「描くのは愛」剛しいら・著 イラスト・朝南かつみ 心交社ショコラノベルズハイパー
2009年9月20日初版 258ページ 850円+税
ストーリーは・・・的場幸洋は父の汚名を濯ぐため、天才贋作師である阿久津修平の元を訪れる。すべてがうまくいくように思えたが、完成品の存在しない作品を描く代作だということから事態は一転する。まだ見ぬ作品のために、自分にできることならなんでもすると決めた幸洋だったが、なぜか修平にキスされ押し倒されてしまう。やらせるのが仕事を受ける条件だと言われた幸洋は何も言い返せず… というもの。
このところの剛先生はノってるんじゃないかと思います。一時期は「ん?」という作品が多かったのですが、ここ最近読んだ数作品はどれも面白いです。
そのせいか、中古書店でも剛先生の作品の動きが活発なようで、以前は買い取り拒否も多かったのですが、このところはそれなりのお値段で買い取ってもらえます。
私にとって剛先生の作品の魅力というのは、男と男が出会い、恋に落ちる以外にちゃんとストーリーがあることでしょうか。
たとえばこの話では、主人公の幸洋の父の失踪の謎、幸洋の復讐がまず根底にあり、その中で出会った相手と恋に落ちる・・・という具合で、あくまで幸洋ベースの物語の中に恋が組み込まれています。
ここ数作品は、それでも「ちょっと詰め込みすぎじゃない?」と感じていまして、この話も若干、つめこみ気味かな~と思いましたが、父の死の謎のボカし方や、ペンションの元主人の登場させ方は良いさじ加減だったと思います。「ポイズン」という画家も本当に居るのかしら?と思って検索してしまいましたし(無論、剛先生の創作です)。
それから、ショコラノベルズってあまり読まないんですけど、本文中に振り仮名がないな~と思いました。
ルビー文庫なんて振り仮名だらけで私にはウザすぎるのですが、ルビー文庫愛読者がショコラノベルズを読んだらどうなるんだろうと思いました。
2009年9月20日初版 258ページ 850円+税
ストーリーは・・・的場幸洋は父の汚名を濯ぐため、天才贋作師である阿久津修平の元を訪れる。すべてがうまくいくように思えたが、完成品の存在しない作品を描く代作だということから事態は一転する。まだ見ぬ作品のために、自分にできることならなんでもすると決めた幸洋だったが、なぜか修平にキスされ押し倒されてしまう。やらせるのが仕事を受ける条件だと言われた幸洋は何も言い返せず… というもの。
このところの剛先生はノってるんじゃないかと思います。一時期は「ん?」という作品が多かったのですが、ここ最近読んだ数作品はどれも面白いです。
そのせいか、中古書店でも剛先生の作品の動きが活発なようで、以前は買い取り拒否も多かったのですが、このところはそれなりのお値段で買い取ってもらえます。
私にとって剛先生の作品の魅力というのは、男と男が出会い、恋に落ちる以外にちゃんとストーリーがあることでしょうか。
たとえばこの話では、主人公の幸洋の父の失踪の謎、幸洋の復讐がまず根底にあり、その中で出会った相手と恋に落ちる・・・という具合で、あくまで幸洋ベースの物語の中に恋が組み込まれています。
ここ数作品は、それでも「ちょっと詰め込みすぎじゃない?」と感じていまして、この話も若干、つめこみ気味かな~と思いましたが、父の死の謎のボカし方や、ペンションの元主人の登場させ方は良いさじ加減だったと思います。「ポイズン」という画家も本当に居るのかしら?と思って検索してしまいましたし(無論、剛先生の創作です)。
それから、ショコラノベルズってあまり読まないんですけど、本文中に振り仮名がないな~と思いました。
ルビー文庫なんて振り仮名だらけで私にはウザすぎるのですが、ルビー文庫愛読者がショコラノベルズを読んだらどうなるんだろうと思いました。