布引滝の偵察に行った時から
気になっていた尾根を歩いてみた
布引滝とその上部を遡行するときの
下山ルートに使えるかの確認も目的のひとつだった
まず布引ノ滝の落ち口から滝を覗いて
それから尾根にとりつく
岩壁が10m、15mと連続して現われた
でもロープを出すほどではなかった
前日の午後から寒波が南下し
夜には降雪があったようだ
笹にかぶった雪に煩わされるが
少しづつ高度を上げていく
思ったよりすんなりと
杉尾根合流点(H=1410m)に到着できた
合流点から杉尾根を下降する
布引尾根には大きな切り株が数多く遺っていた
この二つの尾根だけに限らず、
鉄砲石川流域で切り倒された沢山の天然木は、
きっと旧面河村の林業を潤すドル箱だったにちがいないと思った
切り倒されずに
生き延びた大きな木の
ここに根を張って以来の
歳月に思いをはせると
ねぎらいの言葉を
かけたくなる
悠然としたたたずまいから
放たれる不思議なちからは
忘れていた幼いころの
まじりっ気のない素直な心を
ひととき呼びさましてくれる
これからもずっと変わらず
杉尾根のランドマークで
あってほしい
布引尾根は新雪をかぶったおかげで、
冬の風情を味わえるヤブ尾根歩きになった
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます