goo blog サービス終了のお知らせ 

しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

美術室から飛び立とう!

2012-03-15 21:46:34 | 日記
明日は1年生が球技大会で、1年の授業ばっかの明日の時間割では美術の授業は全てない。
とはいえ、学活は2時間もあるので暇ではないけど・・・。
年度末は3年生も卒業して、ちょっと授業が少なくなる。

空き時間には、返却する作品を整理する。
今日も夜、一人、寒い美術室でごそごそと整理していた。
作品返却の時間さえ惜しくて、作品が溜まりまくっているのだ・・・。
百円ショップでB4サイズの透明フィルムを200枚ゲット。あったやつ全部ゲット。
これに今までの平面作品やワークシートは全部入れて返却する。
100円ショップには、日頃からものすごくお世話になっている。
年度始めに教材や備品は注文するけど、
こまごまとしたものは始まってから「・・・あ。」と気づくこともある。
授業で、これあった方が便利!っていうのは100円ショップでだいたい揃う。
バラバラに返すより、透明フィルムにまとめて入れた方が大切に持っていてくれると思う。
しかし悲しいことに、年度途中に自分で買ったものに関しては、
レシートがあってもお金は学校から出ない。全部、自腹だ。

今日、今月の給料明細をもらった。安いなー・・・びっくりするよ。
いろんなもので引かれて引かれて、手元に残る分が少ない。
何も特に贅沢はしてないけど、お金が貯まらないのは仕方ない。
まあ、いいけど。

海外に行ってみたいなと最近思うようになった。
国内は学生時代からいろんなところを旅したけど、
恥ずかしながら、今まで一度も日本から出たことがない。
パスポートも持ってない。

教員は夏や冬に休もうと思えば年休を使って休めるから、
海外旅行に行く人が多い。
初任とその次の年は運動部をもっていたから、夏休みすら毎日学校だったけど、
今やそんなこともないし、行こうと思えば行ける。

元気なうちにいろいろみておきたいなーと思う。
どこに行きたいってわけでもないんだけど。
ヨーロッパはもちろん素敵だけど、
南アメリカとか面白いかなあ・・・古代文明を巡る旅。
ワクワクするなあ。治安的に危ないのかな、南アメリカ。マヤ文明!
考古学の常識を超えた古代文明って、凄い。

すぐには無理でも、考えてみようかと思う。

狭い美術室の中だけで一日終わるのがちょっと悲しい今日このごろ。
人生にはワクワクドキドキがないとね!!












あれこれ課題研究

2012-03-14 21:40:24 | 日記

授業の後、午後、出張。

横浜市の美術科の研究会で役員の端くれをしている。
月に1回ほど、定例の役員会があるんだけど、最近人が全然集まらない。
役員をやってる人たちは、横浜の中心部の学校の先生が多い。
なかなか放課後に学校を出られないのだ。要は、生徒指導関係で。
ちなみに私の勤務校は、横浜でも田舎の方で、これが横浜??というのんびり地帯。
そんなとこばっかり異動で回っている。
本当に生徒指導力のある先生は、荒れた学校に行くんだと思う。
こういう学校に行くと、廊下に貼ってあるポスターも違う。
普通は、インフルエンザに気をつけよう、とか早寝早起きしよう、とかだけど、
「覚せい剤は恐ろしい」とか「タバコやめよう」とか・・・レベルが違う。
そりゃ、大変だ。

しかも、役員会の出張以来が1日前に来たりする。出られないわ・・・。
今回も手元に届いたのが2日前だったけど、今回はその前に課題研究会も同時開催される連絡が先にきてた。
これには行きたかった。課題研究。6件の実践報告があるという。
少しでも他校の先生の実践を学びたい。

午後は授業がなかったので、部活でのことや、今作っている修学旅行のポスター制作の指示を出しておく。
今日の4時間目が家庭科の調理実習で、
イチゴ大福を作ったということでクラスの生徒が2つ持ってきてくれた。
食べると、すっごく美味しかった!!おもちも柔らか。
お昼ご飯は食べる時間がないと思って持ってこなかったから、これをお昼ご飯代わりにする。
おもちだから、腹持ちがいいよね。
午後は体育館で2年生徒を対象に、3年の進路指導担当の先生から来年度の新入試システムの説明があるから、
生徒は並んで体育館へ移動していた。
うちのクラスに向かって、
「大福、超美味しかった~!!!!」と叫んでから校舎を後にする。
後ろから、
「そーだろ~!!!!」という得意げな声が帰ってきた。


少し早く着いたから、コーヒー。
今週末に一緒に京都&奈良の「大人の修学旅行」に行く友達の2人のうち1人は、
今日はまだ高校進学が決まっていない生徒の対応に追われて行けないと連絡があった。

15:30から始まった課題研究会は、しかしガラガラだった。
もったいない。
初任者の方の実践報告から、ベテランのものまで、かなり参考になった。
生徒に学習させる目的が、とても深く考察されているのに感動した。
そうすると、同じような課題でも、やり方が全然違ってくる。
生徒が作り上げる最終的な「作品」をきれいなものにしたいと思うけど、
やったことによって、何が彼らの経験として残るのかの方を重視している。
まだまだ、浅いなあ自分。

すごいなあと思ったのは、レタリングで、はらいやはねなどのパーツを自分でデザインして、
新書体を作っちゃう授業。だれもが共有できる書体を作るのだ。
レタリングといえば、発展はたいがい絵文字だ。これは生徒も盛り上がる。
でも、ここで発表者の先生は一歩考えを進めていた。
ネット上で、たくさんの書体が売られているのを目にして、他者と共有できるデザインとして
レタリングを位置づけていきたいと思ったそうだ。産業としてのデザインの一つとして。
タイポグラフィーだ。
ただし、これは生徒に説明するときに、
一歩間違えると絵文字っぽくなるようで、実践例を見せていただいたけど、たしかに絵文字化しているものもあった。
生徒に伝えるときの伝え方が難しいようだった。

また、保健体育科とコラボした「お弁当のデザイン」の授業。
食物の栄養やカロリー、
状況に応じたお弁当(運動を良くしている人が食べるのか、血圧を気にしている大人が食べるのか)など、
様々な知識を学んだ後、どういう人が食べるのか、カロリーや栄養、彩りなど、
全部を分析した上で、紙粘土と絵の具でお弁当の具を作るという壮大な取り組みだ。
私も家庭科とのコラボを考えているから、とても参考になった。

これも作品を見せていただいたけど、本物そっくりだった。紙粘土でここまでできるのか・・・。
この取り組みを行った背景には、子ども達の食の乱れを目の当たりにし、なんとか意識を持ってほしいという
発表をした先生の願いがあった。この先生は、3月に定年退職される。
どの取り組みも、先生の願いや思いが込められた、素敵な実践だった。
しかしどの実践もまだまだ発展する途中のようで、
みなさんが学校にこれらの実践を持ち帰って、それぞれのやり方でブラッシュアップしていってください、
と締めくくられた。

