北京日記

北京滞在中に観たこと、エピソードや感じたことなどを紹介し、中国との友好を深めたい。

少数民族ですか?

2007年06月27日 15時51分18秒 | Weblog
 中華人民講和国のマジョリティは漢民族だ。内モンゴルにいるモンゴル族などのように中国にはマイノリティの民族がたくさんあるが、漢民族の人数に比べればマイノリティの人数はとても少ない。

 アメリカでは、以前黒人が大変な差別を受けていた。そこで今では大学入学試験などにおいて黒人はかなり優遇されている。たとえば募集する新入生の一定の割合を黒人枠としてキープして黒人が入学しやすくしたり、黒人が試験を受ける際に何点かハンデを与えるという。白人の中はこの黒人優遇を「逆差別」だと言う人もいる。確か大学受験に落ちたアメリカ人の中には大学を逆差別で訴えた人もいたと思う。(この訴訟については大学在籍時にアメリカ人の弁護士から聞いた。)

 中国でもこの種の逆差別は行われていると言っていた。中国人から聞いた話だと、高校や大学の入学試験において、少数民族は少し優遇されているらしい。漢民族の生徒はモンゴル族などの人をうらやましがっていた。

 中国人の面白いのは、中国に住みついた朝鮮人を「朝鮮族」と呼んでいることだ。朝鮮族と呼んでいるということは、中国人は中国に移住した朝鮮人たちをあまり他人のように感じていないということだ。(朝鮮族と呼ぶということは、中国人は中国に住みついた朝鮮人を中国の少数民族のひとつととらえているという事だ・・・と思う。)日本では日本に移住した韓国人は「在日」と呼ばれている。例えばある外国人が数百年前に日本に住みつき、彼らの子孫が日本でずっと暮らしてきたとしても、日本では外人の子孫たちはいつまでも外人扱いされている気がする。

 日本人を良く知っている中国人なら私が話す中国語を聞けば私が日本人だと分かる。日本人の中国語には独特な発音がある。だが、日本人とあまりあったことのない中国人は私のことを中国人だと誤解する。この間ある北京の人に「あんたどこの少数民族の人ですか?」と真顔で聞かれた。私の聞きなれない中国語を聞いて「こいつは誰だろう?」と疑問に思ったようだ。

 たまに「あなた(中国の)南方出身でしょう?」とも聞かれる。日本人が話す中国語は南方訛りに似ているらしい。そう言えば上海出身の人は、日本語と上海語は発音か文法が良く似ていると言っていた。 

 日本で中国人相手に中国語で話すと、なぜか中国人は私のことを「あんた大陸から来たの?中国人でしょ?」と聞いてくる。中国人に中国人だと間違われるとなんだかちょっと嬉しい。中国語のレベルが上がったかな。
 

 

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