ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「狂犬」剛しいら・著 イラスト・有馬かつみ 徳間書店キャラ文庫

2009-06-06 01:14:19 | 剛しいら
 「狂犬」剛しいら・著 イラスト・有馬かつみ 徳間書店キャラ文庫
 2009年5月31日初版 258ページ 533円+税

 タイトル負けしちゃった一作かな~と思います。

ストーリーは・・・何にでも食らいつく凶暴な男―あだ名は“狂犬”。警視庁テロ対策課勤務の立佳は、その男・鬼塚にたった一人で接触する羽目に!元傭兵の鬼塚は、秘密裏に入国した要注意テロリストの情報を唯一握っているらしい。しかし鬼塚は「服を脱いで這いつくばれ」と初対面の立佳を、銃で脅しながら強引に抱いてきて…!?硝煙の匂いをまとう男と、暗殺の恐怖に身を晒す。緊迫と官能の三日間― というもの。

 剛先生の作品はもういいかな~と思っていたのですが、本屋に行ったら新刊がでていたので条件反射で買ってしまいました。もう一冊、もえぎ文庫からシリーズものの新刊も出ていたのですが、そちらは最初の1冊を読んだだけなので、シリーズ物ではないこちらを購入。

 警察官の立佳(はるかと読みます)が上司の命令で、元傭兵の鬼塚と接触。
 鬼塚は「武器を隠しているかチェックさせろ」と言って立佳の服を脱がせ、アニャルの中まで調べます(といっても、指をほんのちょっと挿れるだけ)。
 これをきっかけに、鬼塚と立佳のカップルが成立することになるのですが、ぼーっとしているとはいえ、警察官の立佳がされるままにアニャルに指をつっこまれて・・・・・・というのは強引過ぎるのではないかと思いました。
 剛先生の書くお話って、カップル成立までがかなり雑(とあえて言いますが)な時があるように思います。大抵の場合、攻めが強引に手を出しても特に抵抗せず、やられちゃう受け。敵対する同士が壁を乗り越えてくっつくところに読み応えがあるわけで、その部分をはしょられたり、強引にやられてしまうと、魅力は半減してしまうと思うのですがどうでしょう。

 また、今回の話の場合、登場人物が微妙に多いような気がしました。
 鬼塚をつけねらうテロリストの小泉はいいとして、あまり登場しないとはいえ、立佳の性格に影響を及ぼした立佳の家族(祖父、母親、妹)なんかは余分だったような気がします。立佳が家族(主に祖父)の支配から逃れて、自分の人生を生きよう!と決めるのはいいとしても、それが話の主筋にはあまり関連していなかったように思います。

 タイトルや内容から、ハード目な作品をイメージしていましたが、暴力的なシーンを入れろ、とはいいませんが、随分アマアマな話で、タイトル負けしていたように思います。
 とにかく、印象に残らないんですよね・・・・・・。

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