課題研究後、初任研でお世話になった、
尊敬している、今や校長先生になられたM先生の総評があった。
先生は、ボキャブラリーも多く分析力もあって、
そういう見方もあるのかーとこれまた勉強になった。

役員会では、爆弾が投下された。自分的に。
大きい総会などの司会をいつもされていた私より5、6歳年上の美しい先生、
私はこの人の下で、役員として実動部隊っぽく働いてたんだけど、
この先生が3月を限りに、美術科から去るからもう役員はできないんです、とおっしゃったのだ。
絶対、この人はこのまま教育委員会とかに見初められて入って行く人だと思っていたから驚いた。
4月からは、勤務校にある通級教室専属になるという、自分で希望したみたいだった。
美術はもう教えないんですか?と聞くと、
4月からは非常勤の方が来るから、私はやりませんよとおっしゃった。
なんだかとても寂しくなった。

帰り際、M先生方から、飲みに行くんですがご一緒にどうですか?
と、身に余る光栄なお誘いを受けたけど、
体調が悪いのと、口内炎が超痛いので、残念ながら辞退させていただく。
所見も書かなきゃだし。心臓付近が痛い。
後ろ髪ひかれながらも帰る。

そしたら、地震!!!!!震度5!!!!
ああ、もう。油断もすきもないね。

仕事しなきゃあ。
そして、来年度の美術科のことも、もっと考えなくちゃね。






















ジェントルマン・ドッチボール

2012-03-13 21:43:22 | 日記

晴天、球技大会の朝。風はあるけど、日射しは強い。

朝の9:00からのんびりと始まった球技大会。
彼らが選んだ種目はドッジボール。準備・運営は体育行事委員が行ってくれた。
しかし、競技の注意事項を読み上げた生徒は漢字が読めないし、
準備体操で前に出てきて模範のラジオ体操をやるはずの生徒は全然順番覚えてないし、
スケジュール説明で、昼食と朝食を間違えて言ってしまって何だかわけわかんないしで、
もうグダグダ・・・笑。
4月から受験生よ~、君たち・・・・。

周囲で見ている担任達が何度も吉本新喜劇並みにずっこけた開会式が終わって、いよいよ競技が始まった。

しかし、ドッチボールは単純な分、子どもたちの隠された性格があらわになる。
普段はおとなしいうちのクラスの女子たち、ボールを投げるときに、
砲丸投げの選手のごとく、「うおっ!」とか「ほっ!」とか、
その他、文字としてうまく表せないような音を出しつつボールを投げる姿に圧倒される。
見ている男子から「女って、怖ええ・・・」の声が上がる・・(笑)。
ぷぷぷ。人生には教室で学べないことも多いね・・・・・。

そんな女子は優勝候補の1つだったけど、パス回しのうまいクラスに負けてしまい、
3勝1敗1引き分け。善戦した。
6クラス中、女子は3位。2位のクラスとは勝ち点は同じだったけど、最後まで残っていた人数で負けた。
しかし、優勝クラスとの試合には、激戦の末、勝利。
かなり感動したよ、女子。。。。
ゲームが始まる前に円陣を組んで、気合いを入れる女子。
この緊張感がなんともかっこいい。
男前な、我がクラスの女子17人。いいね!!!


・・・そういう、凛とした女性陣と比べては申し訳ないけど・・・・。
うちのクラスの男子、お気楽極楽17人は、
一生懸命パス回しをするんだけど、誰もとどめを刺さず、というか刺せず、
パスをミスって敵にボールを渡してしまい、そのボールに当たってしまうという自爆パターン。
見ていた英語の先生が、
「・・・お人好しジェントルマンなんだよねー、このクラスは・・・。」
というため息にも似た的確な評価を下す。まさに。

そして負けがこんでくると、普通はしらけてくると思うんだけど、
うちのクラス男子は勝負を捨てギャグに走って、ギャラリーを笑わせるという、
ある意味高等技術を繰り出す(笑)。
一人を背負って騎馬戦体制で逃げ惑ったり(これはウケた、当たるに決まってんじゃん・・。)、
面白い顔で逃げまくったり。
とにかく、ボールを取らず、飛んで走って逃げまくる、逃げまくる。
結局、男子は1勝しかできなかったけど、ギャラリーの女子を飽きさせなかった。
女子が見てるから、かなりテンション高めで真剣ではあったけど、
真剣に笑わす方向に走ってしまった・・・・(・・;)。
というわけで男子は最下位。

見ている人を笑わせようとするところ、ちょっとジェントルな男子。
ほんとにいいやつなんだよねえ、男子。嫌いじゃないよ、そういうとこ。
女子はちょっとお姉さんで、出来の悪い(失礼!)弟たちを、
しょーがないわねーみたいな感じで優しく見守っている。
女子は黄色い声を上げ、必死に男子たちの名前を叫んで応援してくれた。
男子たちはテンション上がるよ(笑)。

なんか、家族みたいな良いクラスだと実感した。
まあ、担任の欲目かもしれないね。

担任は、パチパチ写真を撮る。
生き生きとした表情が楽しい。
でも一日中、子ども達のハイテンションにつき合って、もうクタクタ。
生徒の最終下校後、生徒の授業記録を読みつつ、スヤスヤと職員室で寝てしまう。
隣の先生に、
「・・・・もう、今日は帰りなよ・・・。」と呆れられる。

この担任にして、あの生徒たちあり。

あたたかい日射しの下、子どもたちの明るい笑顔がとても幸せな球技大会でした。






先生の通信簿

2012-03-12 21:13:35 | 日記
今日は学級懇談会。
1年で最後の保護者の集まりだけど、
いつもこの時期は参加者は少ない。
うちのクラスは10人。これでもわりと多い方だった。
4人とか、片手で数えられるくらいの人数だったクラスは、
1時間話題を持たせるのに大変だと担任の先生がぼやいていた。
それだったら、コーヒーなんか片手に、喫茶店で話したい。

正直言って、昨日の遅い時間まで今日が懇談会だということをすっかり忘れていて、
何にも準備してなかった!・・・気づいて猛烈に焦る。
夜中に急いで学級通信を作り、生徒の振り返り文を読み返し、
なんとかしゃべる内容を繰り出した。これで10分くらいはしゃべれる。
というか、保護者の方一人ひとりに、
子どもたちの家での様子を聞くのが一番盛り上がるから、それだけでも大丈夫と言えば大丈夫。

