新しい年度が始まった。
非常勤講師の新年度開始は遅い(笑)。
先週始めて学校に行き、最初の授業を行った。今年度は中学2年生を2つの学校で教える。最近の中学生は幼いのか、はたまた自分が歳をとったのか、中2は思春期とは思えぬ可愛らしさだった。
学校は相変わらず忙しい場所だから、誰かに何かを聴くときも相手が何か仕事で立て込んでないかをしっかりと確認して話しかける。でもだいたいみんな常に忙しい。
一緒に働く美術科の同僚も、
「春休みも会議会議でめちゃくちゃ忙しかったのよ。絶対なんか効率良くできる方法がありそうなのに、それに関しては改善がないのよねえ・・・。」
と愚痴を言うくらいだ。
新しく部活動指導員として、月に数度だけど部活にも参加する日々が始まった。美術部の生徒たちは皆優しく、楽しく明るく接してくれていてありがたい。
今も美術の仕事が、自分の人生に灯りを灯してくれていると思う。
でも学校の異常なほどの忙しさを見るにつけ、やっぱり常勤はやめて正解だったと思う(笑)。部活があっても17時にはしっかり帰れるのは非常勤だから、という・・・。
そんな中、4月から復活させていることがある。
それは4年前からあまり行けなくなっていたガラス制作。
30代の中盤から始めてずっとガラス制作を続けていたので、途中でやめるのはもったいないと思っていた。
以前は土曜日午後に行っていたガラス制作だったけど、太極拳をしっかり始めてから時間がなくて行けなくなってほぼ諦めていた。
で、金曜日午後に時間ができたので以前通っていたところに問い合わせたら、ちょうど金曜日午後のガラス制作クラスに空きがあることがわかり(最大4名しか入れない教室)、昨年から参加していた太極拳のクラスの時間帯が午後から午前に移動したこともあって、金曜午後クラスでガラス制作を復活させることができた。
今そこでは、フュージングという技法でガラスを溶かして作品を作るものを作っている。4年前まではしょっちゅうこの技法で小さな作品を作って、クラス替えや卒業時に生徒に記念としてあげたりしていた。
今回作ったものは、6月のハンドメイドマルシェに出したいと思っている。
先週と今日で8個分の作品のガラスを切ったり削ったりして焼成までたどり着けた。
嬉しいことに、私が4年前に作ったままにして、まだ焼いてなかった3つの作品を先生がとっておいてくださっていて、それも今回作っているテーマと同じものだったので一緒に焼成してもらうことにしたから全部で11個の作品が来週には仕上がる。
復活した金曜午後クラスで新しく出会った人たちは2人。
そのうち一人は細かなところまでしっかり作り込むタイプのステンドグラス作品を作る方。快活で思いやりのある女性だった。
もう一人は旦那さんがアメリカに住んでいて海外と日本の二拠点生活をしているという日本で介護の仕事をしている女性。
介護のお仕事はもう辞めるとのことで、もうすぐ通訳の仕事に切り替え、6月くらいには一度アメリカに帰るというグローバルな生活をしている方だった。知り合いの方に頼まれたという、犬のステンドグラスを作っていらっしゃった。
お二人ともステンドの技術が相当高く、学ぶところが多い。
私は今はステンドグラスの技法はやっていないけど、そのうちまたやろうかなと思う。良いガラス制作仲間に出会えた。
手作りで作る楽しさ、充実感はビーズ刺繍でも味わえるけれど、ガラスは手間がかかるぶん、仕上がった時の充実感はさらに増す。出来上がったときは本当に嬉しい。
ガラスを切ったり削ったりに集中していて、ふと工房に流れるラジオの音楽や、窓から入ってくる淡い光に気がつき、フワッといい気持ちになる。
午前中は太極拳をやっているから、これもとても心地よい。
おかげで本当に体が昔に比べて元気になってきていると思う。
体を使うものは不思議な充実感がある。
AIも使うようにはなったけど、いいものができててもあまり自分で作ったという実感がもてない。そういう体験談を授業で話したら、結構生徒は真剣に聞いてくれていた。
体をもって生まれたことの意味を考えたり、体を使って幸せを感じるって大事だなと思う金曜日。
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