アメショー コチカの FIP 猫伝染性腹膜炎 完治の記録<標準治療>

2014年生後3ヵ月でFIPウェットタイプを発症後、標準治療で寛解。治療過程とその後の日々の記録。

闘病記Part2. 続きー避妊手術終了。

2017-02-15 01:21:04 | ペット
ずいぶんと記事の更新が遅れてしまいました。

コチカは元気でやっています。昨年10月に3歳になりました。

最近はずいぶんと大人びてきて、私がソファーでぼんやりしていると
背もたれをトコトコと歩いてきて、猫仲間にするように
髪を舐め、毛づくろいをしてくれます。

人間の髪なんて、外でいろんなものをくっつけて帰ってきているので
「ありがとう。もういいよ」と、すぐに辞退するのですが。

さて、ずいぶんと中断していた、避妊手術編の続きです。

2016年の8月1日に、2回目のヒート終了、すぐに普段通りの
元気で食いしん坊のコチカに戻ったのですが、
それから1週間と少し、8月11日にまたスリスリが始まり、
翌12日には、寝室のドアの前に、乾いた血痕らしきものを2カ所発見。
そして、トイレにもウンのときと思われる血痕が砂に付いていたので
14日、再度病院へ。

「FIPの症状は治まっているけれど、現在この子の体の中が
どうなっているか調べてみましょうか?」との
主治医の言葉で(一語一句覚えているのは我ながら不思議ですが)
血液検査をすることになりました。

結果は、驚きでした。
肝臓のGOPが通常の3倍、中性脂肪とコレステロールも
高く、これはFIPとは関係のない数値なので、
(また別の病気!?)と、心底ビビったのですが

医師曰く、「(もう10ヶ月なのに)もしかして子猫用のフードを
食べさせていませんか?もしそうならそれが原因かも」と。

確かに、病気と闘うには高栄養のフードを食べさせなきゃ、と、
生後10ヶ月、とうに子猫の時期を過ぎているにもかかわらず
その時もまだ、成長期のキトン向けのフードを与えていたのでした。
子猫なのに成人病.....飼い主の無知の致すところでした。

それ以降は、ウェットをそれまでのロイカナのキトンから
インスティンクティブに変え、過栄養かもと、アカナを同じロイカナの
ドライ・インドア用に変えました。

それ以降は血液検査の数値も落ち着き、
翌月の9月12日には、猫好き垂涎の、初香箱座りを発見。
その頃には、ロイカナのカリカリに飽きた時のために、
tamaというサイトで見つけたナチュラルバランスの
インドアフォーミュラなど与えるようになっていました。

その後も、不定期に、ヒートによるスリスリと食欲不振は続き、
お腹を切って開けるという不安はありましたが、
翌2015年5月18日、世田谷区と世田谷区獣医師会の不妊手術助成を受け
(合計¥8,000)コチカは子宮と卵巣を除去する手術を受けました。

その前に、猫によっては歯磨きを嫌がらない猫、
あるいは歯に汚れがつきにくい猫もいるようですが、
コチカは歯磨きはさせてくれない上に歯垢がたまりやすい
(その猫の唾液のタイプによるそうです)とのことだったので、
せっかく全身麻酔をするのだからと、歯石の除去も
一緒にお願いしました。

画像は、手術の後、抜糸まで
病院お手製の晒しの術後服を着て過ごしていた時のコチカ。

この術後服は優れもので、この姿のまま、トイレも問題なく
できたし、走ったり階段を上がったりの猫としての動作にも
何の不自由も見られないものでした。

これで、コチカの闘病記は、一応、お終いです。

長い中断にも関わらず、PVが減って来ないのは、
それだけFIPになってしまう猫ちゃんが減らないのだと
思っています。


生後3ヶ月で1歳までの死亡率99%を宣言されたコチカが
生き延びて、現在も健康で機嫌よく暮らしているという事実が、
FIPと闘う飼い主のみなさまの、わずかでも心の支えになることが
できれば、ほんとうに嬉しく思います。

