「センセなんか、好きやない」矢城米花・著 イラスト・すがはら竜 二見書房シャレード文庫
2006年11月25日初版 276ページ 552円+税
「センセ」は学校の先生ではなく、医者です。
ストーリーは・・・不良少年の仁希は、喧嘩の怪我で総合病院の夜間診療を訪れる。だが研修医の下手な治療に苛立ち、代わって現れた外科医の津賀に八つ当たりしてしまう。怪我の原因となった居候先の桑山には襲われかけ、その病的な粘着ぶりに悪寒を覚え公園で野宿するハメに。そこで偶然津賀と再会した仁希は、一夜の宿を得るため彼の家を訪れる。しかし、津賀のとんでもない性格破綻ぶりを見せつけられ、「いやがる相手でないと本気になれない」という言葉のもと、さんざんに犯されてしまい…。外科医×関西弁ヤンキーの、馴れ合い皆無ガチンコバトル。理知的でたくましい白衣の鬼畜に押し倒される仁希に、勝機は訪れるのか!?全編書き下ろし というもの。
「先生」じゃなくて「センセ」なところにこだわりがあるんでしょうね、やはり。
この本は矢城先生にとって2冊目の文庫なのですが、そのせいかつたなさが目立ちます。
今でも決して「上手い」作家さんではないですが、強引な回想の挿れ方、せりふで説明させて終わり、など、かなり荒っぽいです。
受けがやられているだけではなく、攻めにほれている男をやっちゃったりと、BLのセオリー(一棒一穴主義だったり、受けと攻めを一人のキャラがやっちゃう)みたいなのを破っておられるところに妙なエネルギーを感じます。そういうところがコアな矢城ファンを生んでいるんでしょうね。
こういう作品が、ほかの「上手い」作家さんたちと同じ本棚に並んでいるところがカオスなBLならではだと思います。
2006年11月25日初版 276ページ 552円+税
「センセ」は学校の先生ではなく、医者です。
ストーリーは・・・不良少年の仁希は、喧嘩の怪我で総合病院の夜間診療を訪れる。だが研修医の下手な治療に苛立ち、代わって現れた外科医の津賀に八つ当たりしてしまう。怪我の原因となった居候先の桑山には襲われかけ、その病的な粘着ぶりに悪寒を覚え公園で野宿するハメに。そこで偶然津賀と再会した仁希は、一夜の宿を得るため彼の家を訪れる。しかし、津賀のとんでもない性格破綻ぶりを見せつけられ、「いやがる相手でないと本気になれない」という言葉のもと、さんざんに犯されてしまい…。外科医×関西弁ヤンキーの、馴れ合い皆無ガチンコバトル。理知的でたくましい白衣の鬼畜に押し倒される仁希に、勝機は訪れるのか!?全編書き下ろし というもの。
「先生」じゃなくて「センセ」なところにこだわりがあるんでしょうね、やはり。
この本は矢城先生にとって2冊目の文庫なのですが、そのせいかつたなさが目立ちます。
今でも決して「上手い」作家さんではないですが、強引な回想の挿れ方、せりふで説明させて終わり、など、かなり荒っぽいです。
受けがやられているだけではなく、攻めにほれている男をやっちゃったりと、BLのセオリー(一棒一穴主義だったり、受けと攻めを一人のキャラがやっちゃう)みたいなのを破っておられるところに妙なエネルギーを感じます。そういうところがコアな矢城ファンを生んでいるんでしょうね。
こういう作品が、ほかの「上手い」作家さんたちと同じ本棚に並んでいるところがカオスなBLならではだと思います。