アパートに住んでいるといろいろな音が聞こえる。正直これまでいろいろな所に住んできて、さまざまな迷惑音や騒音に悩まされてきた。しかし、今はちょっとした音には何とも感じない。テレビがうるさいだの音楽のボリュームが大きすぎるだの、部屋でオペラを歌ったりピアノを弾いている隣人がいるだの、朝7時40分に決まって家から100メートルくらい離れたところですごく迷惑な発声練習をしている中年男性がいるだの、今は気にもかからない。
それは何故か。一体どんなことがあればこれらの騒音が気にならなくなるか、あなたは興味がないだろうか?この事件に遭遇すれば、あなたもきっとちょっとした騒音は気にならなくなる。
それは2ヶ月前の深夜2時に起こった。熟睡し良い夢を見ていたときに、上の階から急に「包丁」を振りかざす音と、それに合わせて人間とも動物ともいえないような怪物が殺害されるような「断末魔の悲鳴」が聞こえてきたのである。「どん、ぎゃー。どん、ぎゃー。どん、ぎゃー。。。」
この事件は週に一度、多いときは数回あり、よほどアパートの管理人を呼んで上の階で何をしているかを突き止め、悪いことをしているなら警察に突き出そうと思った。しかし、真横の隣人のお年寄りに聞いても、お婆さんはその奇怪な音を聞いたことがないらしかった。しかしあの「断末魔の悲鳴」は聞き間違いのはずはない。
しばらくこの現象が続いた。しかし一月後ごろ、急に悲鳴が人間の男と女の声のように聞こえた。そして、しばらく聞いていると、あの声は決して犬を食べるために深夜犬を殺している音ではなく、男女が性交をしている声とその声に合わせたベッドのきしむ音だと分かった。
何をやっているか分かればこっちのもので、事実が分かるや否や、仲の良い中国人の友人に協力を仰ぎ、彼女に付き添ってもらい上の階の隣人に文句を言いに行った。しかし、部屋に明かりがついていたものの人が出てこなかったため、「子供の教育に悪いし睡眠が妨害されるので、申し訳ありませんがもうちょっと小さな声で寝てください。お二人の幸せをお願い申し上げます。」とものすごく丁寧でへりくだった文章で書いた手紙をドアと壁の隙間に挟み込み、隣人に手紙が行くようにした。
手紙を渡してから約1ヶ月ほどたつが、現状では耳に余るような奇声は聞こえてこない。とりあえず一件落着である。(そう願う)
この件を通して色々勉強した。上の階に文句を言う際に数人の中国人に意見を聞いたのだが、その意見は簡単に区分けして3つに分けられる。以下がその区分である。
意見1:「うるさいのなら直接文句を言えば良い。丁寧に話し合えばきっと分かってくれるはず。」
意見2:「直接文句を言うのは気まずいから、匿名の手紙を書いてドアにでも貼り付けておけば。」
意見3:「性交は個人のプライバシーだから、他人が口出しをすることではない。自分も以前同じような状況が結構あり、中には性交の最中に殺人事件が起きているような奇声を発する人間もいたため、警察に通報しようと思ったがルームメート全員に通報を止められたことがある。また、自分の母親は、隣近所が大音響で寝ているときは、開き直って笑っていた。ものすごいお年寄りくらいしかこの手のことについて文句を言わない。自分が性交の奇声に困っているあなたにできることは、その奇声の中いやな思いをせず、安らかな心を持ち続けられるようになるよう神に祈ることだけだ。」
とりあえず、今回自分は「意見1」をしようとして隣人がいなかったために急遽「意見2」を実行したわけだが。。
人に聞いて分かったことは、この手の事は中国では結構日常茶飯事らしいと言うことだ。なぜなら、アドバイスを求めるために意見を聞いた4,5人の、中国各都市から来た友人は、みなこのようなことは「決して珍しいことではない」と言ったのだ。また、アメリカ人で中国に英語を教えに来ている友人も、この奇声に悩まされたことがあったらしい。
自分はマルタ共和国、イタリア、オーストラリア、タイ、アメリカ、台湾など多くの国に長期・短期滞在をしてきたし、日本でも人口密集地の東京で何回か引越しを繰り返してきたが、いずれの場所でも「奇声」を聞いたことがなかった。
日本でももちろんご近所同士でこの手のいざこざがあり、ある人は近所に大家を通して文句を言っても隣人が逆切れしてまともに取り合ってくれなかったため、仕方なく引っ越したという。
しかし、中国ではすでに文化大革命などにより儒教の文化が衰退してしまったせいか、この手のことが日本に比べるととても多いのだ。例えば、自分が中国に来る際友人が自分のために他人とシェアをして住むような家を探してくれた。しかし入居当日にびっくりした。初対面のルームメートが、自分が家に引っ越した当日に彼氏を家に連れ込んだのだ。朝起きてその男が彼女の部屋から出てきたのを見て目玉が飛び出るほど驚いた。普通シェア開始1日目から男を部屋に入れるか?
