「わた」の世話ないよ!

色々好きなことを、適当に。

’210412犬吠尾根

2021-04-13 | ヤブ漕ぎ

おそらく50年近く前の

昭和の登山地図をながめると、

鶴ノ子ノ頭は犬吠とも併記されている。

最近では犬吠という呼び名はトンと聞かないが、

なごりが犬吠谷という名で現在も残っているのは知っていた。

この犬吠(鶴ノ子ノ頭)から

面河渓に向かって伸びる尾根を歩いてみたくなった。

谷と対になるよう勝手に犬吠尾根と名付けた。

 

 

 

尾根末端の取付点になる番匠谷出合は、

屈曲した岩壁で囲まれた特徴ある地形で、

以前から気になっていた。

 

 

番匠谷側にすこし回り込み、

弱点からヤセ尾根に這い上がった。

岩壁に囲まれた尾根末端部では

クライミングがあるかと予想していたが、

結果ロープは不要だった。

 

面河渓と番匠谷を左右に見下ろせる切り立ったヤセ尾根。

シャクナゲが旺盛な屈曲部をすぎると、

しっかりした尾根に乗っかった。

 

 

H=1200mあたりで、矢筈のような15m岩峰。

 

 

松や桧、ブナ、シラベ

いい雰囲気の自然林が尾根上部に拡がる。

 

 

頂上直下、ササをつかみながら稜線にとびだした。

 

 

鶴ノ子ノ頭、三等三角点(三角点名 土小屋)

細かい雨と冷たい東風にすっかり体が冷えてしまい、

急ぎ足で土小屋へ駆け下った。

 

 

「行ったことないところへ行く、知らないところへ行く」

ちょっとした好奇心を満たしてくれて、

わずかばかりの冒険心をくすぐられた、

ヤブ尾根山行だった。

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