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10 コメント

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お久しぶりです! (kukia)
2017-02-23 03:00:04
ぴーちゃんさんへ
コチカちゃんの闘病記、遂に完走ですね!!
本当に、本当にお疲れさまでした。
FIPと言ってもウェットタイプとドライタイプ、成猫と子猫等、個体差で症状が様々。
こちらのブログのコメ欄で子猫のFIPの相談の助け舟を出して下さっていたぴーちゃんさんは、とても頼もしい存在でした。
ぴーちゃんさんがブログの開設をして下さって、仲間が増えて本当にうれしかったです。
本当にどうもありがとうございました。
返信する
kukiaさま、感謝です。 (ぴーちゃん)
2017-02-23 20:07:07
kukitaさま、
コチカのことを覚えていてくださったんですね。
拙い闘病記でしたが、お読みいただきうれしいです。

3年前、コチカが生後3ヶ月でFIPを発症した時は、完治の例がないかと、ウエブ上を探し回りましたが、子猫の完治例はなくとも、kukiaさんの詳細な完治レポートに出会った時の安堵感は、今でも忘れることができません。

このブログにも、kukiaさんのブログから来ましたとおっしゃる方の書き込みがあったりして、当時の私と同じように、わずかな完治例を必死に探している飼い主さんが今でも多くいるのだなと、kukiaさんにおすすめいただいて記録として残してほんとうによかったと思っています。

闘病記は終わりましたが、本当に生き延びているのかどうかが知りたい方もいらっしゃると思うので、折にふれて、成長の様子など、また書き込んでいきたいと思っています。

これからも引き続き、よろしくお願いします。
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FIPのことです (小次郎の母)
2017-07-28 22:45:49
初めまして。
6日前に生後11ヶ月の猫がFIPの診断を受けました。藁にもすがる思いであらゆる情報を調べていく中でこちらのブログに出会い、拝見させていただきました。
もし可能であれば通院されていた病院を教えていただくことはできないでしょうか?
記事を拝見して、同じ23区内に在住してると思われるので通院可能であれば、どうにかうちの猫を助けてあげたいのです。
宜しくお願い致します。
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小次郎の母さまへ (ぴーちゃん)
2017-07-29 01:52:00
小次郎くん、11ヶ月でFIPを発症されたのですね。
心痛いかばかりかとお察しいたします。

コチカに処方された薬については、このブログの最初の方に、獣医師からの手書きのメモの画像を貼ってあります。並行して注射にも通いましたが、薬も注射も、現在一般的にFIPの治療に使われるもののようで、別の記事にコメントを下さった飼い主さんの猫ちゃんも、コチカと同じような治療で治癒しつつあるとありました。

ですので、母さまのお近くの病院でも、23区内であれば、同様の治療が受けられるところは見つけられるのではないかと思います。あとは獣医師の熱意、何としても治そうとしてくださるかどうかだけではないでしょうか?

11ヶ月ではまだ体も大人になりきっていないですよね。症状が急変した時、どれだけ早く病院へ連れていけるかを考えると、なるべくご自宅の近くの病院へかかられた方が良いように思います。

コチカを治してくださった医師も、今まで診た1歳以下の猫で助かった子はいないと言っていました。必ずしも全ての患猫を救えている訳ではないということです。

小次郎くんの快癒をお祈りいたします。このブログに書いてあることでご質問がありましたら、いつでもコメントくださいね。
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お返事ありがとうございます (小次郎の母)
2017-07-29 23:20:46
ぴーちゃん様

丁寧にご返信いただき本当にありがとうございます。
お薬の内容も拝見致しましてそれを参考に今の病院にも伝えて処方はしてもらえました。
しかし、どうも今通っている病院はあまり熱意がないというか、本気度が低いと申しますか…
ぴーちゃん様が避妊手術の際、世田谷区の助成金を受けたとの記事を拝見致しまして、私も世田谷区在住なのです。
それでもしかしたら通えるのではないかと思い病院の名前を伺った次第です。
再三のお願いで本当に本当に申し訳ないことは承知しておりますが、通っていらっしゃった病院を教えていただけないでしょうか?
宜しくお願い致します。
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お返事遅れまして (ぴーちゃん)
2017-07-31 19:54:05
小次郎の母さま