また、ある上海で中国人数人とシェアをしている日本人男性は、友人の中国人がよく彼女を部屋に連れ込み大音響で「他人に聞かせてはいけないプライベートの秘め事」をさらけ出しているため、とても参っていると言う。
ちゃんと自分がいやだと思っていることを誠意を持って説明すれば結構分かってくれるし、態度も改めてくれる。しかし、何と言うか、人間だれだってやりたいことをする自由があるし、男女関係は他人が入り込むべきではないプライベートではあるが、かと言ってやりすぎはいけない。もうちょっと他人の迷惑を考えて欲しい。
「自由は他人の権利を侵さない状況では自由でありえるが、他人の権利を侵すような自由はただの迷惑でしかない」。中国のネットには日本のアダルトビデオが流出していて、多くの中国人男性がそれを鑑賞しているため、中国人は「日本人はとても開放的で進んでいる」と思い込んでいるが、事実は違うと断言したい。中国人のほうが性に関して自由奔放、いや、日本人とやっていることは変わらなくても、自分たちの秘め事を秘め事にしない分、もっと開放的である。
ここではじめに戻るが、このように部屋で「奇声」を発する人が結構いるため、たとえあなたが中国のホテルやアパートの部屋で誰かに襲われても、決して悲鳴を上げてはいけない。悲鳴を上げてもいいが、必ず「助けてください。暴漢がいます。警察に通報してください」と具体的に現状を説明しなくてはならない。さもなくば、みな貴方が自室で性交をしているとしか思わず、貴方の安全は守られないかもしれない。
それは何故か。一体どんなことがあればこれらの騒音が気にならなくなるか、あなたは興味がないだろうか?この事件に遭遇すれば、あなたもきっとちょっとした騒音は気にならなくなる。
それは2ヶ月前の深夜2時に起こった。熟睡し良い夢を見ていたときに、上の階から急に「包丁」を振りかざす音と、それに合わせて人間とも動物ともいえないような怪物が殺害されるような「断末魔の悲鳴」が聞こえてきたのである。「どん、ぎゃー。どん、ぎゃー。どん、ぎゃー。。。」
この事件は週に一度、多いときは数回あり、よほどアパートの管理人を呼んで上の階で何をしているかを突き止め、悪いことをしているなら警察に突き出そうと思った。しかし、真横の隣人のお年寄りに聞いても、お婆さんはその奇怪な音を聞いたことがないらしかった。しかしあの「断末魔の悲鳴」は聞き間違いのはずはない。
しばらくこの現象が続いた。しかし一月後ごろ、急に悲鳴が人間の男と女の声のように聞こえた。そして、しばらく聞いていると、あの声は決して犬を食べるために深夜犬を殺している音ではなく、男女が性交をしている声とその声に合わせたベッドのきしむ音だと分かった。
何をやっているか分かればこっちのもので、事実が分かるや否や、仲の良い中国人の友人に協力を仰ぎ、彼女に付き添ってもらい上の階の隣人に文句を言いに行った。しかし、部屋に明かりがついていたものの人が出てこなかったため、「子供の教育に悪いし睡眠が妨害されるので、申し訳ありませんがもうちょっと小さな声で寝てください。お二人の幸せをお願い申し上げます。」とものすごく丁寧でへりくだった文章で書いた手紙をドアと壁の隙間に挟み込み、隣人に手紙が行くようにした。
手紙を渡してから約1ヶ月ほどたつが、現状では耳に余るような奇声は聞こえてこない。とりあえず一件落着である。(そう願う)
この件を通して色々勉強した。上の階に文句を言う際に数人の中国人に意見を聞いたのだが、その意見は簡単に区分けして3つに分けられる。以下がその区分である。
意見1:「うるさいのなら直接文句を言えば良い。丁寧に話し合えばきっと分かってくれるはず。」
