『ガンボ』は私の音盤人生でも、最大のエポックメイキングな一枚でありましょう。
ロックでもR&Bでもなく、泥臭くも洗練されてもいない。
愉快なリズムを叩き出すドラムに、耳新しいホーンアレンジ。
コロコロと心地よく転がるピアノをバックに、酒灼けしたような濁声が絡みつくんですよね。
野暮と粋を行ったり来たりしながら、マック・レベナックことドクター・ジョンは、私の音楽世界を駆逐していったのであります。
2枚組かと見まごうばかりの豪華なジャケットと彼自身による素敵な解説。
この非の打ち所のないレコードを皮切りに、私は彼を追いかけ始めたんです。
昔は輸入レコード屋のカットアウト盤コーナーの王者でしたねぇ。
ジャケットの隅が切られたり、酷い物では中心近くに穴が明けられたレコード、よくみかけました。
こうして私は、彼によってニューオリンズ音楽の存在を知ってしまったのです。
セカンドラインの格好良さ。プロフェッサー・ロングヘアーのジャンピングピアノ。ジェームズ・ブッカーの鬼気迫るキーボードワーク。
幾多のブラスバンド達は、ドクター・ジョンを引っ張り上げたら一緒にずるずると繋がって現れたのでした。
今は亡き渋谷のライブハウス・ライブインが、彼の生音に接した最初です。
ユーモラスで悠長なイメージのある歌声に比べて、彼のピアノテクニックは、レコードで聞く以上のインパクトがありました。
どうしたら、あんな風に弾けるのだろう? どうしたら、あんなメロディーラインが出てくるのだろう? どうしたら、あんな生きた音が出せるの
だろう?
そのうち彼の音楽への憧れは、彼自身への憧れに変化していきました。
来日を重ねアルバムを重ねる毎に、私はその音や風貌から彼自身の人生を感じ取ろうとし始めました。
もうスマップやモーニング娘等のアイドルを血眼で追い掛ける子達を笑いません。
私のドクター・ジョンへの感情は、殆ど追っかけと変わりませんから。
ロックでもR&Bでもなく、泥臭くも洗練されてもいない。
愉快なリズムを叩き出すドラムに、耳新しいホーンアレンジ。
コロコロと心地よく転がるピアノをバックに、酒灼けしたような濁声が絡みつくんですよね。
野暮と粋を行ったり来たりしながら、マック・レベナックことドクター・ジョンは、私の音楽世界を駆逐していったのであります。
2枚組かと見まごうばかりの豪華なジャケットと彼自身による素敵な解説。
この非の打ち所のないレコードを皮切りに、私は彼を追いかけ始めたんです。
昔は輸入レコード屋のカットアウト盤コーナーの王者でしたねぇ。
ジャケットの隅が切られたり、酷い物では中心近くに穴が明けられたレコード、よくみかけました。
こうして私は、彼によってニューオリンズ音楽の存在を知ってしまったのです。
セカンドラインの格好良さ。プロフェッサー・ロングヘアーのジャンピングピアノ。ジェームズ・ブッカーの鬼気迫るキーボードワーク。
幾多のブラスバンド達は、ドクター・ジョンを引っ張り上げたら一緒にずるずると繋がって現れたのでした。
今は亡き渋谷のライブハウス・ライブインが、彼の生音に接した最初です。
ユーモラスで悠長なイメージのある歌声に比べて、彼のピアノテクニックは、レコードで聞く以上のインパクトがありました。
どうしたら、あんな風に弾けるのだろう? どうしたら、あんなメロディーラインが出てくるのだろう? どうしたら、あんな生きた音が出せるの
だろう?
そのうち彼の音楽への憧れは、彼自身への憧れに変化していきました。
来日を重ねアルバムを重ねる毎に、私はその音や風貌から彼自身の人生を感じ取ろうとし始めました。
もうスマップやモーニング娘等のアイドルを血眼で追い掛ける子達を笑いません。
私のドクター・ジョンへの感情は、殆ど追っかけと変わりませんから。