週末立て込んでおりまして、お返事遅くなってすみません。

病院名を、とのことでしたが、閲覧者を限定できないウェブ上では、やはり何が起きるかわからないので、お知らせは控えたいと思います。世田谷区という地名を出したのは、不妊去勢手術の助成がどの猫でも受けられることを知って欲しかったからです。

ただ、すでに動物病院の検索サイト上に書き込みのあるその動物病院の情報でしたら、お伝えしても差し支えないかと思いますので、ご参考までに。

院長先生はベテランの女性獣医師です。

お住まいが近いとよいのですけれど。

小次郎くん、お大事になさってくださいね。
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希望が見えました。 (ミノ君)
2017-10-02 10:39:13
3日前に、猫伝染性腹膜炎と診断され、もって一ヶ月と言われました。一ヶ月前に、ペットショップから購入した、スコティッシュの五ヶ月の子猫です。
予防接種が後一回残ってるとの事で、接種しに、病院に行くのですが、熱が、40度超えで。返され、一週間後にもう一度行っても、40度超え。その時くらいから、お腹がタポタポして太ってきたなって、喜んでました。再度一週間後に行くが、40度超え。平熱高いのかな?で、打ちましたが、なんとなく元気もなく、お腹が大きい?再度病院に行き、エコーで見て貰うと、腹水、胸水が溜まってると。胸水を抜いて検査に出したら、陽性でした。高度医療センターや、名医と言われる病院にも行きましたが、すべて、断られました。
治療法は、水ぬく、ステロイド、体力を落とさない。などしかないと。人懐こく、お膝大好きで、うちにきてまだ一ヶ月。ネットで調べても、死ぬ事ばかり…
少し元気に歩いてたり、食べたら、嬉しくて嬉しくて
食べないと、落ち込んで。一喜一憂してます。
一昨日は痙攣、昨日は、徘徊みたいな。
涙が枯れる程泣きました。色々調べてる時に、こちらのブログを拝見しました。本当に、一筋の光です。
真っ暗闇でしたから。希望を持って、闘病したいと思います。闘病日記をアップしてくれて、ありがとうございます!
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ミノ君さまへ (ぴーちゃん)
2017-10-02 21:01:26
コメント拝見しました。

猫ちゃん、お家に来て1ヶ月で発症されたのですね。
しかもまだ5ヶ月とか。可愛い盛りですよね。心労いかばかりかとお察しします。

ご飯は、食べますか?療養食や子猫用の栄養価の高いものをしっかり食べてくれるといいのですけれど、猫ちゃんの好みもあるでしょうから、神経質になる必要はないと思います。

たくさん遊んで、お膝に乗せて、可愛がってあげてくださいね。

猫ちゃんの生命力を信じて、快癒をお祈りします。
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初めまして。 (マコ)
2018-10-20 06:55:18
初めまして。fipと診断された5ヶ月のスコティッシュです。こちらのブログに励まされました。ありがとうござます。コチカちゃんは、合計どのぐらいステロイドを投与されたのでしょうか?また、どのタイミングで、どう減らされたのでしょうか?例えば、1週間は毎日、その後2日に一回、もしくは、量を半分にして、1ヶ月?など。さしつかえなければ、教えて頂けませんか?参考にさせて頂きたいので、宜しくお願いします。
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マコさまへ。コチカのステロイド投与について (ぴーちゃん)
2018-10-20 20:23:13
お問い合わせの件、当時の病院の領収書を見て、ステロイド投与を受けた日を調べてみました。

2/28、3/3、3/5、3/7、3/9、3/15、3/22、3/29、4/5、4/19、合計10回で、初めは2日に1回で計5回、6回目からは1週間おきに4回、そして最後に2週間あけて10回目だったようです。

量については記録がありませんが、少しずつ減らして行っていますという説明があったのを記憶しています。
5ヶ月のスコちゃん、可愛いでしょうね。頑張って乗り切ってくれるといいですね。
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