ケンが野球を始めて、前よりそうとう野球に興味を持つようになり、甲子園の高校野球がすごく面白くなってきた。この夏の大会にいたっては、地方大会、特に愛知県の予戦まで気にして見ている。
その原因として、アヤとリエ2人の高校生がいて、それぞれの高校の野球部も当然甲子園をめざしているってこともある。残念ながら、アヤの高校は2回戦敗退、リエの高校も3回戦敗退と、甲子園の黒土を踏む夢はかなわなかった。
しかし、さすがに野球王国愛知(←どこの県でもいってる?)ベスト8ベスト4位になると迫力が違う。ほんとうにどっちが勝ってもおかしくないくらいの、気迫のこもった戦いだ。
でもやっぱり「名電vs愛産大三河」の戦いはすごかった。
結果だけをみると、4対0で名電圧勝の気がするが、決してそうではなかった。
準決勝で先に勝ちを決めた名電の堂上が、これから準決勝をおこなう、愛産大三河のエース松下に「ドームで待ってるぞ!」と声をかけ、松下は「絶対に行くから待ってろ!」と答えたらしい。
ドームでの決勝戦での堂上と松下の勝負を見てみると、
第1打席 四球
第2打席 ショートゴロ
第3打席 ピッチャーゴロ
第4打席 三振
愛産大三河の松下は、試合では負けたが、堂上との勝負には勝ったと思う。第3打席のピッチャーゴロだが、これは堂上のピッチャー返しがまともに松下の右腕に当たった。松下は打球を拾ってファーストに投げ堂上をアウトにとった直後、グランドに崩れ落ちた。その痛みで歩く事もできずチームメイトに背負われベンチにもどる。治療による12分間の試合中断。松下の右腕にはくっきりと球の縫い目の跡が残って、真っ赤に腫れ上がっていたという。松下の「投げます」の言葉で、竹治監督は松下をマウンドにもどした。しかしこの段階では、1イニング様子を見るつもりだったらしい。キャッチャーに、松下の投球の様子を見てサインを送るよう指示を出していた。バッターを迎えて松下が投球する。キャッチャーが監督に出したサインは「×」。球威もキレも落ちていたらしい。しかし、そのサインに気づいた松下はキャッチャーに近寄り言った。
「絶対、おれが投げるで」
そして堂上との4度目の対決。
内角低めの直球。堂上のバットは空をきった。
今大会、堂上の三振はこの勝負を含めてわずか2つだけだったらしい。
あの超高校級の堂上のライナーをあの至近距離でうけたわけだから、痛くないはずはない。たとえあのままベンチに下がって、チームが試合に負けてしまっても誰も責めたりしないだろう。逆に無理して投げて自分がチームの足をひっぱる結果になるかもしれない。
そんな事をちらっとでも考えていたら、堂上を三振にとる事はできなかったのかもしれない。
準決勝の試合前、堂上からかけられた「ドームで待ってるぞ!」の言葉、自分をライバルと認めたこの言葉が松下を奮い立たせたのか。
愛知大会の決勝戦。そこにはこんなドラマがあったわけだが、甲子園での全ての試合、そこへたどり着くまでの試合、そして惜しくもたどり着く事ができなかった本当にたくさんの試合、その一つ一つの試合にさまざまなドラマがあったのだろう。
ケン達の少年野球のチームも次々と試合をこなしている。そのほんの小さな大会ひとつひとつにだってドラマはある。高校野球に負けないくらい、汗も涙も流してる。プロ野球だって、高校野球だって、少年野球だって、その技術的なレベルに差はあるだろうが、勝ちたいって気持ちは同じだろう。
先日行われたケンのチームの試合で、お茶当番だった私は、市営球場のベンチにはいる事ができた。ものすごく至近距離で、監督、コーチ達、そして、子供達の表情を見る事ができる。一球一球の球の行方によって、ベンチが沸き立ったり、沈んだり。監督、コーチは、相手ピッチャーを見て、バッターを見て、試合の状況を見て、子供達に細かに指示をあたえる。子供達は、それを聞いて相手チームに立ち向かう。監督、コーチにできる事はそこまでだ。子供達がどんなピンチにたたされても、ベンチから飛び出していって代わってやる事はできない。フライがとんだら、その球が子供のグローブにすっぽりとおさまるのを息をのんで見守る事しかできない。今まで熱心に子供達に指導した事、子供達が必死に練習した事を、試合に生かす事ができるのかどうか、もうそれは、子供達自身にたくすしかない。
