「華の涙」剛しいら・著 イラスト・御園えりい プランタン出版プラチナ文庫
2009年12月25日初版 228ページ 571円+税
剛先生にしてはエロが濃かったように思いますが、ほかのエロ濃い目の作家さんだったらもっとエロエロな話になったんじゃないかと・・・。
ストーリーは・・・震災で家族を亡くした乙也は、売られた奉公先で暴行されそうになったところを、家の跡取りである一威に助けられる。一威の計らいで病に伏せる次男・文紀の世話係となり、恩に報いようと懸命に仕えた。しかし兄に異様な愛着を示す文紀に、自分の身代わりとして一威に抱かれろと命じられる。誠実でいつも優しく見守ってくれる一威に心を寄せていた乙也だったが、文紀の情念に操られるかのように彼を誘惑しようとした。軽蔑の眼差しで拒絶されても、服を脱いで一威の前に跪き― というもの。
文紀は途中で死んじゃうんですけど、その存在は最後まで乙也と一威を支配します。
最初ぼっちゃんだった乙也は関東大震災で身寄りをすべて亡くし、騙されて一威の家に売られ、男衆にヤられそうになるなど、どん底まで突き落とされます。一威に助けられてほっとしたのもつかの間、病気でわがままな文紀の世話係で苦労して、挙句の果てに、文紀の命令でやったことで、一威の親の怒りを買い、SM折檻。ろうそくを挿入されたところで、またしても一威に助けられ、処女は守りますが(ろうそくはカウントしないことにします)、文紀に兄を誘惑して、兄とヤったことを包み隠さず教えろ!と言われ、一威を誘い、ベッド・イン。
その後、あれやこれやあって乙也は最終的に養子にもらわれ、再びお坊ちゃんに。
そんな時、一威の家は没落し、乙也は融資する代わりに一威に自分を抱け!と詰め寄ります。
下克上ありーの、近親相姦テイストありーの、あれやこれやのてんこ盛り。
昼メロのようなお話でございました。
ところどころ、要所を押さえたエロはありますが、濃いエロ(あるいはエロシーンとエロシーンの間に話があるようなBL小説)が氾濫している昨今、剛しいら先生の作品にしてはエロは多いと思いますが、ほかと比べるとまだまだ・・・。
特に、文紀が「兄貴と寝て来い!」と命じてから、30ページくらいで文紀が入院して、乙也が養子に出されて一威との縁が(一旦)切れるので、なんか消化不良でした。
この話はエロを入れ込む要素がたくさんあるし、上下間くらいで、ネチネチ書いてほしかったように思います。
こう書くと、まるで私がエロを読みたいようですが、その通りです。
2009年12月25日初版 228ページ 571円+税
剛先生にしてはエロが濃かったように思いますが、ほかのエロ濃い目の作家さんだったらもっとエロエロな話になったんじゃないかと・・・。
ストーリーは・・・震災で家族を亡くした乙也は、売られた奉公先で暴行されそうになったところを、家の跡取りである一威に助けられる。一威の計らいで病に伏せる次男・文紀の世話係となり、恩に報いようと懸命に仕えた。しかし兄に異様な愛着を示す文紀に、自分の身代わりとして一威に抱かれろと命じられる。誠実でいつも優しく見守ってくれる一威に心を寄せていた乙也だったが、文紀の情念に操られるかのように彼を誘惑しようとした。軽蔑の眼差しで拒絶されても、服を脱いで一威の前に跪き― というもの。
文紀は途中で死んじゃうんですけど、その存在は最後まで乙也と一威を支配します。
最初ぼっちゃんだった乙也は関東大震災で身寄りをすべて亡くし、騙されて一威の家に売られ、男衆にヤられそうになるなど、どん底まで突き落とされます。一威に助けられてほっとしたのもつかの間、病気でわがままな文紀の世話係で苦労して、挙句の果てに、文紀の命令でやったことで、一威の親の怒りを買い、SM折檻。ろうそくを挿入されたところで、またしても一威に助けられ、処女は守りますが(ろうそくはカウントしないことにします)、文紀に兄を誘惑して、兄とヤったことを包み隠さず教えろ!と言われ、一威を誘い、ベッド・イン。
その後、あれやこれやあって乙也は最終的に養子にもらわれ、再びお坊ちゃんに。
そんな時、一威の家は没落し、乙也は融資する代わりに一威に自分を抱け!と詰め寄ります。
下克上ありーの、近親相姦テイストありーの、あれやこれやのてんこ盛り。
昼メロのようなお話でございました。
ところどころ、要所を押さえたエロはありますが、濃いエロ(あるいはエロシーンとエロシーンの間に話があるようなBL小説)が氾濫している昨今、剛しいら先生の作品にしてはエロは多いと思いますが、ほかと比べるとまだまだ・・・。
特に、文紀が「兄貴と寝て来い!」と命じてから、30ページくらいで文紀が入院して、乙也が養子に出されて一威との縁が(一旦)切れるので、なんか消化不良でした。
この話はエロを入れ込む要素がたくさんあるし、上下間くらいで、ネチネチ書いてほしかったように思います。
こう書くと、まるで私がエロを読みたいようですが、その通りです。