朝、学校へいくと、神奈川の新しい入試制度の説明用プリントと、
今日の流れはこんなんがいいよーという主任からのアドバイスが置いてあった。
そうそう、PTAの役員を引き受けてくださった方へのお礼から始まるのが正しいよな、と
そのプリントを見て思い出す。忙しい中、引き受けてくださった方ばかりだったから。

うちの学年の担任は、ちょっとこれは管理職の采配ミスなのかはたまた何か意図があったのか、
経験5年以内がなぜか集まっていて、
自分も含めてひよっこばかり。同僚の一番若い担任は、若干24歳。
社会人経験がないせいか、研修にジャージで行こうとして管理職に叱られる感じ。
若い・・・。
でもまあ保護者の方々は、若者の担任を自分の息子を見るかのように慈しんでいる。
女性の若い担任だと相当厳しいお母さん達だけど、男性だと大丈夫という。世の常(笑)。
もちろん私は、もうお母さんたちの年齢に接近しつつあるし、
2校目で「経験者」としてのレッテルがあるし、厳しいお母さん達とも渡り合える自信はある。
もう、こういうのも「慣れ」なんだよねー。

主任の、今日の流れのプリント、心遣いが本当にありがたかった。
(でも主任とは適度に距離を置いている・・・)。

そんなこんなで楽しく1時間の懇談会は終わる。
保護者の方々が、お茶とお菓子を準備してくださって、
みなさん、なかなか手をつけないので、とりあえず私から手をつける(笑)。
しゃべるのは自分では苦手だと思っているけど、
いざとなるとなんとかなる。人間って、すごい。強い。

このクラスでいられるのも、あと12日。学校へ来る日は9日。
子どもたちの良いところは一人ひとりいろいろあるから、語り尽くすのは難しいけど、
クラス全体として、一生懸命物事に取り組む、ひたむきで明るいクラスだったと報告する。

ほっとして職員室に帰ると、間髪入れず、「はい!」と渡されたそれ。
年度末に管理職によってつけられる、私たち教員の通知表だ。
あー、今年も来たか・・。
4月に計画と目標を書き、それを管理職が1年間、私たちの勤務状況を見て達成できてるか判断する。
教科指導:A
学級経営:A
学校運営:B
だった。

上がった!!!
教科指導は3年目からAをいただけるようになったけど、学級経営はずっとBだった。
なんかちょっと嬉しかった。
学校運営に関しては、あと数年はBだろうなー・・・。
学校全体にはあんまり貢献できてない。教科とクラスでまだまだ手一杯。

子どもたちが連絡表をもらって一喜一憂する気持ちがわかる。
まあ、どうでもいいやとも思うけど、こんな風に見られてるんだなあというのは気になる。
頑張ってきたから、評価されることは、素直にとっても嬉しい。
でも、本当の通信簿は、生徒が心の中でつけているんだよな。
その評価を見てみたいような、見てみたくないような・・・。


これもらうと、いよいよクラス解体の日が近づいているんだなあと思う。

明日は球技大会。最後の大きな行事だ。
体育会系行事にやたらと燃えるクラスだから、
明日はいっぱい写真を撮ろう。












あいまいモコモコ

2012-03-11 21:09:51 | 日記

大根のアクってすごいな・・・(´ `;)。
お鍋の中にどんどん出てくる灰汁。
取っても取っても取っても後から後から出てくる。

昨日の大根が美味しかったので、今日も大根とお豆腐の煮物。
ネギをあとから入れると美味しさ倍増!
簡単だけど、お腹の中からあたたかくなるし、身体にも良さげ。
これとご飯と、姫タケノコの天ぷら(買ってきたやつ)があるからこれで充分。

今日は気分が乗らないからやらないと、かっこいいことを言ってみたいけど、
実際、気持ちは全くのらないんだけど、
仕事やんなきゃなので、パソコンをえいやっと開く。
1年間で最期の総仕上げ、クラスの生徒行動所見を書かなくては!

昨日、総合所見はかなり頑張って仕上げた。
締め切りは再来週の月曜日。まだまだあるような気はするけど、
週が始まってしまうと、意外にこういう仕事は落ち着いてできない。
授業の準備やら生徒とのなんやらかんやらで、気がついたら日は暮れている。
夜になったら疲れきってて、元々そんなに働かない頭は、よりいっそう働いてくれない。

モノが作りたいなあ、描きたいなあと最近、とみに思う。
バタバタしすぎて自分を見失っているのかしら。

のんびりと(でもなかったけど今よりは)モノを作って、絵を描いていた日々が懐かしい。
昨日、久しぶりに昔通っていたアトリエのホームページにアクセスしてみたら、
自分の作品がまだ掲載されてて嬉しかった。
幼児教室にいた頃だから、ずいぶん前。
先生も、スタッフさんも元気そうだった。年齢も近くて友達のような人たちだった。
古い一軒家のアトリエ、土曜の朝はいつも一緒に美味しいお茶を飲んでいた。
その後、のんびりと制作してた。今は規模がちょっと大きくなっている様子。
そういえば、今もステンドで土曜は制作後にお茶飲んでる。
そういう場所が必要だな。和む。

きれいな和紙とか、珍しい紙、色鉛筆。
そんな材料でいい。むしろそういうのがいい。

毎日、このブログで文章を書いて、すでに110日。
なんだかんだで結構続いてるよなあ。
同時に、絵やコラージュで日記をつけても面白いかも。
今日は、青系の気持ちとか、ごちゃごちゃといろんなものを貼り付けるとか、
そういうの楽しい。
昨年末に革張りのかっこいい「旅人用の手帳」を買ったのに全然使ってない。
この手帳に、コラージュやら落書きやらして「日記」にしたいな。

なんか、自分はこうなの!っていうのを確認したい。
最近、日々自分が消えてなくなってくような気がする。
てか、自分ってなんなんだ!誰なんだ!とか思うときがある。
今にして思春期か・・・。立ち位置がなんだか曖昧模糊として。
漢字だと感じでないな、シャレじゃなくて。
そう、あいまいモコモコ・・・・。
いや、ただもうやること多すぎで、コンフュージングなう!なだけかも。

