前回からの続き。
さて退職はしたものの、突発には違いない。
次の職など全く探してなどいなかった。
あくる日から職安に足しげく通った。
しかも同棲相手には退職したことを何も言えずにいた。
余計に気持ちは焦る。
そうこうしてる間に、なんとか良さそうなところを見つけ、面接にまで持ち込んだ。
その面接で信じられないことが起こる。
気合を入れて履歴書・職務経歴書などを仕上げていたので、先方は面接如何で採用ではなく『採用するつもりで』面通し、のようなことを言っていた。必死で書類を仕上げた甲斐があるというものだ。
こうなれば、ほぼ100%採用されるだろうと半ば思っていた。
・・・が、
『自分に裏切られる』とは、ああいうことを言うのだろう―。
面接中、面接官の目が見られなかった。全身から噴出す汗。言葉を発すると必ず吃音になっていた。
当然、先方も怪しんだことだろう。
とどめも自分に刺された。
『仕事をやっていく"やる気"はありますか?』
と問われた。面接では常套句だ。
たった一言『はい!』と言えばよいところだ。
・・・その一言を発することは終ぞ無かった。
面接が終わった後はあまり記憶に無い。
ただ自分が信じられない・・・その思いでいっぱいだった。
もちろん不採用。
もういちど病院に向かわなければ、という意思が固まった出来事である―。
つづく。
さて退職はしたものの、突発には違いない。
次の職など全く探してなどいなかった。
あくる日から職安に足しげく通った。
しかも同棲相手には退職したことを何も言えずにいた。
余計に気持ちは焦る。
そうこうしてる間に、なんとか良さそうなところを見つけ、面接にまで持ち込んだ。
その面接で信じられないことが起こる。
気合を入れて履歴書・職務経歴書などを仕上げていたので、先方は面接如何で採用ではなく『採用するつもりで』面通し、のようなことを言っていた。必死で書類を仕上げた甲斐があるというものだ。
こうなれば、ほぼ100%採用されるだろうと半ば思っていた。
・・・が、
『自分に裏切られる』とは、ああいうことを言うのだろう―。
面接中、面接官の目が見られなかった。全身から噴出す汗。言葉を発すると必ず吃音になっていた。
当然、先方も怪しんだことだろう。
とどめも自分に刺された。
『仕事をやっていく"やる気"はありますか?』
と問われた。面接では常套句だ。
たった一言『はい!』と言えばよいところだ。
・・・その一言を発することは終ぞ無かった。
面接が終わった後はあまり記憶に無い。
ただ自分が信じられない・・・その思いでいっぱいだった。
もちろん不採用。
もういちど病院に向かわなければ、という意思が固まった出来事である―。
つづく。