人が喜ぶ事をすると、いい気持ちになりますね。
北京の路上で、スペイン人のカップルに話しかけられた。聞いてみると、彼らはスペインから来たばかりで、住むところを探していると言う。だが、彼らは北京に身よりもないし、中国語も話せない。どうやって家探しをすればいいか途方にくれているらしかった。
全く中国の常識が分からない状況で家は探せない。彼らが少しかわいそうになったので、手助けをしてあげることにした。
まず、彼らをアパートの情報が貼ってある「壁」に案内した。
中国は資本主義を本格的に採用してからまだ10数年しかたっていない。そのため、中国ではまだ「賃貸」制度が確立していない。よって、中国では中国独特の大家と店子の関係が存在する。
中国では、一般的に、5通りのアパートの探し方がある。
1.合法の不動産屋に行き、家を探す。この場合、一部の地域を除いて、店子が家賃の一月分の仲介料を不動産屋に払う。合法の不動産屋は、ある程度大家と店子の間のトラブル処理などをしてくれるようだ。合法の不動産屋を通す場合、店子は不動産屋と賃貸契約をすることになるらしい。(不動産会社は中国人とは違う枠で外国人に接するらしい。だから、外国人が合法の不動産会社を利用した場合にどうなるかはよく分からない。)
2.違法の不動産屋に頼み、家を紹介してもらう。仲介料は、基本的に一月の家賃の半分。(ルームメートを求めている人の家を紹介してもらってシェアをする場合、仲介料は家賃の25%。ルームメートを求めている人の家を紹介する方が、家を探しやすい。その為仲介料が安い。)「非合法」とは、一般の雑貨屋などが、副業として不動産屋の真似事をしている場合を指す。
3.ブロック塀などの壁に貼ってある「出租」と言う紙を探し、大家と直接連絡をとって交渉する。(「出租」は、「家を貸します」と言う意味だ。)大家の多くは、仲介者を通さずに家を貸そうとする。中国の大家は、自宅や携帯電話の電話番号を連絡先として壁に貼り付ける。(北京には、まだ「個人情報保護」は問題になっていない。個人情報を他人にもらしても、北京なら困ったことにはならない。日本なら、家にいれば四六時中「迷惑電話」がかかってくる。しかし、北京で迷惑電話をかけてくる企業はほとんどない。)
4.家を探している人が、自分の住みたい地域の壁に「求租」と書いた紙を貼る。(「求租」は、「家を探しています」と言う意味だ。)自分の連絡先を貼り出し、大家からの連絡を待つ。
5.インターネット上で家を探す。
こう言う事情があるので、スペイン人たちを、家の貸し出し情報が多く貼り出されている「壁」に案内した。
けれど、やはり壁広告を見るだけではぱっとしない。だから、彼らをある「非合法」の不動産屋に案内した。別に彼らを騙そうとして非合法な不動産屋に連れて行ったわけではない。ただ、非合法の方が仲介料が安いので、参考として彼らをあそこに連れて行った。
彼らに、一般的な北京の家の常識と、家賃の相場を教えた。そして、彼らにいくつか北京の家を見せ、見比べさせてあげた。最後に、彼らと不動産屋の間を取り持ち、私がスペイン人に会った翌日に、彼等が再度不動産屋と一緒に家を何箇所か見れるようにした。
そしたら、私が彼らと会った数日後に、彼らが家を借りることに成功したと連絡をくれた。
彼らはいくつか不動産屋と家を回ったが、気に入った家が見つからなかった。そこで、That’s Beijingと言うウェブサイトの「アパート情報」を検索し、That’s Beijing経由で家を探したのだと言う。何と、That’s Beijingが無料で通訳を派遣してくれた上、スペイン人たちはThat’s Beijingに仲介料を一切払わずに家を探せたという。
スペイン人たちはご機嫌だった。彼らの大家はお隣に住んでいて、フレンドリーだったと言う。なんでも、大家はスペイン人たちを夕食に招待してくれたり、贈り物をくれたらしい。
中国人同士で賃貸した場合、大家と店子がフレンドリーになることはほとんどあり得ないでしょうね。おそらく、スペイン人たちが払っている家賃が高いから、大家がご機嫌だったのでしょう。
この件をきっかけとして、スペイン人たちがとても優しくしてくれるようになった。彼らは、どこかに出かけたりするたびに私を誘ってくれた。
アフリカから来た女性に会った。彼女は、北京の中心地で中国語を学んだ後、北京の外れにある大学に移った。私は彼女が中心地の語学学校にいた時に、彼女に会った。
彼女は、新しく行く「北京の外れにある大学」で友人ができるか不安そうだった。そこで、私は友人をあたって、彼女の友人になって彼女をあたたかく見守ってあげられるような人を探し出し、彼女に紹介した。
それ以降、彼女は私に連絡をしてくれるようになった。私が彼女にしばらく会わないと、「最近会わないけれどどうしているの?」と電話をかけてくれる。
もちろん、私は上記の親切をした際に、一銭も金を要求していません。彼らを助けたいから、助けたのです。
見返りを求めて人助けをするのは動機が少し不純だが、やはり人助けをした後で
「あの時助けてくれてありがとう。本当に助かった」
と一言言ってもらえると、本当にうれしい。こう言われると、「助けてよかったな」と素直に思える。