ってブログ書いてたら、水の量が減って、大根が~!!!
・・・・ギリギリセーフ。ほ。

うまいこと、自分と環境の折り合いを付けていきたい。
今はバランス良くないらしい。
あいまいモコモコ。







3月11日 言葉のコラージュ

2012-03-11 14:12:22 | 日記

2011年 3月11日 のイメージ 言葉のコラージュ



灰色の空に

「ポポポポーン」がこだまして

不自然に明るいキャラクターが舞っている

通学路、怯える生徒を見送った道で見上げたその空から

何かが降っていたという

そんなこと後からいわれてもさあ

あの日 たくさん「死」を吸い込んだ  

身体に 心に

忘れないでと言われるまでもなく

忘れることなどできるものか



日本人に生まれなければ良かったと

こんなひどい国だったのかと

誰もが思ったことだろうが

ここに生まれてきたことに

きっと意味はあるはずだ



コントロールを失った国で

これから見るかもしれない地獄の風景

その無明の中 それでもずっと考え続けて

ここに生まれてきた意味を















東日本大震災に寄せて

2012-03-10 19:35:12 | 日記
久しぶりにガラス制作。
自分の用事だったり先生が海外旅行してたりで、たぶん2週間ぶりくらい。
今日はハンダで全てのガラスをつないだので、
パテを枠に詰めて、ガラスと枠を固定する作業に集中する。
パテがすぐに固まってしまって、結構大変だったけど、
あとは油分を取り除いて、薬品で処理すれば完成。
あと1、2回でできるかな。
長かった。来週は旅に出るから制作できないので、再来週にはきっと完成する。

3.11の後、大勢の方が亡くなった痛ましい報道を目にして、
鎮魂の意味を込めて作ろうと決めたステンドパネルだった。
オーソドックスな、教会にあるようなステンドにしたかった。
左右を幾何学的な模様にして、中央に女性。
これはオールドアメリカンのホピ族の豊穣の神から造形を借りた。
ホピ族は、人類の傲慢に警鐘を鳴らし続けていた民。

大きな彗星が空を飛び、それを見つめる神。
大きな彗星は世界の危機を意味すると聞いた。
右手に豊穣を示す穀物と左手には甕。足元には、海。

昔、母と東北を旅したことがある。
美しい豊かな自然に感動した。
危機の中でも、そんな豊穣な世界が復活することを願って、こんな図柄にした。
ガラスをカットするだけで膨大な時間がかかった。

週に1回、制作できるか否かだったから、なかなか進まず、やっとここまでできた。
私ごときが何かを作っても、とは思う。
けど祈りの気持ちを自分なりに何かで表したかった。
どんなに小さくても人の心が発する波動は、絶対何かを動かすと信じてやまない。

1年経ってもあんまり変わらず、恐ろしい現実は続いている。
これから、もっと恐ろしいことになるのかもしれない。悪夢のようだ。
東京の首都機能移転の話も現実味を帯びてきているし、
日本は、北海道あたりと西日本で2つに分断されていくのかもしれない。
どうしてこんな時代に生まれてしまったのだろうかとも思うけど、
どの時代に生まれた人たちも、飢饉や戦争や・・こういう思いはしたのだろう。
全ては、自分らの傲慢が生み出した罪のせいだ。


明日、誰もが黙祷をし、祈りを捧げるだろう。
亡くなってしまったのは、他人ではない。
きっとそれは私であり、あなたでもある。
誰が死んでもおかしくはなかった。
私の、あなたの死を悼む。

我と他を分けているのは、薄紙一枚の意識であって、
みんな本当は深いところでは繋がっているはずだ。

もし危機が迫っていたとしても、
人の思いの力で、その運命を変えることができると本気で思っている。

















さよならまたね!

2012-03-09 23:06:56 | 日記
とても寒い、卒業式の朝。

花束を15個抱えて、朝早くからあたふたと学校へ向かう。
3年の先生方の盛装が素敵・・・女性の先生方の袴姿は言うまでもないけど、
今年定年退職される先生(男性)の和装。
男性の和装は珍しいけど、凛としてとても良かった。

本当に今日で卒業しちゃうんだろうか、という、いつもと同じように挨拶してくれる3年生。
厳粛、かつあたたかく卒業式は進んだ。
送辞はうちのクラスの生徒会副会長の女の子、はきはきとしっかりと言えた。
答辞は、前生徒会長。役者のように自分の世界に入り込んでの迫力ある台詞に、
うちのクラスのおバカ男子たちも「マジ泣きそうになった!」と後で絶賛していたほどだ。

「大地讃頌」と「旅立ちの日に」の合唱の後、
卒業生退場は、クライマックスのシーンだ。
担任の先生を中心に、クラス全員が横一列で並んで、在校生と保護者に向かって一礼。
泣きじゃくる卒業生。もう、3年生ではなくて、卒業生。

最終学活を終えた生徒たちが、校舎を出て行く。
在校生が外で花道を作るのが本式だけど、今日は雨なので、校舎内のスロープに在校生が花道を作る。
淡々と降りてくる卒業生もいる。すっきりとした顔で。
部活の後輩達が、卒業生たちに手紙や花束を渡したり、ボタンやらなんやらをもらったりする。
在校生たちも部活の先輩達と抱き合って号泣してる。
こういう光景って、自分が中学の時と全然変わってない。

私も、部活の憧れの長距離走者の先輩に花束を渡して、名札と第二ボタンをもらったなあ・・・(笑)。

そうかと思えば、他クラスに遅れて最後に出てきた3-3は、
男子が全員ボロボロに泣いているというもの凄い状態。
担任の先生が、よほど感動的な話をしたのだろう、と思っていたが、
担任の先生に、飲み会の時にそこらへんのことを語ってもらったら、
生徒一人ひとりに感想を言わせていたところ、一人の男子が、

「このクラスは俺にとって最高に楽しかった。俺みたいな何にもとりえのない奴を、
たくさんいじって笑わせてくれて、俺は今まで生きてきた中で一番幸せだった。」
と言って、号泣し始めたのだそうだ。それを見て、男子全員が泣き出してしまったらしい。

だから俺、何にも良い話なんてしてないんだよね、と担任の先生が言っていた。

いや、なんとも良い話だ。
来年、自分が3年学担になったとしても、
クラスの生徒にこういう風にいってもらえるクラス作りができる確信は持てないもんね。

横浜なんで、お昼はこういうハレの日は崎陽軒のお弁当と決まってる。
お昼休憩をしたら、第二卒業式、第三卒業式が控えている。
第二は、不登校生徒2人のため、第三は個別支援級で卒業式に出られなかった生徒のため。
会議室を、ミニ体育館のように美しく飾り付け、先生達が列席する。
プログラムも、ほぼ本式通りに進められる。
第二、第三のときも、保護者が最後の「旅立ちの日に」で号泣した。
もちろん、生徒ではなくて私たち職員が合唱で歌う。心をこめて歌った。
全ての卒業式が終わったのが、17:00前だった。

夜のお疲れさま会は幹事だったけど、司会は人にふった。
しゃべりが好きな先生にお願いして、自分は事務仕事に徹する。
席次のくじ作りとか会計とか注文とか帰りのバスの手配とか。細々。
そういう、表に出ない仕事の方がいいんだもん。
幹事ってせわしないからあんまり食べれなくて、梅ハイ2杯でグラグラきてる今・・・・。
冷たい雨の中、でもあたたかい気持ちになって帰ってきて、
お腹が空いている自分。
最近食欲が全然出なかったけど、人の心のドラマにたくさん触れた今日は、
なんだか幸せな気持ちになって、お腹も空く。
私は人が好きなんだね。

