ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「ムーンライト」剛しいら・著 イラスト・金ひかる 海王社ガッシュ文庫

2009-09-10 12:39:16 | 剛しいら
「ムーンライト」剛しいら・著 イラスト・金ひかる 海王社ガッシュ文庫
 2009年9月10日初版 246ページ 552円+税


 イラストはBL小説のイラストではおなじみの金ひかる先生が担当されていましたが、これまで剛作品で金ひかる先生のイラストはもしかして初めてでしょうか。

 ストーリーは・・・風もなく穏やかな夜だった。この春、大学病院の医師となった一樹は、近くの浜辺に倒れていた美貌の青年を見つける。記憶を失い心臓に持病を持つ、その青年の担当医となった一樹。だが、彼の記憶は一向に戻らないまま…。欲望も駆け引きもない無垢な彼は刷り込み本能のように、一樹の白衣を掴んで放さない。一樹はそんな彼を愛おしく思い、自宅に引き取ることにしたが…?苦悩する医師と純真な患者のセンチメンタル・ラブ というもの。

 記憶喪失、不治の病・・・とコテコテの設定なのですが、受けの身元がわかり、受けの母親が殺されていて、犯人は受けかもしれない・・・というところでヒネリが効いていたように思います。
 殺人事件の真相がわかり、一件落着かと思いきや、受けの病のおかげでセックスができない二人。手術を受けるべきか、否か・・・と、話は展開していきます。

 ここ最近の剛しいら先生の作品は、以前の面白さが戻ってきたような気がしますが、いかがでしょう。
 難点を言えば、この話も、前回読んだ「獣となりても」も、ちょっと話を詰め込みすぎのような気がします。話は面白いので、どんな話、というのは覚えているのですが、キャラクターの描き方が浅いので、キャラのことを覚えていないというか。
 
 剛しいら先生は「続きを書きたい」とあとがきに書いていらっしゃるので、続編を期待したいと思います。

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