北京の路上で、スペイン人のカップルに話しかけられた。聞いてみると、彼らはスペインから来たばかりで、住むところを探していると言う。だが、彼らは北京に身よりもないし、中国語も話せない。どうやって家探しをすればいいか途方にくれているらしかった。
全く中国の常識が分からない状況で家は探せない。彼らが少しかわいそうになったので、手助けをしてあげることにした。
まず、彼らをアパートの情報が貼ってある「壁」に案内した。
中国は資本主義を本格的に採用してからまだ10数年しかたっていない。そのため、中国ではまだ「賃貸」制度が確立していない。よって、中国では中国独特の大家と店子の関係が存在する。
中国では、一般的に、5通りのアパートの探し方がある。
1.合法の不動産屋に行き、家を探す。この場合、一部の地域を除いて、店子が家賃の一月分の仲介料を不動産屋に払う。合法の不動産屋は、ある程度大家と店子の間のトラブル処理などをしてくれるようだ。合法の不動産屋を通す場合、店子は不動産屋と賃貸契約をすることになるらしい。(不動産会社は中国人とは違う枠で外国人に接するらしい。だから、外国人が合法の不動産会社を利用した場合にどうなるかはよく分からない。)
2.違法の不動産屋に頼み、家を紹介してもらう。仲介料は、基本的に一月の家賃の半分。(ルームメートを求めている人の家を紹介してもらってシェアをする場合、仲介料は家賃の25%。ルームメートを求めている人の家を紹介する方が、家を探しやすい。その為仲介料が安い。)「非合法」とは、一般の雑貨屋などが、副業として不動産屋の真似事をしている場合を指す。
3.ブロック塀などの壁に貼ってある「出租」と言う紙を探し、大家と直接連絡をとって交渉する。(「出租」は、「家を貸します」と言う意味だ。)大家の多くは、仲介者を通さずに家を貸そうとする。中国の大家は、自宅や携帯電話の電話番号を連絡先として壁に貼り付ける。(北京には、まだ「個人情報保護」は問題になっていない。個人情報を他人にもらしても、北京なら困ったことにはならない。日本なら、家にいれば四六時中「迷惑電話」がかかってくる。しかし、北京で迷惑電話をかけてくる企業はほとんどない。)
4.家を探している人が、自分の住みたい地域の壁に「求租」と書いた紙を貼る。(「求租」は、「家を探しています」と言う意味だ。)自分の連絡先を貼り出し、大家からの連絡を待つ。
5.インターネット上で家を探す。
こう言う事情があるので、スペイン人たちを、家の貸し出し情報が多く貼り出されている「壁」に案内した。
けれど、やはり壁広告を見るだけではぱっとしない。だから、彼らをある「非合法」の不動産屋に案内した。別に彼らを騙そうとして非合法な不動産屋に連れて行ったわけではない。ただ、非合法の方が仲介料が安いので、参考として彼らをあそこに連れて行った。
彼らに、一般的な北京の家の常識と、家賃の相場を教えた。そして、彼らにいくつか北京の家を見せ、見比べさせてあげた。最後に、彼らと不動産屋の間を取り持ち、私がスペイン人に会った翌日に、彼等が再度不動産屋と一緒に家を何箇所か見れるようにした。
そしたら、私が彼らと会った数日後に、彼らが家を借りることに成功したと連絡をくれた。
彼らはいくつか不動産屋と家を回ったが、気に入った家が見つからなかった。そこで、That’s Beijingと言うウェブサイトの「アパート情報」を検索し、That’s Beijing経由で家を探したのだと言う。何と、That’s Beijingが無料で通訳を派遣してくれた上、スペイン人たちはThat’s Beijingに仲介料を一切払わずに家を探せたという。
スペイン人たちはご機嫌だった。彼らの大家はお隣に住んでいて、フレンドリーだったと言う。なんでも、大家はスペイン人たちを夕食に招待してくれたり、贈り物をくれたらしい。
中国人同士で賃貸した場合、大家と店子がフレンドリーになることはほとんどあり得ないでしょうね。おそらく、スペイン人たちが払っている家賃が高いから、大家がご機嫌だったのでしょう。
この件をきっかけとして、スペイン人たちがとても優しくしてくれるようになった。彼らは、どこかに出かけたりするたびに私を誘ってくれた。
アフリカから来た女性に会った。彼女は、北京の中心地で中国語を学んだ後、北京の外れにある大学に移った。私は彼女が中心地の語学学校にいた時に、彼女に会った。
彼女は、新しく行く「北京の外れにある大学」で友人ができるか不安そうだった。そこで、私は友人をあたって、彼女の友人になって彼女をあたたかく見守ってあげられるような人を探し出し、彼女に紹介した。
それ以降、彼女は私に連絡をしてくれるようになった。私が彼女にしばらく会わないと、「最近会わないけれどどうしているの?」と電話をかけてくれる。
もちろん、私は上記の親切をした際に、一銭も金を要求していません。彼らを助けたいから、助けたのです。
見返りを求めて人助けをするのは動機が少し不純だが、やはり人助けをした後で
「あの時助けてくれてありがとう。本当に助かった」
と一言言ってもらえると、本当にうれしい。こう言われると、「助けてよかったな」と素直に思える。