相手にはどんどん得点され、こちらはなかなか点数がはいらない。子供達の表情にも笑顔は少なくなっている。
そんな状況でコーチがかけた言葉は
「気持ちで負けるなー!!」
これは、どんなスポーツ、どんな競技にでもいえる事だと思うが、プレイヤー一人一人、そのもてるチカラに差も、限界もあると思う。その実力だけで勝負が決まるとしたら、勝ち負けの結果は最初から決まっていて、おもしろくもなんともない。そこに「気持ち」がはいるから面白いんだと思う。プレイに「気持ち」があらわれるから思わぬ展開が待っているんだと思う。
愛産大三河の松下君がケガをしながらも、堂上君に投げ勝ったのは、まさしくその「気持ち」のあらわれだと思う。
今週末、ケン達のチームにとって、はじめてたどり着いた「決勝戦」を迎える。優勝旗を勝ち取るために、Sクラブの子供達がどんな戦い方をするのか、私達親は、応援席でただただ見守るだけだ。
ケンが、そしてチームの仲間達がどんなプレイをしても、どんな結果が待っていようとも、心から声援を送り、心から「よくやった」と言ってやりたい。
決戦まであと三日。今かけられる言葉は、やっぱり
「気持ちで負けるな!」なのかもしれない。
Sクラブのみんなのこんな顔が見たいもんです。
その原因として、アヤとリエ2人の高校生がいて、それぞれの高校の野球部も当然甲子園をめざしているってこともある。残念ながら、アヤの高校は2回戦敗退、リエの高校も3回戦敗退と、甲子園の黒土を踏む夢はかなわなかった。
しかし、さすがに野球王国愛知(←どこの県でもいってる?)ベスト8ベスト4位になると迫力が違う。ほんとうにどっちが勝ってもおかしくないくらいの、気迫のこもった戦いだ。
でもやっぱり「名電vs愛産大三河」の戦いはすごかった。
結果だけをみると、4対0で名電圧勝の気がするが、決してそうではなかった。
準決勝で先に勝ちを決めた名電の堂上が、これから準決勝をおこなう、愛産大三河のエース松下に「ドームで待ってるぞ!」と声をかけ、松下は「絶対に行くから待ってろ!」と答えたらしい。
ドームでの決勝戦での堂上と松下の勝負を見てみると、
第1打席 四球
第2打席 ショートゴロ
第3打席 ピッチャーゴロ
第4打席 三振
愛産大三河の松下は、試合では負けたが、堂上との勝負には勝ったと思う。第3打席のピッチャーゴロだが、これは堂上のピッチャー返しがまともに松下の右腕に当たった。松下は打球を拾ってファーストに投げ堂上をアウトにとった直後、グランドに崩れ落ちた。その痛みで歩く事もできずチームメイトに背負われベンチにもどる。治療による12分間の試合中断。松下の右腕にはくっきりと球の縫い目の跡が残って、真っ赤に腫れ上がっていたという。松下の「投げます」の言葉で、竹治監督は松下をマウンドにもどした。しかしこの段階では、1イニング様子を見るつもりだったらしい。キャッチャーに、松下の投球の様子を見てサインを送るよう指示を出していた。バッターを迎えて松下が投球する。キャッチャーが監督に出したサインは「×」。球威もキレも落ちていたらしい。しかし、そのサインに気づいた松下はキャッチャーに近寄り言った。
「絶対、おれが投げるで」
そして堂上との4度目の対決。
内角低めの直球。堂上のバットは空をきった。
今大会、堂上の三振はこの勝負を含めてわずか2つだけだったらしい。
あの超高校級の堂上のライナーをあの至近距離でうけたわけだから、痛くないはずはない。たとえあのままベンチに下がって、チームが試合に負けてしまっても誰も責めたりしないだろう。逆に無理して投げて自分がチームの足をひっぱる結果になるかもしれない。
そんな事をちらっとでも考えていたら、堂上を三振にとる事はできなかったのかもしれない。
準決勝の試合前、堂上からかけられた「ドームで待ってるぞ!」の言葉、自分をライバルと認めたこの言葉が松下を奮い立たせたのか。
愛知大会の決勝戦。そこにはこんなドラマがあったわけだが、甲子園での全ての試合、そこへたどり着くまでの試合、そして惜しくもたどり着く事ができなかった本当にたくさんの試合、その一つ一つの試合にさまざまなドラマがあったのだろう。
