健忘録

２０１４年６月１３日（金）　夜中未明リビングにて


毎晩のようにカエルの鳴き声が聞こえる

暗いリビング　ゴルトランタンがゆらゆら揺れている

用事もないのに誰かに呼ばれたような気がしてふらっとカーテンを開ける

梅雨とは思えないほど外が明るい

顔を上げるとほんの少しだけ雲をまとった満月に近い月が

今か今かと輝きながら

私に気付かれるのを待っていた





「思ウヨウニ会エナクテモ
心ノドコカデ忘レナケレバ
飼イ主ガ迎エニ来テ懐カシイ声デ自分ノ名前ヲ呼ンダトキ
ドコニイタッテソレハ必ズ聞コエルト俺ハ思ッテル

…上見テゴラン？今日モキレイナ満月ダ
娘チャンノ飼イ主モ見テルトイイナ」


「ウン。　…ウン！」





娘からこんなプレゼントを受け取ると

自分の脳内で日々繰り返されている虹の橋の生活は

ほんのわずかな時差があるだけで

そっくりそのまま現実にあるんじゃないかと錯覚する



娘、ママも見たよ。
娘ちゃんが虹の橋で誰かと一緒に見上げている
光り輝く美しいお月様を。
梅雨どきなのに珍しいね？
こんなに輝くお月様が見られることなんてあるんだね…


つぶやき、しばし見つめ、笑い、
なぜか零れ落ちる涙の粒は
”あんたたちにあげる、しょっぱくてごめん”
とカエルにやってごまかした



去年の６月、今頃、何が起こっていたのか

どんな天気だったのか

それは一切見ない
日記もブログも開かない
どのページを探しても
笑顔は出てこない
娘が喜ばないから
絶対にしない

































娘、お月様、ママ寝る前もう一度見たけど
安心したように厚い雲に隠れていたよ。

いっしょにみれて、よかったね。
素敵なプレゼントありがとう。