「一」へのこだわり 全員が鍵男(keyman)」
これは、ケンが所属するT高校野球部のスローガンだ。
8月にはいって新人戦が始まり、まずは地区予選、そして地区決勝トーナメントが行われた。どこも3年生が引退したあとの新チーム、どこが強くてどこが弱いかなんてやってみなけりゃわからない。それでも、T高校の地区にも強豪校といわれる高校がいくつかある。私立の高校では特待制度で実力のある野球部員をいれているチームもたくさんある。
そんな中で始まった予選リーグ。目標はまずは予選を勝ち抜き、決勝トーナメントへ進むこと。
スタンドから見ていると、T高校は実にのびのびとした野球をしていた。打線が爆発しコールドゲームでの勝利もいくつかあった。
「一つ一つ」勝っていこう。「一つ一つ」クリアしていこう。
この時点での「一」へのこだわりは「一つ」へのこだわりだったのかもしれない。
予選リーグを無敗で突破し、決勝トーナメントに勝ち進んだ。
このトーナメントでは、最後まで勝ち進まなくても、ベスト8に入れば県大会に出られる。それ以下でも敗者復活戦で9位までが県大会。
しかし、T高校野球部はそんな先を考えてはいない気がする。ここでも目の前の試合「一つ一つ」全力で戦い、「一つ一つ」勝ち進んでいった。
ベスト8、そしてベスト4。ベスト4に残ったチームは我がT高校以外すべて私立の高校だった。しかも去年の同じ大会で1位2位3位のチーム。対戦相手はその中のK高校。K高校は夏大で県大会準優勝となったチーム。甲子園まであと1勝のところへいったチームだ。新人戦といっても、厳しい練習でかなり鍛え上げられたチームだろう。多分トーナメント表を見た人のほとんどがK高校の勝ちを予想しているんじゃないだろうか。
しかし、T高校野球部はK高校の名前に臆することなく、「一球一球」を大事に「一打席一打席」を大事に戦った。そして4-1で勝った。
私たち父兄は優勝したようにみんなでハイタッチして大喜びした。
そしていよいよ決勝戦を迎えた。
ここにきてみんなの中の「一」は「一つ一つ」から「一位」の「一」に変わっていたと思う。
あと一つ勝てばこの地区の「一位」、「優勝」なのである。
仕事で応援にいけず、やきもきしている私のもとに、応援に行っている父兄から試合経過を伝えるメールが何通か届く。ありがたい。
炎天下で汗を流しながら必死に声援を送りながらも、応援にいけない私たちの気持ちをくんで、きっと心配しているだろうとメールを打ってくれる。おかげで、気持ちはスタンドで一緒に応援しているようだ。
先制点はT高校がとり5-0で勝っていたが、途中1点返され、8回の裏には3点いれられ、5-4の接戦。しかし、9回無得点に抑えてT高校の勝利!
「勝ったー!!」「うれしー!」「やったね!」「優勝だー!」のメールが飛び交う。
「バンザイ」の絵文字が連打されている。
父兄達の中での「一」は気持ちを「一つ」にして応援する。「一緒に」喜ぶ。になってるのかもしれない。
私は事務所のパソコンの前から、K球場にいるT高校応援団のみんなにハイタッチを送った。
本当はここでこんなに喜んでちゃいけないのかも知れない。多分野球部のみんなはすでに、県大会でのまず「一勝」に向けて、気持ちを引き締めていることだろう。
9月に行われる県大会。どんな結果が待っているのかわからない。
でも、その舞台に立ったとき、野球部のみんながどんな「一」を見せてくれるのか、どうこだわっていくのか、すごく楽しみだ。
父兄達はきっと、勝っても負けても「一緒に」喜び「一緒に」泣き、そして「一緒に」騒ぐ(?)んだろうな。
この大会の応援スタンドでは、そんな「仲間」ができてる気がする。
これは、ケンが所属するT高校野球部のスローガンだ。
8月にはいって新人戦が始まり、まずは地区予選、そして地区決勝トーナメントが行われた。どこも3年生が引退したあとの新チーム、どこが強くてどこが弱いかなんてやってみなけりゃわからない。それでも、T高校の地区にも強豪校といわれる高校がいくつかある。私立の高校では特待制度で実力のある野球部員をいれているチームもたくさんある。
そんな中で始まった予選リーグ。目標はまずは予選を勝ち抜き、決勝トーナメントへ進むこと。
スタンドから見ていると、T高校は実にのびのびとした野球をしていた。打線が爆発しコールドゲームでの勝利もいくつかあった。