ケン達の少年野球のチームも次々と試合をこなしている。そのほんの小さな大会ひとつひとつにだってドラマはある。高校野球に負けないくらい、汗も涙も流してる。プロ野球だって、高校野球だって、少年野球だって、その技術的なレベルに差はあるだろうが、勝ちたいって気持ちは同じだろう。
先日行われたケンのチームの試合で、お茶当番だった私は、市営球場のベンチにはいる事ができた。ものすごく至近距離で、監督、コーチ達、そして、子供達の表情を見る事ができる。一球一球の球の行方によって、ベンチが沸き立ったり、沈んだり。監督、コーチは、相手ピッチャーを見て、バッターを見て、試合の状況を見て、子供達に細かに指示をあたえる。子供達は、それを聞いて相手チームに立ち向かう。監督、コーチにできる事はそこまでだ。子供達がどんなピンチにたたされても、ベンチから飛び出していって代わってやる事はできない。フライがとんだら、その球が子供のグローブにすっぽりとおさまるのを息をのんで見守る事しかできない。今まで熱心に子供達に指導した事、子供達が必死に練習した事を、試合に生かす事ができるのかどうか、もうそれは、子供達自身にたくすしかない。
相手にはどんどん得点され、こちらはなかなか点数がはいらない。子供達の表情にも笑顔は少なくなっている。
そんな状況でコーチがかけた言葉は
「気持ちで負けるなー!!」
これは、どんなスポーツ、どんな競技にでもいえる事だと思うが、プレイヤー一人一人、そのもてるチカラに差も、限界もあると思う。その実力だけで勝負が決まるとしたら、勝ち負けの結果は最初から決まっていて、おもしろくもなんともない。そこに「気持ち」がはいるから面白いんだと思う。プレイに「気持ち」があらわれるから思わぬ展開が待っているんだと思う。
愛産大三河の松下君がケガをしながらも、堂上君に投げ勝ったのは、まさしくその「気持ち」のあらわれだと思う。
今週末、ケン達のチームにとって、はじめてたどり着いた「決勝戦」を迎える。優勝旗を勝ち取るために、Sクラブの子供達がどんな戦い方をするのか、私達親は、応援席でただただ見守るだけだ。
ケンが、そしてチームの仲間達がどんなプレイをしても、どんな結果が待っていようとも、心から声援を送り、心から「よくやった」と言ってやりたい。
決戦まであと三日。今かけられる言葉は、やっぱり
「気持ちで負けるな!」なのかもしれない。
Sクラブのみんなのこんな顔が見たいもんです。
決勝戦、改めて「がんばろう!」という気持ちになります。
さらに、1~4人ぐらいで試合を進めて勝つより、9人全員のちからで勝てたらうれしさも倍増すると思いました。決勝戦となってきたので、正直緊張しています。でも明日は、「絶対勝つ」という気持ちを前面に出していきたいです。ちっちマウンドはまかせたぞ!!
そう思いました。でも日程を見て愕然としました。現在では考えられない、一回戦で勝てば7/24,25,26,27の連戦だったのです。この組み合わせは全チーム中、私たちの学校だけでした。ベスト16にすんなりと入ることは出来ました。しかし待っていたのは四連戦によるエースの疲れ、それしかありませんでした。
考えていたとおり私たちの夏はベスト16で終わってしまいました。でも何も後悔はしていませんし、組み合わせに文句を言うつもりも全くありません。野球が大好きな自分に、高校野球をやらせてくれた両親に感謝しています。野球を愛して現在までやったおかげで、すばらしい仲間が出来ました。現在もすばらしい子供達と一緒に野球ができます。佐織クラブの子供達、みんな野球が上手になりました。まだまだ、うまくなります。大切なことは、大きな声を出して礼儀正しく、得に後輩には優しく・・・そんなことを心がけていれば力はつきます。明日は佐織クラブより上手な相手ですが、最初から最後まであきらめることなく、悔いのない野球を楽しみましょう。頑張れ佐織。
市営球場とは言ってたけど、どこの試合かは行ってみないとわからないのですが。昨年のAチームでの息子の試合では、一度優勝したらもりあがりみんなそれぞれに自信がつきもう一度優勝できカモドラ最後の年のいい思い出になりました。今日は、とにかく優勝できるといいですね!応援してます。