鬱病徒然日記

鬱病を患って早4年。一旦治癒したかと勘違いをし、更に悪化させてしまったどうしようもない人間の闘病日記。

“自分”に裏切られた“自分”。

2006-03-05 16:03:18 | 回顧録
前回からの続き。

さて退職はしたものの、突発には違いない。
次の職など全く探してなどいなかった。

あくる日から職安に足しげく通った。
しかも同棲相手には退職したことを何も言えずにいた。
余計に気持ちは焦る。

そうこうしてる間に、なんとか良さそうなところを見つけ、面接にまで持ち込んだ。

その面接で信じられないことが起こる。

気合を入れて履歴書・職務経歴書などを仕上げていたので、先方は面接如何で採用ではなく『採用するつもりで』面通し、のようなことを言っていた。必死で書類を仕上げた甲斐があるというものだ。
こうなれば、ほぼ100%採用されるだろうと半ば思っていた。

・・・が、
『自分に裏切られる』とは、ああいうことを言うのだろう―。

面接中、面接官の目が見られなかった。全身から噴出す汗。言葉を発すると必ず吃音になっていた。
当然、先方も怪しんだことだろう。
とどめも自分に刺された。

『仕事をやっていく"やる気"はありますか?』
と問われた。面接では常套句だ。
たった一言『はい!』と言えばよいところだ。
・・・その一言を発することは終ぞ無かった。

面接が終わった後はあまり記憶に無い。
ただ自分が信じられない・・・その思いでいっぱいだった。

もちろん不採用。

もういちど病院に向かわなければ、という意思が固まった出来事である―。

つづく。