとんどリングを作る粒がない場所だょ。キーラーの隙間もその一つ。土星のリングの中で2番目に明るいAリングの外縁近くにある隙間だょ。Aリングの外縁から250km内側にあって、幅は35kmしかないんだ。キーラーは、土星のリングが細かい粒の集まりだってことを観測で証明した天文学者の名前だょ。

 Aリング: 土星のリングは1610年にガリレオによって初めて観測されて、1655年にホイヘンスによってリングだってことが確かめられたんだ。その後、1675年にカッシーニ(天文学者)がリングの中に隙間があることを発見したんだ。このカッシーニの隙間より外側をAリング、内側をBリングって呼ぶことになったょ。実際にはAリング自体、たくさんの細いリングが集まってできてるんだ。

 Fリング: 1979年にNASAの木星・土星探査機パイオニア11号によって発見された細いリングだょ。Aリングのすぐ外側にあるんだ。実際には少なくとも5本の細いリングが集まってできているょ。Fリングのすぐ内側にはプロメテウス、外側にはパンドラっていう衛星が回っていて、これらの衛星の重力によって束ねられているって考えられてるんだ。このように細いリングを束ねるはたらきをする衛星を羊飼い衛星っていうょ。

 プロメテウス: プロメテウスは土星のFリングの近くを公転する小さな衛星だょ。1980年、ボイジャーの画像からS. Collinsらによって発見されたんだ。大きさは140×100×74kmでラグビーボールのようないびつな形の衛星だょ。表面は小天体の衝突によってできたクレーターで覆われているんだ。プロメテウスは土星のFリングの近くを、時には横切りながら回っているんだ。

 反射率: 当たった光の強さに対する反射される光の強さの割合。つまり、どのくらい光を反射するかってこと。光を全部吸収しちゃう真っ黒なものの反射率は0だし、光を全部反射しちゃう真っ白なものの反射率は1になるんだ。

 仮符号: まず、衛星らしい天体が発見されて認められると、仮符号っていう番号がつけられるんだ。例えば仮符号S/2004 S7を例にとると、S/は衛星(Satellite)、2004は発見された年、Sは土星(Saturn)、7はその年7番目に発見されたことを表しているんだ。つまりS/2004 S7は、2004年に新しく発見された土星の衛星のうち7番目に発見された天体を表してるってわけ。
 その後、衛星であることが確かめられると、国際天文学連合(IAU)で話し合われて新しい名前が決まるんだ。その時に衛星には通し番号がつけられるょ。

 エンケの隙間: Aリングの中にある隙間だょ。Aリングの外縁から3210km内側にあって、幅は325km。1837年、エンケが発見した隙間だょ。ほぼ中央を衛星パンが通ってるんだ。

 パン: パンは土星のエンケの隙間を公転する小さな衛星だょ。1990年、ボイジャーの画像からM. Showalterらによって発見されたんだ。大きさは25km。

行方不明の火星探査機を確認!

2005-05-28 20:32:05 | 最新ニュース
ニュース#151

最新ニュース目次 ニュース画像庫

 今から5年以上も前に火星に着陸しようとして失敗し、行方が分からなくなっていた火星探査機が、着陸する予定だった場所の近くで発見されたょ。

 発見されたのは米航空宇宙局(NASA)の火星探査機マーズ・ポーラー・ランダー(MPL)。1999年12月に火星の南極に着陸する予定だったんだけど、通信が途絶えちゃって行方不明になっちゃったんだ。同じ1999年の9月にはNASAの火星探査機マーズ・クライメイト・オービター(MCO)が、火星を回る軌道にうまくのらずに失敗していたから、みんなかなりがっかりしたんだ。

 そこでNASAは行方不明のMPLを探すために、火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)のマーズ・オービター・カメラ(MOC、火星周回機カメラ)が1999年と2000年に撮影した火星の南極の画像を詳しく調べたんだ。1.5mのものまで見分けられる画像なんだけど、どこに着陸したのか正確には分からなかったし探すのは大変だよねぇ。そこで、MPLが着陸前に切り離したはずの明るい色のパラシュートと、地面に残っているはずの着陸直前の逆噴射(地面に向かってエンジンを噴射して減速すること)の跡を目印にしようってことになったんだ。そうして探したところ、パラシュートと思われる白い物体(画像D)と逆噴射の跡と思われる地面が暗くなっている場所(画像E)が発見されたんだ(画像:NASA/JPL/MSSS提供)。さらに画像Eで中心の白い点はMPL本体じゃないかって考えられたんだ。パラシュートと思われる白い物体が着陸船と思われる白い点より西にあることは、当時西から東へ穏やかな風が吹いていたことと一致するしね!でもこれが本当にMPLなのか、この画像だけでははっきりしないよねぇ。

