イーダちゃんのひとりごと

東京・国立市で絵本、木のおもちゃ、ペンギングッズを販売しているペンギンハウスのペン員1・イーダちゃんの日々。

なごみのまんじゅう手帖

2006年04月22日 23時54分09秒 | 読書覚書
なごみのまんじゅう手帖 佐々木ルリ子+菅原すみこ・著

読書というほど文章のある本ではないのですが、とってもかわいいので
紹介も兼ねて(新着ブログでも紹介はしているのですが)。

日本全国のいろんなまんじゅうが写真とともに載っています。

なんてかわいいの!

私、別にまんじゅうが好物ではありません。どちらかというと洋菓子派。
子どものころは餡が苦手だったし、今でもそんなに量が食べられません。

でも、でも、眺めているだけで幸せになるのは、日本人ゆえ?
こんなありきたりのお菓子を、こんなかわいく見せるのは、
著者の佐々木さんの前の本『レトロなつかしダイアリー』もそう。
とにかく、ありきたりのモノをかわいく見せる。
写真の撮り方と小道具の使い方、レイアウトが天下一品。

ありきたりのものと書きましたが、まんじゅうにもヘンテコなもの、ユニークなもの、
いろいろあるんですね~。

4月22日(土) 研修生総括

2006年04月22日 22時59分23秒 | ペンギンハウスでの日々

7週間ぶりのおはなし担当で、ちょっと緊張はしたものの、おだやかに1日がすぎる。

う~ん、研修生がいないって、よくも悪くも穏やか(笑)。

今日はゼロさん相手に、この3月末からの5人の研修生について語っておりました。

今年は5人もいたから、つい比較してしまいます。
そして、これまでペンギンで研修した、ほかの8人の出版社員のことも何度も思い出しました。

みんな、学校出たばかりの22~23歳くらいでペンギンにやってきます。

それまで育った環境のせいか、本人の意識のせいかはわかりませんが、
大学を出たばかりの時期での今後の仕事に対する心構え、そのなかでの書店研修での自覚、
かな~り、個人差が(笑)。
自分のことを思い出したって、社会人1年目なんて(今も)恥ずかしいことばかりで、
エラそうなことを言える立場ではないのですが、今日はちょっと語ってしまいます。

まだスタートラインに立ったばかりなので、この段階で優劣をつけるのは早いかもしれないし、
今後の逆転も大いにあるかもしれない。

でも、でも、スタート位置に接する私としては、そこで見るしかない。

本当に様々です。

研修生一人ひとりに言うこと、やってもらうことは、そんなに差があるわけではありません。
誰にも同じような指導をします。でも、でも、その受け止め方、行動の現れ方は、本当に人それぞれ。

たとえば、棚の整理。
これって、本当は店にとってとても大事な仕事。売場の整理整頓は、これで完璧ってことがない。
でも、ペン員はほかの仕事もあるし、大事な仕事だけれど、いつも最優先ってわけにはいかないから、
研修生に頼むことも多い。
あと、ペン員から指示が出ないときには売場の整理をしていてほしいと言っている。
とくに方法を教えなくても、それこそ誰にでもすぐにできる仕事だから。
こちらが忙しいときにその仕事を頼むことが多い。

大事な仕事と伝えているんだけど、片手間にやらされていると勘違いする研修生もいる。
気づくと違うことをしている(立ち読みしたりね)。
「終わりました」と報告されることもある。
お客さまがいらっしゃる以上、売場・商品はいつも動いていて、整理に「終わり」はないと思うんだけど。

それに対して、売場の整理は大事な仕事ときちんと捉えてくれる子、どうして今自分にその指示が出ているのか、
きちんと理解し、実行してくれる子もいる。
巻数ものはきちんと順番に並べ、本の背を棚の横ラインにぴったりあわせ、
飛び出ているスリップは中へ戻し、
徹底的に自分に与えられた仕事に熱を注いでくれる子がいる。

この差はなんだろう。(学歴じゃないのは確か)

そもそも、書店研修における意識が違うのよ。
自分たちの研修が、受身的に仕事をこなすという意識でいる人と接するとガクッとくる。
これまでの13人の研修生の所属する出版社は、4社。
同じ会社から来ていても、意識はまったく違う。

私たちが研修生から学ぶことも多いけれど、それ以上に労力と時間を使っているのが事実。
自分たちへの指示がうまく出ないと思われているかもしれないけれど、
こちらも研修生の指導のためだけに一日があるのではない。

研修生本人たちの仕事への意識は、これから変わっていくだろうけれど、
そこに居合わせない店側としては、今のレベルに振り回されてしまう。

せめて版元さん、最低ラインの子の意識を高めるようなことを徹底してから、
よこしてほしいな~。
心得的なことをきちんと理解させてから派遣してほしい。

だって、自分のところの新入社員が、その会社の名前で、他の会社へ行くんだから。

つくづく、やる気のあるペン員と一緒に仕事をすること、仕事ができるペン員がそろっていること、
お互いにフォローしあえるチームワークができている今の境遇をありがたいと痛感しました。

その意味ではとても有意義でした。


とまあ、なんだかんだ言いましたが、春の風物詩でもあります。

いろんな出会いに感謝します。ちゃんちゃん。って、無理やりまとめました。