右ヒナ：「ねえねえ、ボクたちってさ～、えへへ。」
左ヒナ：「なんだよ。」
右ヒナ：「カワイイんだよね～。」
左ヒナ：「ちょ～っと違うんじゃね？」
そうです。キングペンギンのヒナ、このように最大サイズになりますと、カワイイのとはちょ～っと違う「こわカワイイ」というたぐいまれなるジャンルに属しますと思います。
左ヒナちゃんのお昼寝ポーズ、写真左手がハラ側で、見えているお目々は右目。目の上に見えますのは耳の穴でございます。
目の周り、オトナの羽が出てくる前にコドモの綿羽が抜けちゃったので、ご覧のようなお顔になっております。
もこフワのキングペンギンひなが２羽。これは昨冬の旭山動物園ですが、今年も同じく２羽います。キングの皆様にはご清栄のこととお慶び申し上げます。
もこフワなのに長くて鋭いクチバシ。鋭い目。このミスマッチがキングひなの魅力でございます。
もこフワの綿羽は、比較的短い頭のあたりでも、成鳥のクチバシがここまで埋まるだけの深さがあります。しかもびっしりですから、防寒性能は抜群です。ただし撥水加工されてないのが難点。
「ええか、よお見ときや。」
旭山動物園のトボガン広場連絡ブリッジは、お足元が少々やっかい。お手本を見せるキング女子会の先輩と、見守る新入りシズクちゃん。
１段目、エイッと勢いよく片足で着地。舞い上がる雪。
斜面は滑り降りて、キレイに着地。キングのバランス感覚、見事です。
真剣に見ていたシズクちゃん、何度か行ったり来たりしてためらっていましたが、ついにトライ！して成功しました。
シズクちゃんの場面が動画撮影してあります。こちらをクリック。
http://penguinplace.sakura.ne.jp/movie/m250/movie222.wmv
「え～っ、あれで赤ちゃん～？」 「親より大きい～！」 などはもちろん、「長老やで」などと誤解されることも多いキングのヒナちゃん。
そこで、なり立て亜成鳥の新米王とヒナちゃんを比べてみましょう。
ヒナちゃんの綿羽は長くてフンワリびっしりと立っているので、身体が大きく見えます。オトナの羽は、ねていてびっしりと重なっているので、スッキリ。
その綿羽の中には、新米王とほぼ同じサイズのボディが隠れているのです。
ヒナちゃん、頭の綿羽はさすがに短めですが、それでも羽が立っているので頭大きく見えます。
目の周りから綿羽が抜けてきています。
同じ首曲げお昼寝ポーズです。ヒナのニコ君、新米王ハート君と同じポーズですから、斜め右がおなか正面です。前後の見分けがつきにくいくらい、ほわほわですね。
ちょうどその頃、ハート君の同期、ニコ君は。
生まれたのは15日しか違いませんが、この差。ハート君は亜成鳥になるのがメチャ早かったのです。で、もしかしたらニコ君はちょっとだけゆっくり目かも？
そのニコ君も親から離れて独りで過ごせるようになった頃の写真です。
「あらえっさっさ～」と足を振り上げて踊る姿（じつはお顔を掻いているところ）も堂々としたものです。
「えっへん。」
親子で記念撮影？ ではありません。後ろにいるのは、よそのオジサン。親子気分を味わっているのでしょう。ニコ君をガードするようについて歩いてました。
「おお～っ、待ちかねたぞ！」 「バケツよ、待たれい。」
バケツを目指して力一杯群がる王様方。長崎ペンギン水族館のフィーディングタイム、特に休餌日翌日は大変な勢いです。ご覧ください、力の入った脚！
「待て待て～！」 「次はワシじゃ～！」 ペンギンの脚力を思い知るシーンです。走るのめちゃ速い。
ところが。ひとりだけそっぽ向いて無関心な王様がいます。
きゃ～きゃ～、わいわい、ジェンツー部隊だってバケツに総攻撃ですのよ。
でも、左端にちょこっとだけ見えている王様は、高みの見物中。
右端のこのクチバシが黒い王様は。そうです。新米王ハート君です。ほわほわヒナ姿から亜成鳥キングになったところなので、餌バケツの魅力に開眼していないのです。
ちょっと前までは、親に食べさせてもらったり、個別にお食事をいただいたり（給餌訓練）していました。だから、おっとり。
そんな新米王ハート君も、りっぱな王様になり、今ではしっかり餌バケツ追っかけをしています。
南知多ビーチランドのペンギン山、ヤシの反対側は背景こうなってます。観覧車。
観覧車を背景に楽しいペンギン！をねらったのですが・・・。
「あ～、残念どしたな～。」 フンボルトにそう言われているみたいな。なんだか暗い写真。
ヤシの木が揺れる南知多ビーチランドには、屋外プールにフンボルトがたくさんいます。
たくさんいると、けっこう繁殖します。で、毎年いつでも若鳥すなわち亜成鳥の姿が見られます。
その年生まれの出来たてほやほやの若鳥から、オトナへの換羽待ちのヒネた若鳥まで、バラエティー豊か。さがしてみましょう。
まずは仮バンド・グリーン、見つけ～。
お次は茶色。お顔の色を見ると、出来たてほやほや組ですね。この頃はまだ親と一緒にいる個体も。
こちらに黄色。しっかり独り立ちしているようです。
さっきの黄色の後ろに、紺色が寝転んでいます。まだ何羽かいますが、このへんで。
フンボルトのペンギンは、ヒナのほわほわ綿羽が抜けると亜成鳥の出来上がり。ヒナの綿羽と違って防水性能の高い羽になりますが、模様はオトナと異なります。次の年の換羽時にオトナと同じ模様に生え替わります。
南知多ビーチランドのペンギン屋外プール一般の部、背景には大きなヤシの木が。
ペンギン山にあがっているペンギンは少ないですが、平地に数十羽います。屋外には、ペンギンのペアプール（繁殖ペア専用のゆったりスペース）もあります。
で、ヤシの木を背景にペンギンと一緒に、あなたもハワイふう美女に変身！写真はいかがですか？という顔出し写真パネルのサービスでした。
パネルの文字は、よ～く読んでくださいね。
南知多ビーチランドは愛知県にあります。
海遊館の屋外展示では、囲いの点検に余念のない王様を目にすることがよくあります。キングペンギンは子育て欲のみならず好奇心も旺盛なので、いろんなモノが気になってしかたがないのです。
前回の１１６君はそうじゃない。はい、じつは好奇心個体はたいてい若いです。１１６君はお年寄り。
そういうわけで、私的命名『若様』はあちこちに首を突っ込みクチバシでふれたりつついたりして確認作業に熱中しておられます。ご覧ください、熱中のあまり目玉が飛び出そうになってます。
この『若様』も、この写真の半年後（今年の夏）にはオトナっぽくなり、見事ヨメ様をゲットなさいました。
