脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)のガイドラインが届きました。
過去ログ↓
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群) 2
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群) 3
3部構成となっており
第一部;ガイドライン
? 脳脊髄液減少症の定義
? 主症状
? 画像診断
? その他の診断法
? 治療
終わりに1年毎にこのガイドラインを改定する旨を記している。
全3ページとすっきりまとめている。
第二部;ガイドラインの問題点と今後への課題・各施設での取り組み
特徴的な症状、MRIやRIの画像所見のデータをまとめていたり、ブラッドパッチの効果についてデータとしてまとめていたり。ガイドラインができるまでの経過や現時点でのガイドラインの不完全さ、神経外傷学会はやる気が無いなどのコメントもあった。またパフォーマンスステータスでの重症度分類を試みている施設もあった。
第三部;各施設の治療症例、実例に対するコメント
岡山大学症例で問題となる症例で、頚椎前方固定術後の脳脊髄液減少症例(手術による髄液漏かは特定できていない)、心身症症例、むちうち+頚椎症だった症例、むちうち+外傷性脳脊髄液減少症だった症例(髄液漏れはおさまったが後遺症あり)が示されていました。母数が示されていないのが残念です。
高知医療センターの症例で興味深いものとしては
診断時には両側硬膜下水腫で、ブラッドパッチ後急激に症状が消失した症例に対して画像フォローするとこれまでに6症例で硬膜下血腫に変化していたという(これも残念ながら母数は示されていない)。症状が改善している場合には穿頭術をしなくても吸収されるとしている。
最後に参考資料(過去の研究会・学会の演題)がついています。
訴訟例(4例)の検討というのがありましたけど、交通事故訴訟?それとも医療訴訟?
脳外科の同期が先日当直のバイトに行ったとき、交通事故の既往がある30歳前後方が頭痛を訴えて受診し、CTを撮影したら両側の慢性硬膜下血腫だったので入院としたことがあったそうです。交通事故の際、頭は打っていないということ。若いし両側性だし頭は打っていないし、もしかして?
過去ログ↓
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群) 2
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群) 3
脳脊髄液減少症ガイドライン (2007)メディカルレビュー社このアイテムの詳細を見る |
3部構成となっており
第一部;ガイドライン
? 脳脊髄液減少症の定義
? 主症状
? 画像診断
? その他の診断法
? 治療
終わりに1年毎にこのガイドラインを改定する旨を記している。
全3ページとすっきりまとめている。
第二部;ガイドラインの問題点と今後への課題・各施設での取り組み
特徴的な症状、MRIやRIの画像所見のデータをまとめていたり、ブラッドパッチの効果についてデータとしてまとめていたり。ガイドラインができるまでの経過や現時点でのガイドラインの不完全さ、神経外傷学会はやる気が無いなどのコメントもあった。またパフォーマンスステータスでの重症度分類を試みている施設もあった。
第三部;各施設の治療症例、実例に対するコメント
岡山大学症例で問題となる症例で、頚椎前方固定術後の脳脊髄液減少症例(手術による髄液漏かは特定できていない)、心身症症例、むちうち+頚椎症だった症例、むちうち+外傷性脳脊髄液減少症だった症例(髄液漏れはおさまったが後遺症あり)が示されていました。母数が示されていないのが残念です。
高知医療センターの症例で興味深いものとしては
診断時には両側硬膜下水腫で、ブラッドパッチ後急激に症状が消失した症例に対して画像フォローするとこれまでに6症例で硬膜下血腫に変化していたという(これも残念ながら母数は示されていない)。症状が改善している場合には穿頭術をしなくても吸収されるとしている。
最後に参考資料(過去の研究会・学会の演題)がついています。
訴訟例(4例)の検討というのがありましたけど、交通事故訴訟?それとも医療訴訟?
脳外科の同期が先日当直のバイトに行ったとき、交通事故の既往がある30歳前後方が頭痛を訴えて受診し、CTを撮影したら両側の慢性硬膜下血腫だったので入院としたことがあったそうです。交通事故の際、頭は打っていないということ。若いし両側性だし頭は打っていないし、もしかして?
まあ、月に何件も来るような特殊な施設なのでまあ、元は取れるか・・・。
ところで今、googleで
「低髄液圧症候群 硬膜下血腫」
で、検索すると三位にここが(www
>自分の金で買うのはシャクだったのですが(w
>まあ、月に何件も来るような特殊な施設なのでまあ、元は取れるか・・・。
病院で本買ってくれたらとても嬉しいのですが・・・
なんだか読まれない雑誌がたまっている病院ばかり目にするよーな。
>ところで今、googleで
「低髄液圧症候群 硬膜下血腫」
で、検索すると三位にここが(www
そんなつもりはなかったのですが。
備忘録であり、あちこちの資料のつぎはぎだし、
専門で食べていく気もないので。
この記事がきっかけで救われる患者が出ればよいかなと思っております。
個人的には交通外傷の被害者のうち、ごくわずかには脳脊髄液減少症の方がいると思いますが、EBPを積極的治療として行っている医師たちのこういった科学的視点の欠如がかえって病態解明の妨げになっているという印象です。
脳脊髄液減少症が問題となってもう数年経過するのに、RIシンチの陽性率や擬陽性率、EBPのプラセボ効果などについて、同好会の人たちが提示しないのはなぜでしょうか。理解できません。
別なところでトピックを立ててみます。