【2009年11月27日(金)】
◆読んだ新聞
日本経済新聞 11月27日(金) 夕刊 10~11面 全面広告
◆記事の見出し
《Tasting Time 広告企画》
◆記事の内容
★2ページ見開きの全面広告のページである。10ページの上約8段のスペースに第一ホテル東京のフランス料理「アンシャンテ」の紹介と同店シェフのおすすめレシピが、11面も同様のレイアウトで上約8段のスペースにロイヤルパークホテルの中国料理「桂花苑」の紹介と同店総料理長のおすすめレシピが掲載されている。おすすめレシピの詳細はTasting Timeのホームページで見られる。
★両ページの下約7段は広告スペースの「The Hotel Information」で、15のホテルのおせち料理やディナープランなどを紹介している。
※新聞は1面を15段で組んでいる。縦のスペースを段で表現するので、8段は縦半分より少し広いスペース、7段は同少し狭いスペースとなる。
●今日の気づき
★普段なら広告スペースは飛ばすように目を通すだけだが、11月25日の本コラムで「プロの技の生活者への提供は社会を豊かにする」とタイトルを付けて原稿を出したところだったので、広告の「シェフのおすすめレシピ」の文字に目が留まった。
★Tasting Timeのホームページを開いてみた。「レストラン 今月の旬の味」、「シェフの味にトライ!」、「レストランガイド」、「ホテルカード&メンバーズカード」、「ホテルインフォメーション」、「コラム」に分けて情報を提供している。「シェフのおすすめレシピ」は「シェフの味にトライ!」に収められている。そして、「シェフの味にトライ!」は日本料理、中国料理、イタリアン、フレンチ、洋食一般、エスニック・その他、デザートのカテゴリーから過去に掲載したレシピが見られる。その数からして、かなり前から続けられている広告企画のようである。使う食材や調味料の数が多くなく家庭でも簡単にできそうなメニューを探してみると、案外多くある。食材や調味料の多少をどの基準で見るかにもよるが、料理素人が見ても、簡単に一味違う料理ができそうと感じるものが多い。頻繁にではなくても、たまに忘れたころに食卓に出てくると、家庭の食生活が豊かになるだろうと思われる。
★ホテル内レストランのシェフがレシピを生活者に提供することで、自店の顧客が減るとか、同業他店の営業にマイナスの影響を与えることはない。ホテル、レストランは広告に付加価値を付けて広告効果を高めることができる。生活者は無料でプロの技を織り込んだレシピ情報が得られ、それにかかる経費は広告料で吸収されている。ホームページとも連動させ効果をより高める「広告」という側面と、プロの技を生活者に金銭的負担をかけないで提供することによる家庭内食事シーンに豊かさを提供するという成熟社会におけるプロの「社会貢献」の要素を含んでいる。成熟社会の広告企画として評価したい。
★広告ページも重要な時代の変化を伝えるメッセージを含んでいる。広告は内容やセンスもさることながら、読者の反応と読者の購買行動にどれほど結び付くかが評価の基準になる。広告は時代に敏感である。広告ページも大事に見ていく必要がある。
(東)
◆読んだ新聞
日本経済新聞 11月27日(金) 夕刊 10~11面 全面広告
◆記事の見出し
《Tasting Time 広告企画》
◆記事の内容
★2ページ見開きの全面広告のページである。10ページの上約8段のスペースに第一ホテル東京のフランス料理「アンシャンテ」の紹介と同店シェフのおすすめレシピが、11面も同様のレイアウトで上約8段のスペースにロイヤルパークホテルの中国料理「桂花苑」の紹介と同店総料理長のおすすめレシピが掲載されている。おすすめレシピの詳細はTasting Timeのホームページで見られる。
★両ページの下約7段は広告スペースの「The Hotel Information」で、15のホテルのおせち料理やディナープランなどを紹介している。
※新聞は1面を15段で組んでいる。縦のスペースを段で表現するので、8段は縦半分より少し広いスペース、7段は同少し狭いスペースとなる。
●今日の気づき
★普段なら広告スペースは飛ばすように目を通すだけだが、11月25日の本コラムで「プロの技の生活者への提供は社会を豊かにする」とタイトルを付けて原稿を出したところだったので、広告の「シェフのおすすめレシピ」の文字に目が留まった。
★Tasting Timeのホームページを開いてみた。「レストラン 今月の旬の味」、「シェフの味にトライ!」、「レストランガイド」、「ホテルカード&メンバーズカード」、「ホテルインフォメーション」、「コラム」に分けて情報を提供している。「シェフのおすすめレシピ」は「シェフの味にトライ!」に収められている。そして、「シェフの味にトライ!」は日本料理、中国料理、イタリアン、フレンチ、洋食一般、エスニック・その他、デザートのカテゴリーから過去に掲載したレシピが見られる。その数からして、かなり前から続けられている広告企画のようである。使う食材や調味料の数が多くなく家庭でも簡単にできそうなメニューを探してみると、案外多くある。食材や調味料の多少をどの基準で見るかにもよるが、料理素人が見ても、簡単に一味違う料理ができそうと感じるものが多い。頻繁にではなくても、たまに忘れたころに食卓に出てくると、家庭の食生活が豊かになるだろうと思われる。
★ホテル内レストランのシェフがレシピを生活者に提供することで、自店の顧客が減るとか、同業他店の営業にマイナスの影響を与えることはない。ホテル、レストランは広告に付加価値を付けて広告効果を高めることができる。生活者は無料でプロの技を織り込んだレシピ情報が得られ、それにかかる経費は広告料で吸収されている。ホームページとも連動させ効果をより高める「広告」という側面と、プロの技を生活者に金銭的負担をかけないで提供することによる家庭内食事シーンに豊かさを提供するという成熟社会におけるプロの「社会貢献」の要素を含んでいる。成熟社会の広告企画として評価したい。
★広告ページも重要な時代の変化を伝えるメッセージを含んでいる。広告は内容やセンスもさることながら、読者の反応と読者の購買行動にどれほど結び付くかが評価の基準になる。広告は時代に敏感である。広告ページも大事に見ていく必要がある。
(東)