「わた」の世話ないよ!

色々好きなことを、適当に。

'240909たるみ谷右俣

2024-09-12 | 沢登り

高瀑渓の支谷、たるみ谷右俣を遡行した

高瀑休憩所の少し手前にあるたるみ橋から入渓して、

西ノ冠岳で遡行終了となる短い谷ではあるが、

ギュッと等高線の詰まった核心部(標高14~1500m)を

どんなふうに処理して突破できるか、

あるいは歯が立たずに敗退か

期待と不安を胸に抱いて、未知の谷へ向かった

 

たるみ橋のすぐにある堰堤を巻いて入渓

たるみ橋に漢字をあてるなら、

きっと瀑見橋にちがいない

林道を拓いた昔の人も、

そんな意味合いを込めて命名したのではないだろうか

 

水量はすくなめ

もうアブも見あたらず、

快適な遡行びよりだった

 

水平道直下の15m滝は右岸から道に上がる

 

ここまで1時間弱、しばらくナメが続く

 

白くてやわらかい布を引いたような、

二俣手前の12m滝

 

二俣、

左俣は深い釜をもった20m滝

左岸には、

おそらくトラバース用だろう手厚いロープが張ってあった

 

水枯れしたゴーロの先に

核心部が近づいてきた

基部から見上げると、

ほぼ垂直の黒々した凄みのある60mの滝

ありきたりだが、たるみ滝と名付ける

左岸に高捲きにもってこいの稜があった

これはツイてると思った

 

2本目は多段滝40m、左岸壁からクリア(支点3)

 

3本目は15m滝、(支点4)

 

4本目は10m滝、左岸巻き

やっと谷の傾斜がゆるんできた

等高線の密なゾーンは越えた気配

核心部、滝4本の突破に都合3時間を費やした

 

水が枯れ、源流域の風情になったら

いいところで谷を離れ、西ノ冠岳に向かう

根性のいる笹ヤブ漕ぎだった

稜線にのったら大休止

目的を達成できた喜びが湧いてきた

あとは消化試合、

笹ルンゼから高瀑経由で4時間かけて下山した

たるみ谷右俣の遡行を毎年の目標にしながら、

これまで後回し先送りの繰り返しだった

「沢登り」に寄せる自分の気持ちを、

1ページめくれた気がした

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