生ラーメンがあるから、野菜入れて食べようかなー♪。
お酒のあとのラーメンは最高なのです。

卒業、おめでとう、みんな。
メルアドも交換した、また会えるよ。

さあ、来年度は、私たちの学年の番だぞ。
しゃきっと行くぞ!と気合いを入れる。










飛び立った後も

2012-03-09 00:02:44 | 日記

明日、いよいよ卒業式本番。
今日は午前中まるまる予行、午後は準備。
着慣れないスーツに多少疲れつつ、600人超が歌う「旅立ちの日に」に感動する。
予行なのに、うるっとくる。体育館に響き渡るハーモニー。
予行でこれだけしっかりできていたら、本番は絶対泣くだろう・・卒業生たち、覚悟。

明日はたぶん雨。卒業生たちが入学して来た日も雨だったらしい。
雨に始まり、雨に終わる3年間。

明日授業がないのをいいことに、遅くまで街をうろつく。
たくさん本を購入。コーヒーショップで読みふける。
来年度の授業のことを考える。
日本の伝統文化関係についての学習が1年で必修となるから、何にしようか考える。
ただ、来年度は自分が1年生を持つかどうかはまだわからない。
3年担任を持つなら、3学年全ては難しい。進路指導が入ってくるから。
とりあえず計画だけ。

浮世絵を模写したり、北斎漫画の絵のパーツを使って4コマ漫画を作らせてみたり、
いろいろ今までやってきたけど、もっと面白いやり方はないか。
生活の中で、日本の美を意識させるような授業はできないか。

資料集を見ていると、和菓子を紹介しているページがちらっとあった。
日本の伝統文化を紹介するページだった。
日本の独特の色彩を学んだ後に、自分で和菓子のデザインを考えて、
本当に和菓子を作る授業とか面白いな、
とちょっと前から思っていたが、アイデアのみで実現の方法が思いつかなかった。

今日、卒業式の準備で家庭科の先生と一緒にしていた時に、
ふと、その話をしてみたら、
家庭科の先生は昔、和菓子を本格的に学んだことがあったらしく、
それ面白いわねー!とのってきてくれた。
調理室は喜んで貸すわよ!とのこと。
おまけに、昔、和菓子を学んだところを紹介しようか?とも。
ぜひぜひ!!ということで紹介していただくことにする。
春休み、ちょっと学びに行ってこようと思う。何事も学んで、損なんてない。
家庭科の先生は茶道の心得もある方だから、和菓子&お茶というのも良いわね!とおっしゃっていた。
おおお~! 広がるなあ・・・。そうなると器への発展もあり得る。まあ、時間が足りないか・・。

いろいろ考えていると楽しいが、脈絡もなく動悸が早くなる。しんどい。
もうこれ早くなんとかしたい。

深呼吸しながら歩いて帰る。意味もなく動悸が早い。なんなんだ。
私が、何をしたっていうのよ?

生徒たちは1年ごとに飛び立って行くけど、私にはまだまだやりたいことがある。
やりたいことの半分もやれていない気もするし、やりたいことは日々増えていってる。
身体は資本の仕事だから、健康でいたい。


明日、2年間教えた大切な人たちがこの学び舎を飛び立っていく。
そうしたら、また新しい人たちがやってくる。
繰り返す日々だけど、子どもたちと一緒に成長していきたい。

だから、早く自分をなんとかしたい。









遺していくもの

2012-03-07 21:44:03 | 日記
昨日の夜はなかなか寝付けずに困る。
こんなことは珍しい。普通なら、布団に入ると10分で意識がなくなるのにな。
明るいところじゃなくて、暗いところで静かに休みたかったので、
ご飯もほとんど食べずに、ぼんやり横になったけど、
心臓の動悸の早さが気になって、何度も寝返りをうつ。
こんな時は、無理に寝ようとしない方がいい。
何か音楽でも。

10年前に心の調子が悪くなったとき、
人の勧めで聴いた、福澤もろさんという人の静かな曲。
細野晴臣さんが「シャーマンボイス」と絶賛したというこの人は、
しかしそんなに有名ではない。
矢野顕子さん、YMOとも一緒に曲を歌ったこともある、実力のあるアーティストだ。
でも、とても静かで美しく、優しい曲調は、
刺激的で明るい今の日本のポップシーンには、絶対に出てこられないタイプの曲だった。

福澤もろさんの曲が聴きたくなって、横になって聴いてみる。
CDにはいろいろ曲が入っているけど、you tubeには「宇宙のうた」しかなかった。
一時期、「みんなのうた」で流れていたものの自主制作デモテープの音源だった。

日本人には、悪いクセがあると思う。福澤さんの曲には、宗教的意図はないのだけど、
あまりに純粋なその曲調に、宗教的なものを感じる人も多いようだ。私もそう感じた。
「宗教」と聞くと、何か悪いものと思う人が多い。オウムの事件以来、特にそうなった。

私は、祖母が毎朝仏壇に向かって唱える般若心経を聴きながら育ったけど、
大学はプロテスタント系キリスト教の学校に進んだ。
そこで、かじる程度だけど、キリスト教についても少し学んだ。
別に強制もされなかったが、毎週水曜日の朝には礼拝もあった。
神父でもあり神学部の教授でもある人がおっしゃっていたことが忘れられない。
「宗教を持たない、と海外で言えば、怪訝な顔をされます。何も信じるものがない人を、誰も信頼はしないのです。」
自分を常に見つめる存在があるから、謙虚になれる。
宗教とは、自分を見つめる方法の一つだとおっしゃっていた。
自分を見つめ、自分に何ができるのか。
ぜひ、あなた方は人の役に立つ生き方を探してください、と。
そうだな、と思った。
この大学に行った意味は、知識の習得ではなくて、そういうところにあったと今にして思う。

それならば、今の日本人は、本当に心から寂しい民族になってしまったんだよな。

福澤さんは、癒しの音楽、というのをテーマに作曲をしている方だと聞いていた。
音楽で、自分が人のためにできることをしたい、とおっしゃっていたという。
「宇宙のうた」をはじめとする曲は、ツギハギだらけの私の心には、とてもとても沁みた。
左半身が引きつるように感じ、悪いことを次々思い出し、それが空気中に消えていった。
その後は、凪の海のような静かな気持ちになった。
いつの間にか眠っていたようで、気づくと朝の4時だった。

