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めちゃこのたわ言でぃ~ セカンド

私独自の観点から見る”ただの!”日常

お宮 火事編

2006-09-01 09:11:00 | 野鳥
私の部屋の窓から、お宮は見える位置にあった。
二階の部屋の2段ベットにあわせて、壁に小さい窓を父が付けてくれたのだ。(^。^)
周囲の田んぼ・山・秋の祭りの様子などもよく見えた。
お宮は斜め右側に位置していたが小高いところにあるので、少し離れていてもそれとわかる。

夜半といこともあって私は、ぐっすりと寝入っていた。
ふと、目が覚めたら。。。
半鐘の鐘の音・けたたましい消防団(家の真横に半鐘とともにあった)の声や
消火のための準備が、聞こえてきた。
”どこが火事になったんだろう?”なんて、周囲を見渡すと。。。キョロ('' )( '') キョロ

お宮だった*(びっくり2)**(青ざめ)*

小さな小高い山の上が、バーナーの火のごとく~まっすぐ上空に向かって立ち上がっていた・・・
強い風が吹いていたのにもかかわらず・・・誰にも迷惑かけないかのように。。。
気がついたら、泣いていた。あとからあとからあふれる涙をとめることができなかった。
なのに、持っていたスケッチブックを手に取り夢中で私は絵を描いていた。

在りし日のお宮の絵だった。。。

なぜだかわからないけれど、ばかみたいに泣きながら描いていた。
描き終わって、お宮を見て「さよなら」とつぶやいたのはーはっきりと覚えている。
近所の人たちも、消防団の人たちも皆んな消火の済んだお宮をただ呆然と見ていた。
友人の家は、お宮の真横だったがー少し木が落ちただけで済んだ。
本当に、消火以外は皆に迷惑かけずに逝ってしまった。。。
描いた絵を、親に見せると。
「お別れを言いたかったんだよ。」と言っていた。
悲しくて悲しくて、何度も立ち入り禁止テープの張られた外側から見ていた。
”もう、いないんだ”と言い聞かせるかのように。。。

しばらくして、近代的な綺麗なお宮が建てられた。
私の中では、”もういないお宮”だったので何の感情もわかなかった。。。
自然とお宮から、足が遠のいていった。
娘ができて、ご挨拶にと連れて行ったときも何かぽっかり穴の開いた気持ちは埋まらなかった。

なんでも、大事に取っておく両親が亡くなったあとー家中のものをくまなくチェックしたはずだが
”あの絵”は、出てこなかった。
つまんない顔が○に身体が、△の私の幼稚園の時の絵は、たくさん出てきたのに。。。(-。-;
コメント
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