(下)JR大船渡線柴宿駅から300mほどの所。(上2つ)近くにある車の休憩場所(県道19号線)。
2017年9月23日(土)、一関市東山町長坂字柴宿(館合)の県道19号線(今泉街道)沿いの山際の土
手に群生しているヤクシソウ(薬師草)が、黄色い花を沢山咲かせていました。
ヤクシソウ(薬師草)キク科 オニタビラコ属 Youngia denticulata
名前の由来については、最初に薬師堂のそばで見つけたからとか、薬用にされたからとか、葉が薬師如来
の光背にに似ているからとか、いろいろな説があるが、あまりはっきりしない。山野の日当たりの良い所
に生える2年草。よく枝分かれして、高さ30~120㎝になる。根生葉は花の頃には枯れている。茎につく
葉は互生し、長さ5~10㎝、幅2~5㎝の長楕円形で、基部は後方に大きく耳状に張り出して茎を抱いてい
る。花期は8~11月。枝先や上部の葉のつけ根に直径1.5㎝ほどの黄色い頭花をつける。頭花には筒状花は
なく、舌状花だけでできている。舌状花の数は10個以上。
葉が羽状に深く切れ込むものをハナヤクシソウf.pinnatipartitaという。分布:北海道~九州。
ナガバノヤクシソウ(長葉の薬師草)Y.yoshinoiは岡山県の石灰岩地にだけ生える1~2年草。高さは30~
40㎝。葉の基部は茎を抱かず、ヤクシソウのように耳状に張り出した部分は無い。頭花の舌状花は5個。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]