「一つ一つ」勝っていこう。「一つ一つ」クリアしていこう。
この時点での「一」へのこだわりは「一つ」へのこだわりだったのかもしれない。
予選リーグを無敗で突破し、決勝トーナメントに勝ち進んだ。
このトーナメントでは、最後まで勝ち進まなくても、ベスト8に入れば県大会に出られる。それ以下でも敗者復活戦で9位までが県大会。
しかし、T高校野球部はそんな先を考えてはいない気がする。ここでも目の前の試合「一つ一つ」全力で戦い、「一つ一つ」勝ち進んでいった。
ベスト8、そしてベスト4。ベスト4に残ったチームは我がT高校以外すべて私立の高校だった。しかも去年の同じ大会で1位2位3位のチーム。対戦相手はその中のK高校。K高校は夏大で県大会準優勝となったチーム。甲子園まであと1勝のところへいったチームだ。新人戦といっても、厳しい練習でかなり鍛え上げられたチームだろう。多分トーナメント表を見た人のほとんどがK高校の勝ちを予想しているんじゃないだろうか。
しかし、T高校野球部はK高校の名前に臆することなく、「一球一球」を大事に「一打席一打席」を大事に戦った。そして4-1で勝った。
私たち父兄は優勝したようにみんなでハイタッチして大喜びした。
そしていよいよ決勝戦を迎えた。
ここにきてみんなの中の「一」は「一つ一つ」から「一位」の「一」に変わっていたと思う。
あと一つ勝てばこの地区の「一位」、「優勝」なのである。
仕事で応援にいけず、やきもきしている私のもとに、応援に行っている父兄から試合経過を伝えるメールが何通か届く。ありがたい。
炎天下で汗を流しながら必死に声援を送りながらも、応援にいけない私たちの気持ちをくんで、きっと心配しているだろうとメールを打ってくれる。おかげで、気持ちはスタンドで一緒に応援しているようだ。
先制点はT高校がとり5-0で勝っていたが、途中1点返され、8回の裏には3点いれられ、5-4の接戦。しかし、9回無得点に抑えてT高校の勝利!
「勝ったー!!」「うれしー!」「やったね!」「優勝だー!」のメールが飛び交う。
「バンザイ」の絵文字が連打されている。
父兄達の中での「一」は気持ちを「一つ」にして応援する。「一緒に」喜ぶ。になってるのかもしれない。
私は事務所のパソコンの前から、K球場にいるT高校応援団のみんなにハイタッチを送った。
本当はここでこんなに喜んでちゃいけないのかも知れない。多分野球部のみんなはすでに、県大会でのまず「一勝」に向けて、気持ちを引き締めていることだろう。
9月に行われる県大会。どんな結果が待っているのかわからない。
でも、その舞台に立ったとき、野球部のみんながどんな「一」を見せてくれるのか、どうこだわっていくのか、すごく楽しみだ。
父兄達はきっと、勝っても負けても「一緒に」喜び「一緒に」泣き、そして「一緒に」騒ぐ(?)んだろうな。
この大会の応援スタンドでは、そんな「仲間」ができてる気がする。
1年生のお母さんたちにどうぞよろしく伝えてね。
応援の途中に「疲れたあなたに」なんていう飴を1年生がまわしてくれたりして、みんなで一緒に応援できました。
県大会はお互い仕事がないことを祈ろうね!
「ワタルくん、ケンくん、おめでとう!」と入力しようとしていました。
小学校からずっとずっとふたりの成長を、ほるほるとここで見せていただいていたので、なんだかとっても、嬉しいです。
「一」にこだわる。
いいですね。ちょっとどきっとしてます。
私は自分が文化系なので、運動部はわからないこと悩むことだらけ。
他のお母さん方に相談するなんて、、、恐れ多くてできません。
でも、ここを読んでたら、自分のプライドが邪魔してたのかな~と思ってしまいました。
ほんとうれしいね!準決、決勝とすれ違っちゃったから県大会は一緒に応援したいねー。
はるかさん
ありがとう!
私も完璧文化系です。今でもケンに対してかなりちんぷんかんぷんな対応してるかも??
でも、応援する気持ちは、たぶん体育会系も文化系も一緒だと思います。せっかく子供達がスポーツやってるんだから、楽しんで応援できると最高ですよね!
私もまだまだ試行錯誤中です。
これって子どもたち以上にチームワークいいのでは?
みんな優勝の喜びを、もう一回分かち合いたいんだよね。ひょっとしてまた「校歌」歌うのかなー??