団塊団子

団塊世代の暇潰し冗談 ぼやき と たわごと

海猫屋の客

2017年12月25日 19時57分54秒 | 小樽

村松 友視 *視は (示見)の略字
海猫屋の客

その本は小樽の国道沿いの小さな古本屋にあった。
積み上げられた本で人1人通るのがやっとの隙間を
奥に進み店主に確認すると2冊有るという。
文庫の方をもらうことにした。
420円と表示されていたが
請求された金額は百円玉2個だけであった。
海猫屋に行けばマスターから直接購入出来ると聞いていたが、
とうに売り切れていて、
札幌の大型書店やあちこちを捜しても見つからなかっただけに、
その値段の安さには申し訳ない思いであった。
この本でファンタジックミステリーを楽しみながら、
古い小樽を知る事も出来、一石二鳥である。
運河、倉庫、キャバレー現代、ストーンサークル、、、
謎の女と怪しい男たちが港町を舞台に繰り広げるストーリー。
小林多喜二というと何とも暗いイメージであるが、
そのモデルとなった明治時代のレンガ作り倉庫を
レストランバー海猫屋として再生したのが、
増山誠マスターである。
この本にも登場するそのマスターが
暗黒舞踏をプロデュースしたのは、
もう既に半世紀も昔の事であるが、
日本舞踊のお師匠様は今でも
あんな「裸踊り」と言って眉をひそめる。

(注1)ファンタジックミステリー
小樽在住のビクター歌手 立川由紀子のCDに
「Fantastic 小樽」
というのが有り
Fantastic と書いてファンタジックと唄う

(注2)半世紀も昔の事
半世紀というのはかなり言い過ぎ、
まっ、
10年一昔として三昔ぐらいといったところか

(注3)2016年10月閉店。2018年からISO(イソ)


コメント
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