一日、穏やかな心で、笑って過ごせた。
この曲のおかげだ。


福澤さんは、最近はどんな活動をされているんだろう、とふと思って、調べた。


「2002年 心臓病で死去」


10年前に亡くなっていた。若くして亡くなっていたことに愕然とする。

10年経ってもこうやって、福澤さんの発した純粋な思いに救われている人間がここにいる。
そういう思いを遺していける人に、自分もなりたい(なれなくても目指したい)と思った。




















イルカたちの声に

2012-03-06 22:15:58 | 日記
朝から病院へ。
近所に大きな総合病院がある。そこのいいところは、駅からの無料送迎バスがあること。
朝早く、送迎バスに乗り込む。
お年寄りと、小さな子ども連れのお母さんばかり。
働き盛りが来るとこじゃ、本来はないんだなと自覚する。

受付開始時間に行ったけど、心電図検査を受けた後は問診まで2時間待ち。
午前中の年休しかとってなかったので、密かに焦る。
焦っても仕方ないので、持っていた読みかけの美術史の本を読んでいた。
平日でも、病院はものすごく混んでいる。
リラックスするために自販機で紙コップのココアを買う。
時計を見つつ、今は2時間目の終わり頃、とか、時間割で考えるクセに気づく。
5時間目が始まるまでには学校に着いていたいな。

心電図の検査結果は、予想どおり異常はなかった。
ただしこれは安静時なので、時々、不整脈が出ているのかもしれませんと言われる。
そういうのは家族遺伝があるらしい。うちは、母にそれがある。
ちょうど私の年齢の頃、母が不整脈で苦しんでいた話を聞いたことがあった。

24時間心電図を取り続けるポータブルの機械もあるそうで、
それで計測もできます、と勧められる。
それはちょっと厳しい・・・授業やりながら心電図計ったらどうなるんだろうと興味はあるけど。

甲状腺機能の異常も疑われるから、と血液検査もやった。
太い採血の針が、いくつになっても怖い。
心電図に血液検査、こうなるともう健康診断の様相を呈してきた。
こうなったら何でもこい!という気分になる。
結果はすぐにはわからないので、1週間ほど後にまた来てください、と。
ちなみに医療費・・・検査って高くつくのね・・・(汗)。

今日、循環器科で検査を受けた。これで何か出たら出たでかなり困るけど、
10年に一度のスパンでお世話になるサイクルになっている心療内科への受診がベストだったかもしれない。
30代は、働きづめだった。だから大丈夫だと思っていたけれど。心が強くなったわけではなかった。

早く終わればコーヒーでも、と下心を持ってたけど、
全て終わってもうギリギリの時間。お昼をゆっくりと食べる暇もない。
送迎バスの出発時間まで20分ほどあったので、
病院の売店で手作り菓子パンとポタージュスープを買って急いで食べる。
病院の売店。中途半端な品揃え。
母が病気の時も、祖父母が病気のときも何かを買っていたから、
「病院の売店」ってだけで、なんだかものすごく悲しい気持ちになる。

このまま家に帰りたい。晴れてきたからなおさらこのままどこかへ行きたい、
授業もないからいいじゃん、と弱い心がささやくけど、
学級担任 & 美術部顧問の意地が許さない。
今日は午後から卒業式の合唱合同練習もあった。
体育館に響く「旅立ちの日に」。日に日に上手になっている。

美術室で部活中に仕事をしていたら、いつもはあまり話さない1年生が今日は集まってくる。
仕事にはならなかったけど、たくさん話をした。

子どもって、イルカみたいだ。
イルカは、心を病んでいる人や障害のある人に寄って行くらしい。
イルカとの接触で心を癒すセラピーもあるという。

帰り学活が終わって、ものすごく苦しくなって、それが情けなくて
トイレの個室にこもって泣いた今日、1日の最後に、子どもの笑顔で本当に癒された。
心は意外にも脆くて、壊れやすい器だ。
苦しい日は誰にでもあるのはわかっている。自分の苦しさは特別じゃない。
けれど。

ゆっくりと深く息を吸って、吐く。
その辺りから、整える。心は呼吸で整えることができる。

どうしても自分に負けないでいたいと思うのは、
いつも明るく、未来ある『イルカ』たちがそばにいるからだ。















混沌として

2012-03-05 21:44:16 | 日記
今週の金曜日が第26回卒業証書授与式。
3年生達は特別時間割の中で、何度も歌や呼名の時の練習を行っているけど、
1、2年生は今日が初めて。
午後、雨が降りしきる寒い中での卒業式練習。
昔のように、集団で言う、
「楽しかった、(全員で)たいいくたいかーい!」
みたいな送る言葉とか無いから、練習も単純だ。

座礼のタイミング、歌の練習。
こういう厳粛な式の練習は、たいがい学校でも一、二を争う『怖い先生』がとりしきる。
うちの学校なら、我が2学年の主任が、まさにその役だ。
常にピリピリとして、生徒はもちろん、同僚からも恐れられている。
今日も朝の打ち合わせで、自分の意見をゴリ押しして職員室の空気を凍らせていた。
聞き流してコーヒーを飲んでいた私。

昨年の自然教室で、うちのクラスの子に対する扱いがどうしてもどうしても許せなくて、
深夜のミーティングでこの人と大々的に口喧嘩をしてからというもの、
私には「意外にも勇気あるね」という同僚たちの嬉しくもない評価がついた。
普段はおとなしくしているけど、もしかしたら羊の皮を被っているだけかもしれない。

以来、主任とは当たらず触らずのおつきあいを心がけている。
悪い人では決してないのだけど、こだわりが強すぎて私には辛い。
おまけに今時珍しい「男尊女卑」の考え方の日本男児だ。まだいるのねー。
「女なんて・・・」とよく言う。たぶんこれが一番私にひっかかってる。
でもね、その女の私はもう成績処理終わってるんですけどー、しかも2学年分!
と、数クラスしか持ってないのに、まだ成績処理が終わっていない主任に向けて、
ひそかにドヤ顔で心の波動砲を帰り際に放つ(笑)。
あなたより確実に仕事してるよ私。
別にフェミニストなわけじゃないけど、人間を観ずして、性別で区別するのは最悪だと思う。

向こうも私のことを、自分に逆らう「よくわからない奴」のカテゴリーに入れて、
深くは関わらないようにしている様子。
自分に逆らう人間なんて、ましてや、自分に逆らう女性なんて今までいなかったんだろうね。
来年度も私、この人の下で働くようだけど。
変だったら、それ変ですよってはっきり言うつもり。
まさに主任の天敵な私。
いや、どこに行ってもこういう人はいるのよね。仕方ない。
毒をはいてしまった。

