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PATHOS

出会いの一瞬を写したい・デザインしたい

豊田市美術館vol.2

2006-11-11 10:41:20 | Artにお散歩

[中庭]
まだ明るい夕刻に入館した美術館ですが陽が沈んで来ました。

高い壁に囲まれた美術館ですが閉塞感を感じないのは
空からの光や雨、風が中庭に自由に訪れ
館内からも又、感じることが出来るからでしょうね。


[廊下]
平日の静かな空間を歩く恋人たち、
穏やかな時間を過ごした幸せな会話が聞こえてきそう。
(窓の向こうにはトヨタスタジアムが見られます。
写真は撮りましたが、見事、ピンボケてお蔵入り。トホホ…)


[テラス]
テラスに上がると夕景色に染まっていました。
ココも光や雨の風景が感じられる設計になっているのでしょうね。
極力、光源を落とした照明の訳は
広い窓から差し込む光を捉えるためなのか…と後で思いました。


[大池]
テラスから大池に降りることが出来るのですが
閉館時間に迫られ見ることがかないませんでした。
シルエットの足下に揺らぐのは大池の水面のようです。

ガラスに映る恋人たちのシルエット…なんて
気の利いたショットを写す技量もなく
仕方なく…セルフポートレートをパシャリ。

all photos:SIGMA F3.5-6.3,18-200
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豊田市美術館 Toyota Municipal Museum of Art
設計:谷口吉生/谷口建築設計研究所

常設展だけなら300円で広い館内を楽しむことが出来ます。
まだまだ探検?場所が残っているので
また、来たいと思いました。
ココ…私の別荘になりそうです。笑

豊田市美術館vol.1/GARDENS

2006-11-10 15:58:54 | Artにお散歩

トヨタ自動車の街、
豊田市美術館のGARDENS-小さな秘密の庭へ-を
観に行って来ました。
豊田市美術館は初めてでしたがシンプルで大胆な建築で、
夕陽が映える美しい美術館でしたよ。(次回vol2も観てね)
展示は作家達が創造する、夢のような庭、未来の庭です。



展示室フロント[フラワー・ウォール・ペーパー]
すべての季節から選ばれた花たちで飾られた壁



※左と中央は撮影不可でしたのでパンフから
1◆左{包み込む庭}エネルスト・ネト
絹のような布で作られた内部空間は胎内にいるような安らぎ、
パステルカラーの光が揺れる不思議な時間でした。
靴を脱いで上がると床はフカフカの感触、柔らかでカラフルなオブジェが迎えてくれます。
この空間にずっと佇んでいたい位…すごく印象的でした。

2◆中央{未来の庭}ジャック・ヴィエイユ
配水管を使ったイチゴの水耕栽培

3◆左{多様な庭}ロイス&フランツィスカ・ヴァインベルガー
雑草を使った作品 ※一番上の写真も観てね。中庭、中央下の袋がこの作品です。


{瞑想の庭}小粥丈晴



現実味のない庭と思われるかもしれないけど
近未来…このような庭たちが出現するかもしれませんね。
館内は主要な展示室以外は撮影OKでした。
スタッフの方は大変親切な方ばかりで
撮影も一つづつ了解を取っていけば
気持ちよく応対してくれました。
サービスの良い民間企業みたい…
また行きたいと思わせる美術館でした。

all photos:SIGMA F3.5-6.3,18-200
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続編Vol2もあります、夕陽の美術館とか…
宜しければ、お付き合いください。



イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

2006-10-25 01:47:55 | Artにお散歩
日曜日に四日市私立博物館で開催の
「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行ってきました。
絵本原画展は何度行っても感激します。
上の絵は作家さんの絵をピックアップ、
今年は世界59ヵ国2544人の中の応募から92人の作品が選ばれました。
そして日本人は過去最高27人の作品が選ばれたのですが

絵本の世界は、私的には海外の絵本が結構好きです。
何故かというと、出て来る主人公たちが、
ちっとも可愛く描かれていないものが
けっこうあるのです。怖くて憎たらしいのです。
お話もあまり道徳的とは思えないし…
隅々まで繊細なわけではない…
なのにですよ。とても魅力的で展開が読めなくて新鮮なのですよ。

イランの絵本もわりとありまして、絵柄が個性的で楽しいです。
お花を持って蜘蛛さんの家に遊びに行った蚊が
容赦なく餌用に捉えられたりして…先がどうなるのか
気になってしょうがない。笑

 

展示室の入り口を受付の人に了解を得て
写真を撮らせてもらいました。
小心者の私は声をかけるのが勇気がいった~。
でもそれに気を良くして今度は警備員の方に声をかけて
館内の写真も撮りました。