 2004年1月に2機の火星着陸船マーズ・エクスプロレーション・ローバー(MER)、スピリットとオポチュニティーが火星に着陸したょ。スピリットもオポチュニティーも火星の地表を自由に動き回って今でも探査を続けているょ。その2機のMERを、MGSのMOCが2004年に撮影したんだ。切り離されたパラシュートや逆噴射の跡、着陸船、探査車などが写っていたょ。そこでこのMERの写真と、MPLと思われる写真を比べられたんだ。

 まずパラシュート。MPLとMERは同じ材質のパラシュートを使っていたから同じ色に見えるはず。日の光の強さも考えて、MERのパラシュートの色と比べた結果、やっぱりMGSのMOCの画像に写っていた白い物体(画像D)はどうやらMPLのパラシュートで間違いなさそうなんだ。そして逆噴射の跡。これもMERのものとよく似た特徴が見られることから、MPLが残した逆噴射の跡で間違いないってことになったょ。

 こうしてこの画像を見ると、MPLは予定通りパラシュートでゆっくりと降りていき、それを切り離して逆噴射で減速して着陸したみたいだねぇ。この辺りは地球からの命令じゃなくて、探査機が自動的に行う仕組みになってるんだ。画像Eの白い点を見ると、MPLはそれほど壊れてはいないみたい。

 ともかく今年中にもう一度、今度はもっと細かいところまで見分けられる画像を撮影される予定だから、そのときさらにはっきりするだろうね。見つかってよかった、よかった。



 マーズ・ポーラー・ランダー(MPL): (下のイラスト一番左、NASA/JPL提供)1999年1月3日に打ち上げられたNASAの火星探査機だょ。重さは576kg。南極にある南極冠の縁に着陸する予定だったんだ。南極冠っていうのは、南極のドライアイスでできた凍った地方だょ。ロボットアームを使って地面を掘って水の氷を探したりする予定だったんだ。その他、2機の小型探査機ディープ・スペース2(DS2)を積んでいたんだ。DS2は地面に突き刺さって新しい技術のテストを行い、火星の地面を調べる予定だったんだ。ところが1999年12月3日、火星到着直後通信が途絶えて、探査は失敗に終わったんだ。

 マーズ・クライメイト・オービター(MCO): (下のイラスト左から2番目、NASA/JPL提供)1998年12月11日に打ち上げられたNASAの火星探査機だょ。重さは629kg。MCOの目的は火星の気象観測と、地上のマーズ・ポーラー・ランダー(MPL)との交信。1993年に行方不明になったマーズ・オブザーバーが積んでいた大気サウンダーと、カラーのカメラなどを積んでいたんだ。ところが1999年9月23日、火星に到着したものの軌道が低すぎて火星大気圏に突入し、燃え尽きてしまったみたいなんだ。

 マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS): (下のイラスト左から3番目、NASA/JPL提供)1996年11月7日に打ち上げられたNASAの火星探査機だょ。重さは767kg。1997年9月12日に火星に到着してから7年半以上も活動してるんだ!1999年3月からは、カメラやレーダーを使って火星の地図を作って、MERの着陸地点を決めるときなどにも役立ったんだ。その他、火星に大量の水があったことを示す地形を発見したり、火星の内部の活動が調べられたり、火星の衛星フォボスの表面が厚い砂埃で覆われてることを発見したりしてきたょ。これからもガンバ!

 マーズ・エクスプロレーション・ローバー(MER): (下のイラスト一番右、NASA/JPL提供)2003年6・7月に打ち上げられた2機のNASAの火星探査機だょ。2004年1月に2機とも着陸を果たしたんだ。スピリットって名付けられた探査機はグセフ・クレーターの中に、オポチュニティーって名付けられた探査機はメリディアニ平原に、それぞれ着陸したんだ。何度か計画が延長されて今でも探査を続けているょ。車輪がついていて自由に動き回ることができるんだ。これまで、火星に大量の水があった証拠など、色々な発見をしてるょ。


       MPL            MCO              MGS              MER

サッカー日本2連敗

2005-05-28 09:39:34 | 日記
キリンカップ
格下のペルー、UAEに連敗。
しか~も無得点。
ヽ ( - ◇ - ) ノ

なんつっても無得点ってのがな…
いい展開もあったけど、なんかひねりがないっつーか、単調っつーか。

やっぱ

俊輔がいなきゃー。
ちょっと変化をつけて、もっとみんなの個性を出していこーよ。

ってか大黒ぃぃネΣ(☆-◇・)!ガンバ