ぼちぼちいきましょ~中咽頭がん&乳がんブログ

女性には少ない中咽頭癌と乳がんのダブルパンチ!
とほほ...ながらも毎日なんとかやってます

大橋巨泉さんに感謝

2014-04-14 23:36:44 | 日記
ここに来てくれてる人達は多分殆どが咽頭ガンに関わってる人だと思うのですが、
みなさん徹子の部屋、観ました??
私たちの言いたい事、感じて来た事、やるせない気持ち、本当にわかりやすく伝えてくださいました。
多分一般の健康な人が聞いても「へ~、大変なんだな~」って思うだけかもしれないけど、私たち放射線仲間は巨泉さんの言葉を聞いて勇気と希望を貰えたんじゃないかな?って思います。

咽頭ガンの治療がどれだけ壮絶かっていうのは痩せた巨泉さんを見れば一目瞭然だけど、巨泉さんの言葉でなりより共感したのは、
「退院して2週間が地獄だった」
「死んでもいいと思った」
って言葉。

退院してから、ほんと地獄でしたよね?
食べられない、水を飲んでも吐く、喉の痛み、倦怠感、、、
固形物が食べられないので飲み物しか口にできない。
でもその前に痛み止めを飲まないと物が口に入れられない。
そして必死で飲んだスープも味がわからない・・・
巨泉さんが言う様に私も1日20時間寝てました。
こんな生活が続くと男の人でも死んでもいいって思うんやね。

でも「死んでもいい」って言葉はすっごい深いものがある。
誰も死にたいと思って治療をしているわけじゃない。
生きるために必死で辛い治療を歯をくいしばって頑張っている。
治療が終わった後もひどい副作用、後遺症と共存しなければならない。
それでも治らなかったら死んでも悔いは無い。
決してあきらめて死ぬんじゃない。
そう言う事だと思う。
究極の心の叫びだと思う。

巨泉さんの奥さんが一生懸命看護して、食事を作って、でも食べられない巨泉さんに
「私を人殺しにしないで」って言った言葉。
あ~、うちの母もそんな気持ちだったのかな~って思う。
食べられない食事を毎日毎日作ってくれた母。
うどん1本食べられただけで手を叩いて喜んでくれた母の気持ちを私は自分の事で精一杯できっとわかっていなかったと思う。
病気は本人より回りの家族の方がしんどいって事、父が亡くなった時に感じてたはずなのにね。
もっと親孝行しないとな。
バチが当たるな

巨泉さんが言う一言一言はまさに的を得ていて、この放送がきっかけにもっと咽頭ガンの事をわかってくれる人が増えればいいと思う。

味覚障害と唾液障害は、なったものでしかわからないって巨泉さんも言ってたけど、痛いとか、痒いとか、気持ち悪いとか、誰もが想像できる症状ではなく言葉で説明しても健常者の人にはきっとわからないと思う。
唾液腺と味覚をやられて初めて経験する症状だから、私も普通にご飯を食べてた時には想像できなかったしね。

でも巨泉さんもそんな道を歩いて来られて、今こうやってテレビに出られるまでに回復されてる姿を見たら嬉しいよね。
80歳でよく頑張られたと思います。
拍手喝采ですよ。

しかし退院して2ヶ月あまりで味覚も戻って来たって、ちょっとスゴすぎ。
私なんてまだよくわからない食べ物もあるのに・・・
きっとパワーが違うんだな。
生きるパワーがあるんだな。
今日はそんなパワーを巨泉さんから貰えた気がしました。

咽頭ガンと戦ってるみなさん。
いま、暗いトンネルにいる人も必ず元気になれる事を信じて治療がんばりましょう!