昨日のエントリーに関連する記事をチェック漏れしておりました。
*********************
厚労省、「脳脊髄液減少症」の診断基準策定へ研究班
交通事故やスポーツでのけがなどをきっかけに、頭痛やめまいなどの症状を引き起こす「脳脊髄(せきずい)液減少症」の診断基準などを策定するため、厚生労働省は、日本脳神経外科学会など7学会で構成する研究班を発足させた。
診断基準などを巡り意見が割れていた、この病気の本格的な研究が、国の支援で始まることで早期の治療法確立などが期待される。研究班長の嘉山孝正・山形大医学部長が19日記者会見し、明らかにした。
脳脊髄液減少症は、交通事故などの衝撃により、脳を保護している硬膜が破れ、脳や脊髄の周囲を循環している脳脊髄液が漏れることによって発症するとされる。患者団体のNPO法人「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」によると、国内には20万~30万人の患者が潜在的にいるという。
しかし、これまで統一的な診断基準がなく、症状を訴えても、適切な治療が受けられないまま、苦しんでいる患者も少なくない。このため46都道府県議会が研究推進を求める意見書を採択している。
研究班には、整形外科や神経外傷などの学会代表のほか、画像診断や統計学の専門家らも加わる。研究は9月からスタートし、3年間で、発症の原因調査、診断基準の策定のほか、有効な治療法を探り、治療指針もまとめる。
(2007年7月20日0時33分 読売新聞)
*********************
やはり、統一した診断基準がないままに「医師の診断で因果関係は明らか」
というのもなんだかな~と思うのでした。
とこんな時だけ、新聞記事を利用したりしてみたり。
*********************
厚労省、「脳脊髄液減少症」の診断基準策定へ研究班
交通事故やスポーツでのけがなどをきっかけに、頭痛やめまいなどの症状を引き起こす「脳脊髄(せきずい)液減少症」の診断基準などを策定するため、厚生労働省は、日本脳神経外科学会など7学会で構成する研究班を発足させた。
診断基準などを巡り意見が割れていた、この病気の本格的な研究が、国の支援で始まることで早期の治療法確立などが期待される。研究班長の嘉山孝正・山形大医学部長が19日記者会見し、明らかにした。
脳脊髄液減少症は、交通事故などの衝撃により、脳を保護している硬膜が破れ、脳や脊髄の周囲を循環している脳脊髄液が漏れることによって発症するとされる。患者団体のNPO法人「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」によると、国内には20万~30万人の患者が潜在的にいるという。
しかし、これまで統一的な診断基準がなく、症状を訴えても、適切な治療が受けられないまま、苦しんでいる患者も少なくない。このため46都道府県議会が研究推進を求める意見書を採択している。
研究班には、整形外科や神経外傷などの学会代表のほか、画像診断や統計学の専門家らも加わる。研究は9月からスタートし、3年間で、発症の原因調査、診断基準の策定のほか、有効な治療法を探り、治療指針もまとめる。
(2007年7月20日0時33分 読売新聞)
*********************
やはり、統一した診断基準がないままに「医師の診断で因果関係は明らか」
というのもなんだかな~と思うのでした。
とこんな時だけ、新聞記事を利用したりしてみたり。
診断した医師の判断は非常に重く扱われますが、統一した基準がないにもかかわらず、「脳脊髄液減少症のガイドライン」と銘打った書籍が出版されること自体が問題なのです。
最終的な被害者は安静にすると治ると信じていた患者さんです。安易に患者に安静を指示すると、廃用症候群と退職勧奨の嵐になる可能性があります。だれが本当に患者のしあわせを考えて、医師としての科学的視点をもって指導をしているのか、慎重に考えることが必要です。
それにしても、読売はだいぶ変わりましたね。去年までは、安易な提灯持ちの記事ばかりでした。客観的な報道姿勢がもどったようです。
ガイドラインの弊害の例は他にもあります。
問題提起としては良いのかもしれませんが
病態や診断方法に関して不明な点が多いと思います。
宜しければこちらで議論致しませんか↓
http://blog.goo.ne.jp/peak1839/e/3cbfbb928d620ac54daa226a6a24027e
患者を実際に診察している病院や医師を見てきてください。最低でも1週間は見てきてください。
実際に苦しむ患者を多く見ないで、そういうご意見も正直「なんだかな~」と私は感じます。
あまりに多彩な不思議な症状が出ます。
ウソではありません。
本当です。
そのため、なかなか統一できないのも
体験した私は理解できます。
患者を抜きにして、医師だけで
机上で語らないでください。
疑問がわくのは当然ですが、
どうか頭から否定せず、
お知恵とお力を私たち患者救済にお貸しください。
どうか、患者の実際の声に耳を傾けて、
患者も医師も、同じ人として
同じ目の高さでぜひ議論してください。
よろしくお願いします。
多くは診ていませんが、実際患者さん診たことありますよ。
苦しんでいる患者さんがいらっしゃることも否定していませんよ。
わからないこともたくさんあるので、統一した見解が無いのは当たり前です。正直一週間診てもわからないでしょう。自分の専門分野ですらわからないことは無限にあります。苦しんでいる方がいるぐらいの想像力は自分は持ち合わせているつもりです。その存在を否定するつもりは全くありません。
ここで議論していることは、患者さんが存在していることを否定しているわけではなく、一般論として、確立していないことを法律や行政などまさに机上の空論の分野に持ち込むのは危険ではないのかな?という疑念に関してです。
脳脊髄液減少症というケガが起きるはずがない、といっているのではありません。臨床家として、そうかもしれない、と思う患者さんも診ています。しかし、私よりもたくさんの人を見ている病院であればこそ、なぜもっと科学的な視点で存在をアピールできないのか、という疑問が強いのです。新しい疾患概念のガイドラインを作るのは非常に大変です。検査の陽性率、擬陽性率を明示し、さらに治療についてもプラセボ効果の有無を見る必要があります。そうしたアプローチがない限り、多くの脊椎外科医は脳脊髄液減少症の存在を理解しません。科学的視点での分析がなく、曖昧なままの治療を続けることで、かえって患者さんの不利益になっていることも少なくないということです。
脳外科見習いさんへ
誘導されたのはモトケンさんのブログということでしょうか。議論の場がよくわかりませんでした。
議論の場はモトケンさん主催の閉鎖SNSです。
医師・法曹メインの議論の場であれば
LMnet
医師・法曹にジャーナルや一般の方も含めた場
であれば
MJLnet
がおすすめです。
基本的に身分を誰かが把握しているので
荒らしの問題がありません。
メンバーが増えればmixiのような
問題点もでてくるのでしょうが
今のところ無いようです。
←に僕のメールアドレスがありますので
興味がありましたらメールをください。