2010年4月18日(日)、北上市稲瀬町にある国見山(標高244m)に行きました。極楽寺前の駐車場に車を停め、「国見山裏山道登り口」を登って行くと所々に石の観音像があり、カタクリやキクザキイチゲ、ニリンソウなどが咲いていました。また、赤い実をつけたヒメアオキ(姫青木)もありました。
ヒメアオキ(姫青木) ミズキ科 アオキ属 Aucuba japonica var.borealis
山地の林下に普通に生え、庭木としてもよく植えられている常緑低木のアオキ(青木)の変種。普通のアオキは高さ1~2mになるが、ヒメアオキは50~100cmぐらいにしかならない雌雄別株の常緑低木。母種のアオキは暖地性だが、ヒメアオキは多雪地の日本海沿岸に多い冷温帯性の植物である。ヒメアオキはアオキに比べて成形、葉とも小型で葉柄、葉の裏面脈上、若い枝などに微毛がある。茎は根元から斜め上に伸び、緑色。葉は柄があり互生する。花は4~5月に開き、雄花序は大きく、雌花序は小さい。花弁は紫褐色で4枚。果実は楕円形で赤く熟す。分布:北海道の南部から本州の主として日本海沿岸に分布する。岩手県では奥羽山脈、北上高地の北部の日本海型のブナ林(ブナーチシマザサ群落)の林床に普通に生育する。[岩手日報社発行「カラー百科シリーズ10・岩手の樹木百科」ほかより]