「水晶尾根」、といえば、
まず最初に頭に浮かぶのは雪崩遭難だ
今から55年前の1968年2月23日に事故は発生した
夏の北米遠征を控えた松山商科大学(現松山大)山岳部部員7名が、
2月18日に強化訓練で石鎚山系へ老ノ川から入山
強力な寒波大雪によって水晶尾根で停滞を余儀なくされ、
明日は撤退と決めた日に4名が雪崩に飲みこまれた
『石鎚山気象遭難』小暮照(著)には
事故のてんまつが詳しく書かれている
それをたよりにして、
遭難現場の特定と
そこに建てられた碑文を刻んだケルン探しにおもむいた
3回目となる今回捜索する支尾根には、
これまで以上に期待をいだいて臨んだ
西之川を夜明け前にスタート
初芽ヶ成谷を徒渉して
水平道を進む
お目当ての支尾根取付点
まず水平道の下を少し探ってから
H=1420mまであたりに注意しながら登る
雪崩の発生しそうな急斜面が2ヶ所あったが、
そこが現場の証明となるケルンは見つけられない
時間切れで、結局今回も収穫なく引き上げることになった
「夜明尾根」
速足で水平道を取って返して、
徒渉点から初芽成谷をすこしさかのぼり
夜明尾根取付点へ
夜明尾根は前社森から西へ派生した尾根なので、
大剣小剣尾根のように
岩峰や岩壁の現われる可能性があると読んでいた
しかし
そんなメリハリはなくて
すんなり登山道にぬけあがった
松や杉の大木が見事な四国らしいB級笹ヤブ尾根だった
登山道を八丁坂の途中までは
軽アイゼンをつけて下った
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