ボローニャ国際絵本原画展、お近くで開催される
機会がありましたら、どうぞ、足を運んでみてください。


名古屋市美術館/藤本由起夫展

2006-10-10 10:28:14 | Artにお散歩

先週、名古屋の伏見に行ったので、
白川公園内の名古屋市美術館に寄ってみました。
秋晴れの良い天気の中をぐるりとお散歩しました。
美術館は愛知県生まれの建築家の「黒川紀章」さんが設計しました。
ちなみに奥様は女優の若尾文子さん。(記事とあまり関係ないですね。笑)

v

上の写真は建物の側面にある窓

美術館の回りにある様々なオブジェは面白いです。
今度、改めて写真を撮りに行きたいと思ってオリマス。

公園内は少し寂しい感じがするので
もう少し人々が来たくなるような環境だといいナ…と
私は思ったりしちゃうのですが…
大きな噴水「虹の舞」があります。
噴き出す水しぶきの向こうを女性たちが歩いて来ましたのでパチリ。





[上の写真は広告用に使われていたもの]
何の予備知識もないままに美術館の「藤本由起夫展」に寄ってみましたヨ。
音とオブジェが合体した現代アート、作品には直接触れることも出来ます。
展示室内の空間すべてを作品にしてるので
まるで、館内のシャッターの軋む音さえ作品のように思えました。
私的には楽しんで来ました。

美術館は自分のペースで見られるので
時には、映画を見るより気軽な感覚で
フラリと足を運べるかも…ね。





愉しき家

2006-09-02 16:25:12 | Artにお散歩
納品に行ってふと時間が空いたので
愛知県美術館で10/1まで開催中の「愉しき家」を観に行ってきました。
17人の作家による概念の家、そしてアートを追求した家です。

   
   
   


やなぎみわさんの「寓話シリーズ」左上
一人しか入れない家…これは美しく残酷な寓話の連作。

塩田千春さんの「窓の家」左下
窓ばかりで出来た家で、私は古い学校の校舎を連想した…
光が射し込んだらキレイだろうな。

その他にも農村、岬、山頂など何処にでも移動できる家や
高層ビルの側面に付着した鳥小屋のような家とか
さまざまな「愉しき家」を楽しんできましたよ。
”おぞましき家”なんかもありましたけどね~。笑

子供の頃、家族と住んでいる家以外に
秘密の基地のような、またはツリーハウスや、お菓子の家に
憧れたりしませんでしたか?
現実には土管の家に間借り?する位が関の山でしたが…笑

   
[愛知県芸術文化センター 回廊]

ニキ・ド・サンファル展

2006-07-22 13:49:00 | Artにお散歩

ヌーヴォー・レアリスム(新写実主義)の
ニキ・ド・サンファル(1930-2002)展に行ってきました。

カラフルでデフォルメされた作品に心惹かれて
美術館に行ったのですが実際に見て様々にショックを受けました。

自由すぎる発想ゆえに周囲との摩擦を生み、23歳のときに精神を患い、
治療のために絵を描き始めた。それが作家ニキを誕生させたそうです。

初期の頃の目に痛々しい作品群、
女性であるがゆえの心と体の痛みが伝わってくるようで
なんだか辛い…感情移入して私の心もズキズキと痛んで来てしまいました。





モデル出身の美しいニキのドキュメンタリーフィルム「美しい獣」
今回、見られなかったけれど機会あればぜひ見てみたいです。
美しい女性であったことも美術館に行って知りました。






描くことによって再生した彼女は、おおらかな女性像「ナナ」を
多く創造してユーモラスな造形で楽しませてくれる

上のポスターの中の「夢こそがすべて!」というタイトルは
独学で絵を描いてきたゆえに、自信を失いかけた彼女に
夫が向けた励ましの言葉だそうです。

晩年になっても精力的に芸術に打ち込んだ彼女
人を衰えさせるのは年齢ではないのだと見せつけられました。
女性のシュールレアリスト「ニキ・ド・サンファル」。
「フリーダ・カーロ」と、ともに気になる存在になりました。

名古屋市美術館

ニキ美術館

フンベルトヴァッサー展

2006-05-14 09:34:58 | Artにお散歩

先日の京都行きで、建築家そしてエコロジストでもある
オーストラリアの美術家「フンベルトヴァッサー展」に行ってきました。

自然を、水を、愛する彼は氷の上で横たわり
氷の割れ目から感じた水を絵に写す非凡な才能の持ち主
「百水」という日本名で絵画のあちこちにサインがありました。


《絵画》
私の勝手な表現で例えると
彼の絵は内なる陰の精神に込められた、ほとばしる情熱とでも言いましょうか
(このような未熟な表現に例えることしかできない
ことが、すでに平凡すぎる私の表現力…あ~苦笑)


《建築》
告白すると上の絵画はちょっと苦手なタイプかも…
しかし建築に表現されると何とも心踊るような…愛着感が湧いて。
観たビデオを要約すると「直線だけの建物から何も産まれない。
植物と共生し流線を用い樹木も建物も人も渾然一体となる」
というような思想であったかと。ひゃ~また汗

好き嫌いは別にして強いインパクトのある芸術は
自分にとって意味のある存在と思っています。

京都へ行くと岡崎の美術館へ行くことが多いです。
この近辺は2つのの美術館と平安神宮、京都会館など文化的な施設が多く
緑にも溢れ、傍には動物園もあります。

この日行った●京都市国立近代美術館
金曜日は夜8時まで開いています。
日中でも夜でも近辺をお散歩してからアートに親しめる
素晴らしい環境にありとても好きです。