卒業生に在校生たちが思いを伝えるというのは、歌でしかできないから、
歌の指導に力が入る。
うちは珍しく校歌が混成四部合唱でかなり難しいけど、うまくハモれば美しい。
「旅立ちの日に」は卒業式の定番曲。この曲はジンと胸に迫ってくる。
歌って、いいね。心を揺さぶる。
自分が3年担任だったときも、呼名まではなんとか耐えられた。
クラスの子どもの名前を、泣きながら呼ぶわけにはいかない。
けど、3年が「大地讃頌」を歌い、在校生が「旅立ちの日に」を歌ったときから
涙が止まらなくなった。いろんな思いが、メロディーにのって思い出させる。
3年も、歌いながら泣いている生徒もいて、それを見て更に泣く。
最後の学活でも泣き、「先生、泣き過ぎー」と呆れられた。

今年の卒業式はやっぱり寒いのだろうか。
なんだかんだと忙しくても、この日に向けて、どこか厳粛な気持ちになる。

それにしても、
今日は、卒業式のことを書きたかったのか、
主任に腹が立ったことが書きたかったのか、
主旨が自分でも判然としないまま終了。
たぶん、どっちも書きたかったのね。混沌としてるこの気持ち。
やっぱり痛いんだもんなあ、左の胸の上が。
でも心電図をとっても、何も結果が出ない気もする。

どう考えても、パニック障害に陥っている気がする。
症状から、今までの積み重なる我慢から。もう限界かも。

明日は授業ないから午前年休取って、やっと病院に行く。
一応、先に内科が常識だろう。
結果がはっきりわかれば、様々混沌とした心も、少しは落ち着くだろう。








ちょっとは余裕で。

2012-03-04 21:10:13 | 日記
空気が冷蔵庫の中みたいに寒い日。
「しばれる!」ってどこかの方言で「寒い」ってことだったと思うけど、
今日は「寒い!」よりも「しばれるっ!」って言いたいような、痛いほどの寒さ。

成績処理がなんとか終わった・・・・。
朝から家でずーっと仕事して、成績一覧表を完成させて、
それでもやっぱり心配だから、学校へ行ってもう一度気になる生徒の作品を見る。
灯油の節約のため、美術室のストーブはつけず、コートを着たままで仕事。

今年は、土日できるだけ出勤しない!って決めたけど、
成績処理の時は無理。何度も作品を確認したくなるから。
何とかメドもついて、学校の共有フォルダにデータを流し込んだけど、
まだ保健体育科しか成績を入れてなかった。
・・・あれ、明日の朝が閉め切りなんじゃないの? 
教員も結構、いい加減である・・・急いだのがバカみたいだった。
でも、晴れ晴れとした気持ちで、Twitterで見た「図工の未来展」に行く。
東京工芸大の生徒さんの作品展。

それにしても、我ながら成長したもんだ。
いつも締め切りの前日は徹夜だった。今回みたいに何かを見に行く余裕ができるなんて!
しばし電車の中で一人でうるうるする。

中野駅を降りて少し歩くと、廃校になった桃丘小学校の跡地。それが会場だった。
今度、1日ワークショップで使わせていただくIID(世田谷ものづくり学校 旧池尻中学校の跡地を利用)もそうだけど、
廃校になった学校の使われ方として、芸術関係での利用っていいよね。
無駄にお金かけない感じが、いい。

メディア関係には全く疎いけど、時代の流れで疎いとも言っていられない。
美術科の教員も息せき切ってついて行かなきゃ。・・・ゼイゼイ。
そんな私にも興味深い展示だった。
鉛筆で描いたものがゲームの操作パネルの役割を果たす、とか、
手の動きに合わせて画面が動いたりとか(これは音楽に合わせて画面が動いたりするのと似てる)、
こちらに向かって、画面の中にいる人が、こちらの顔をカメラで認識して挨拶してきたり。
・・・・面白い~!!!
紙を素材にしてアニメにしてるのとか、やってみたいなあと思った。
中学校の授業でもできるかも、とか考えながら見てた。
そろそろ来年度の年間授業計画を考える時期。
他の学校の先生から、「どういうのにするの?」とメールが来る。みんな悩んでるのね。
一度、美術科の市の研究会で研究発表をしてから、
知り合いになった先生方から連絡をいただくようになった。畏れ多い。
私じゃ、今はまだまだいろいろ役不足だけど、
いつか面白い課題を考えて提供できるようになりたい。

作品展は、とても参考になった。
工芸分野ももっと深く勉強しなきゃと思っているけど、こういう、メディア関係も学ばないと。
美術って、幅広い。大変だ・・・。

成績処理が一段落してとりあえず安心。次はラストの関門、クラス所見。

しかし、心臓あたりの変なドキドキやら緊張感は消えないので、
病院にはそろそろほんとに行こうと思う。
来年度もがむしゃらに、でも余裕を持って仕事ができるように、
心と身体のメンテナンスも大事だよなあ。




















雛祭りすら。

2012-03-03 21:27:07 | 日記
ほぼ丸一日中、成績処理の日。
やっと1学年分が終了した。まだあと2年生が残ってる。
数字と格闘し、数字では表せない生徒の良さを所見で。
みんなよく頑張っていたから、1年の平均評定が3.7くらいになる。
美術科は成績甘いよね、と言われるけど、
絶対評価なんだから平均を3にしなきゃいけないわけでもないだろう。
授業に出ている生徒には、1はつけない。取り組みがあれば2以上はつけられる。
逆に、主に5教科が普通に「1」をつけるのが恐ろしい。
「1」って・・・・。教える方の責任だよね、それは。

この作業が一番嫌いだ。
美術科の先生で、これが好きな人なんていないだろうけど・・・。
明確な規準がないと、人の作ったものに成績なんてつけられるもんじゃない。
混色を必ずすること、遠近感を表現すること、建物の立体感を明度差で表すことを技能面では見る。
これだけが生徒との約束事だった。
後は、実物にはない色彩表現もいいし、背景も自由に表現していい。

今回の1年生後期では、地元の、横浜の歴史的建造物を砂絵で表現した。
横浜には美しい建物がたくさんある。モデルには事欠かない。
夏休みの宿題で、スケッチしてもらったのを作品にした。
かなりの細密描写だけど、砂という素材がかなり面白く、
混ぜれば、絵の具ではとても表現できないような空気感のある美しい色彩で、
美術に苦手意識のある子もはまる。かなり制作に集中していた。
こんな綺麗になるとは思わなかった、嬉しい、という感想を、
美術が苦手だと言ってた子が書いていると、こちらもとても嬉しい。
だから、成績で区切るのは、とても辛い作業だ。
愚痴ってしまった。

