ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「リーチ」いおかいつき・著 イラスト・佐々木久美子 二見書房シャレード文庫

2009-03-30 02:38:38 | ア行作者未分類
「リーチ」いおかいつき・著 イラスト・佐々木久美子 二見書房シャレード文庫

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 ストーリーは・・・
 漫画家の一本木陸人は、名うての代打ち・真木荘介の噂を聞き、次作取材のため『鳳』という雀荘で一番いい男との情報を頼りに真木を探す。はたして、真木は想像以上に目を惹く容姿と実力で、陸人の創作意欲を掻きたてる人物だった。しかし、当の本人は取材に非協力的で、連日雀荘に通うもののいっこうに仕事は進まない。それでも真木を諦めきれない陸人に、彼が出した条件は、「質問に俺が一つ答えるたびに、お前に触らせろ」というもので― というもの。

 意外なことに、いおか先生にとって、シャレード文庫からはじめての本だそうです。

 さて、ここまでマージャンをフィーチャーした作品は珍しいと思います。
 私はマージャンを嗜まないので、ルールなどわからないのですが、「それっぽく」見えました。マージャンに詳しい人から見るとアラがあるのかもしれませんが。
 
 デビュー作がヒットして以来、漫画一本で人付き合いもなく、童貞という受け・陸人はよく描かれていたのではないかと思います。
 それに対して攻めの真木荘介。私は同姓同名の知り合いがいるので、ちょっとドキっとしてしまいました。それはさておき、この真木の描かれ方がちょっと中途半端なように感じました。
 その一つは、最後の大勝負を除いて、マージャンの描写があまり出てこないのです。だから、「名うての代打ち」である荘介がどれだけすごいのかよくわからない。荘介が特定の雀荘に居て、そこで打つだけなので、徐々に強い敵と対決する・・・なんてやるわけにはいかないし、あまり麻雀描写を多くすると、BLとしては成立しなくなってしまうだろうし。
 それを考えると、麻雀を扱ったBLとしてはとてもバランスの取れた作品だったのかなぁと思ったり。
 
 思いつくまま書きましたが、私はこの話、すごく楽しめました。
 強烈に引き付けられる「萌え」はないかもしれませんが、まとまった良作だと思います。 


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