ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「銀薔楼の美姫」愁堂れな・著 イラスト・櫻井しゅしゅしゅ オークラ出版プリズム文庫

2009-03-19 21:27:43 | 読むんじゃなかった
「銀薔楼の美姫」愁堂れな・著 イラスト・櫻井しゅしゅしゅ オークラ出版プリズム文庫
 2008年12月23日初版 230ページ 571円+税

 プリズム文庫は久しぶりに読んだ気がします・・・。

 ストーリーは・・・
 山奥にひっそりと佇む会員制高級娼館『銀薔楼』の鉄門が、今宵も開かれた。初めて訪れた中東のマスウード王子は、その時代がかった様子や、襦袢を纏った男娼達の艶やかさを鷹揚に愛でるが、館内随一の人気を誇る『姫』を紹介されると一目で心を奪われる。奥まった座敷で2人きりで酒を嗜んでいると、姫が恥じらいながらも床入りを誘う。その美しさに囚われたマスウード王子は、驚きながらもその申し出を快く受け入れて― というもの。

 読むまで知らなかったのですが、シリーズの2作目でした。
 シリーズといっても、「銀薔楼」という架空の男しかいない遊郭が舞台というだけで、主役カプは違うし、イラストレーターさんも違います。

 遊郭シリーズというと、鈴木あみ先生の「花降楼」シリーズとかありますけど、人気なんでしょうかね。
 パロディ同人誌の世界では、そのジャンルに遊郭モノが流行り始めたら末期という法則があるらしいですが・・・。

 受けの成一は銀薔楼一の売れっ子。
 売れっ子の成一は、親の借金のカタにこの遊郭に連れてこられたが、売れっ子だけあってもうじき年季があける。その暁には杉原と一緒に暮す約束をしている。

 客の中に恋仲の男・杉原が居るのだが、その男が連れてきたのが中東のとある国の王子・マスウード。
 成一に一目ぼれしたマスウードは成一を身請けしたいと申し出るが、杉原を愛している成一は断る。
 しかし杉原は成一に借金があることを告白。一介のサラリーマンの自分に、銀薔楼の花代はキツかった・・・と言われ、ほだされる成一。
 杉原は成一にマスウードの身請け話を呑んで、マスウードから金を騙し取ろうともちかける。成一はしぶしぶ了承。

 計画はすぐにマスウードにばれて、普通ならここでマスウードから「お仕置き」ということになろうかと思いますが、マスウードの心は海より広かった。
 そんなマスウードにほだされる成一は、マスウードを愛するようになり一件落着。アラブ物でこんな心の広い攻めは初めて読んだ気がします。その点は新鮮だったかも。
 でも、成一があまりにも流されすぎていて・・・私にはちょっと・・・。


 書き下ろしのその後の二人の話では、二人の関係に反対するマスウードの側近が登場と、ありがちは話。1話目で追い払われた杉原がまた戻ってきますが、一時でも成一を惚れさせた男の面影はありません・・・。

 遊郭モノが好きな方にはいいと思いますが、それ以外の方にはお勧めはできないかと・・・。
 

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