意見2:「直接文句を言うのは気まずいから、匿名の手紙を書いてドアにでも貼り付けておけば。」
意見3:「性交は個人のプライバシーだから、他人が口出しをすることではない。自分も以前同じような状況が結構あり、中には性交の最中に殺人事件が起きているような奇声を発する人間もいたため、警察に通報しようと思ったがルームメート全員に通報を止められたことがある。また、自分の母親は、隣近所が大音響で寝ているときは、開き直って笑っていた。ものすごいお年寄りくらいしかこの手のことについて文句を言わない。自分が性交の奇声に困っているあなたにできることは、その奇声の中いやな思いをせず、安らかな心を持ち続けられるようになるよう神に祈ることだけだ。」
とりあえず、今回自分は「意見1」をしようとして隣人がいなかったために急遽「意見2」を実行したわけだが。。
人に聞いて分かったことは、この手の事は中国では結構日常茶飯事らしいと言うことだ。なぜなら、アドバイスを求めるために意見を聞いた4,5人の、中国各都市から来た友人は、みなこのようなことは「決して珍しいことではない」と言ったのだ。また、アメリカ人で中国に英語を教えに来ている友人も、この奇声に悩まされたことがあったらしい。
自分はマルタ共和国、イタリア、オーストラリア、タイ、アメリカ、台湾など多くの国に長期・短期滞在をしてきたし、日本でも人口密集地の東京で何回か引越しを繰り返してきたが、いずれの場所でも「奇声」を聞いたことがなかった。
日本でももちろんご近所同士でこの手のいざこざがあり、ある人は近所に大家を通して文句を言っても隣人が逆切れしてまともに取り合ってくれなかったため、仕方なく引っ越したという。
しかし、中国ではすでに文化大革命などにより儒教の文化が衰退してしまったせいか、この手のことが日本に比べるととても多いのだ。例えば、自分が中国に来る際友人が自分のために他人とシェアをして住むような家を探してくれた。しかし入居当日にびっくりした。初対面のルームメートが、自分が家に引っ越した当日に彼氏を家に連れ込んだのだ。朝起きてその男が彼女の部屋から出てきたのを見て目玉が飛び出るほど驚いた。普通シェア開始1日目から男を部屋に入れるか?
また、ある上海で中国人数人とシェアをしている日本人男性は、友人の中国人がよく彼女を部屋に連れ込み大音響で「他人に聞かせてはいけないプライベートの秘め事」をさらけ出しているため、とても参っていると言う。
ちゃんと自分がいやだと思っていることを誠意を持って説明すれば結構分かってくれるし、態度も改めてくれる。しかし、何と言うか、人間だれだってやりたいことをする自由があるし、男女関係は他人が入り込むべきではないプライベートではあるが、かと言ってやりすぎはいけない。もうちょっと他人の迷惑を考えて欲しい。
「自由は他人の権利を侵さない状況では自由でありえるが、他人の権利を侵すような自由はただの迷惑でしかない」。中国のネットには日本のアダルトビデオが流出していて、多くの中国人男性がそれを鑑賞しているため、中国人は「日本人はとても開放的で進んでいる」と思い込んでいるが、事実は違うと断言したい。中国人のほうが性に関して自由奔放、いや、日本人とやっていることは変わらなくても、自分たちの秘め事を秘め事にしない分、もっと開放的である。
ここではじめに戻るが、このように部屋で「奇声」を発する人が結構いるため、たとえあなたが中国のホテルやアパートの部屋で誰かに襲われても、決して悲鳴を上げてはいけない。悲鳴を上げてもいいが、必ず「助けてください。暴漢がいます。警察に通報してください」と具体的に現状を説明しなくてはならない。さもなくば、みな貴方が自室で性交をしているとしか思わず、貴方の安全は守られないかもしれない。