で、今日の本題は「ひな祭り」。前置き長過ぎ。

今日はひな祭りだったなあ・・と、
1学年分の作業が終わって、買い物に行って気づく。
お正月、建て替えの終わった実家に帰ると、
物置にする予定の部屋に、大きな箱があった。
ひな人形だった。
小さい頃、和室に出したひな人形たちが持っている道具の精密さに感動したものだった。
柄杓、頭の上の飾り、三人官女が持っているもの。
美しいなあ、と思って見ていたら、ふと目線を感じた。
見上げると、おひなさまと目が合った。
それ以来、ひな人形はなんとなく怖い。
で、なんとなくひな祭りは怖い記憶にリンクしてしまう。

北村薫さんの「詩歌の待ち伏せ 1」という本に載っていたある歌を思い出してしまった。
北村薫さんは、語り口がジェントルで、大好きな作家さんだ。
ちょうど本が手元にあった。


『不運つづく隣家がこよひ窓あけて 真緋(まひ)なまなまと てる雛の段』(塚本邦雄)

北村さんの解説はこう。
「不運つづき、普通なら窓を閉ざすべき隣家が、『窓あけて』いることの怖さ。
ぽっかりを開いた口から、悪しき運命がこぼれでてきそうです。
これだけでもう、後に何が続いても怖い。そして『こよひ』の闇の黒を背景とする、
『真緋』の不気味な明るさ。(中略)
満開の桜、雛人形。(中略)
『真緋なまなま』と、くねって来る『ま』の音は、どろりとした血の流れそのものに思えました。
最後の『雛の段』でそれが完結する。そこに来た瞬間、人形は一斉にかっと目を見開き、
異様な祝祭の管弦楽が、フォルティシモで鳴り響く。
この歌からは、そういった感じの、強い印象を受けました。」


これを思い出したんだよね・・・・(´`∥)。ひな祭り、こわーい、である。
とはいえ、ダークだけどロマンティックではある。
土着の、どこか血のにおいがする日本文化。嫌いじゃないよ私。

ひな祭りの感じ方一つにも、いろいろあるんだから、
生徒が思い、感じることの多様さといったらもう。(ここに話を持ってくか!)

なので、機械的な成績処理、不毛だわこれ、もう(笑)。




















憧れ京都

2012-03-03 00:04:07 | 日記
学習状況調査2日目の数学・英語が終わって、
3時間目は、修学旅行の2日目に行う班別自主行動のコースプラン作成。
3年で新しい班を作るから、今の班は仮班だけど、
それぞれ楽しそうにガイドブックやらなんやら京都に関する文献を読みつつ調べ学習。

京都は交通網がちょっと複雑。
例えば、妙心寺から広隆寺まで、近いんだけどどうやって行ったらいいのかわかり辛い。
市バスがややこしい。しかも自主行動の日は土曜日。たぶん混むし、バスが少ない。
京都の交通網について書いてあるガイドブックは各班に配布されているけど、難しい。
生徒と一緒にいろいろ調べた。

そういうことを生徒が質問に来る以外は、各班のテーブルを回って進行状況を見たりで、
基本的に暇。本当は月曜締め切りの1、2年の成績処理をしたいとこだけど、
生徒の前ではできないので、有り余る時間がもったいない。
修学旅行の調べ学習用に、図書室から大量に借りてきている本を手に取る。
京都の歴史について、文化について、地理について・・・。
どれも面白そうだったけど、仏像について書かれた本に目がとまった。



「仏像にインタビュー」
紹介文より:
如来、菩薩、明王、天部の仏像たちに、著者が直撃インタビュー。
釈迦如来や阿弥陀如来、観音菩薩や弥勒菩薩、不動明王や吉祥天が、
自らを自らの言葉で語り、役割分担やご利益、性格などが自然と理解できてしまう一冊です。
著者はいち早く仏像Webサイト「日仏会(にちぶつかい)」を立ち上げた宮澤やすみ氏。
長年、仏像を愛し親しんできた著者ならではの視点から、
人間模様ならぬ“仏像模様”が伺える内容で、初心者でも十分楽しめます。

マンガ形式になっていて、絵も内容もかなりの脱力系。
連日の成績処理で頭が疲れきっているから、
これは面白そうだ、と借りる。

学習状況調査の採点・入力、成績処理、旅行会社さんとの修学旅行の打ち合わせ。
そしてとどめの成績処理。
あまりのやることの多さに心が疲れ切る。
でも切りのいいところまで仕事はしたかったので、遅くまで残っていたけど、
残業レギュラー組も帰ってしまった。
社会の先生と数学の先生は、生徒指導関係で昨日も遅くまで学校にいて、
保護者と21時くらいまで面談。
今日は成績処理も終わらぬまま、飲みに行くらしい(笑)。
飲まなきゃ、やってらんねー!、と・・・・。
お疲れさん。生徒指導関係が一番精神的にキツい。とてもよくわかる。

同じく、遅くまで残って生徒の縫い物の採点をしてた家庭科の先生ももう帰るとのことなので、
車に便乗させてもらって帰る。私たちがラストだった。

鍵を閉めて警備会社に電話して、職員室に警備をかけ終わって帰ろうとしたら、
3階に何やら灯りがついていることに気づく。
えー・・・。もう誰もいないよね?!
警備を解錠して、もう一回警備会社に電話して、恐る恐る3階へ。
・・と、ショーケースの電気がつけっぱなしだった・・・はふー。。。ドキドキしたじゃん!
もう一度警備会社に電話。警備会社に1日3度も電話するとは。
眠そうに警備員さんが、お疲れさまです、と言った。

成績処理の時期は教員ほんとに辞めたくなるわー、
と家庭科の先生が運転しながらおっしゃる。それもよくわかるー・・・。

金曜の夜、自分をねぎらいたいので、
またまたソイラテ。まあ、毎日飲んでるか・・・。
お店でのんびり飲みながら、しばし休憩。先ほどの本を読む。
仏像のキャラや、持っているものの意味などが楽しく描かれていて面白い。
ハマる。

京都に住んでたけど、仏像を見になんて行かなかった。
清水寺や嵐山など、観光地には物珍しさで行ったけど・・・。
やっぱり勉強しないと、物事は面白く見ることはできないんだな。
面白いものに囲まれて生活していたことに気づいて、少し悔やむ。
もっといろいろ勉強して、京都ライフを満喫すれば良かったなあ。。。

3月中旬に京都&奈良へ『大人の修学旅行』に出かけるので、
その時用に勉強しておく!
閉店間際のコーヒーショップで、一人「事前学習」する。
仏像って、ユニークで綺麗で、奥深い。
でも、友達と回る場所は限られているから、
やっぱり、お寺や仏像メインなら気ままに一人旅がいい。

やっぱり、いっぱい勉強して京都を一人旅しよう。
仏像と静かに向かい合ってみたい。
ほんとの大人なら、一人でも楽しめちゃうはずだもの。