あっち向いてホイ! ~ 2nd season ~

虹の橋の子供たちに背中を押されて次女を迎えました。2016年7月24日、ブログ再スタートです!

その後の軌跡と奇跡 3

2016-07-12 00:02:32 | 2nd season
日記より抜粋


2015年 

3月27日(金) 体調不良収まらず病院へ。院内に「笑顔は心の光です」と書いてある日めくり。
その向こうにも「笑顔」って書いてあるポスターに目が行きじんわり涙。
息子と娘がこれまでにないほど何かを訴えてる?

3月28日(土)
-ボスとの会話-
「こんな気持ちで新しい家族を迎えるのはその子に対して失礼だと思う
ボスの言う通り(体調不良は)新しい子を迎えるストレスかも
娘に対して執着があるんだよね、子離れできてないっていうか…
どこかで(あの子たちじゃない犬と生活することを)嫌だと思ってるというか…
娘みたいに上手に躾とか、もうやれないと思うんだよね」
等々言いながらボロボロ涙が出てくる
ボスは”バトンタッチ”という言葉を使って私にいろいろ話してくれる


人生のどん底で出会った娘には
パピヨン(ちょうちょ)のようにフワフワと私の周りで常に私を守ってねとお願いしていた。
娘は一生涯私との約束を守り通し、向こうに行ってもこうしてずーっと私を心配し、守り、
バトンタッチしようと導き一生懸命になっている。
ママ、私の役目、そろそろいいかな?という声が聞こえる気もする。

息子と娘のお眼鏡にかなった子が私の勇気をじっと待ってるのだとしたらどうなんだろう…
ボスも私もこのチャンスを逃したら相当長い時間次はないことがわかっている。
もう、今生で犬と一緒に生活することはないかもしれないというくらい
それは長い時間となることを。

3月29日(日) 富士山の夢を見る。今月2回目。
2回とも「ああ~きれいだなあ…」と思いながら見上げている夢だった。
富士山の夢は
・幸運の訪れ
・これから何かを始めようとしているときなら思った以上の飛躍を望める
・正しい方向へ向かっている、明るい未来に向かっている
という意味を持つそうだ。
どんなにお願いしても夢に出てきてくれない娘はきっと
「もう私に頼らなくてもわかってるでしょ?」
「別の夢なら見せて伝えること、できるよ?」
と言ってるんだろう。
実際娘は毎月必ず夢に出てきてくれたのに今月は一度も出てこなかった。
誰かとバトンタッチを済ませているのかもしれない。
だとしたらもう少し離れたところに行きたいのだろう、役目は次の子に任せたから…と。

ぼんやり子犬のことをあれこれボスと話す。
滑り止めがどうとかこうとか…
「こんなこと話してるといよいよ本気で迎える気なのかなって感じするけども」
と言う。ボス柔らかい笑顔。


-午後-
ボスが”どの子かに決めてブリーダーさんに電話したほうがいいんじゃないか?”と言う
勢いがなければ電話できない
受話器を持ったまま指が動かない
思わず振り返ってボスを見る
…を繰り返してしまう。そのうち”ホンマにエエんかぁ~?”といたずらっぽく笑うボス。
息子見て
娘見て
ああそうか、残りは私だけなんだな…と思ったときにダイヤルできた。
気になっていた数匹は既にだいたい新しい飼い主さんが決まっていたけれど
1~2匹はまだ決まっていなかった。

※数か月後に気づいた事
決めた子犬の誕生日は2015年2月3日。
その日は娘が私の夢に出てきた最後の日だった。



-夕方-
今日はライブだったので二人で出かける。出かける前にいつものように
「息子ちゃん?娘ちゃん?ママたちライブ行ってくるね、お留守番頼むね」
と声をかけ、心の中で体調不良大丈夫かな…と思いながらリビングの扉を閉めようとしたとき
「ママ? …ママ? だいじょうぶだから いってらっしゃい」
と娘に言われたような気がした。

久しぶりに前から6列目、ライトでまぶしいくらい前のほうの席。
こういう時に限って…というような曲が続き、都度泣きそうになる。
普段は引っかからないような歌詞に心が反応する。
このまぶしいキラキラのライトの向こうに娘がいるような気がするなあ…と思いながらライブは続く。
普段とは全く違う心持ちで。
そういえばライブが始まっても具合が悪くなることはなかった。

ある曲を歌い終えた後ピックを投げた!
まっすぐ、まっすぐ私のほうに飛んできた。
あっ…と思うのと同時に「ママー!」と娘の笑顔。
前列の人あたりで笑顔の娘が大きくなって
ピックと重なって飛んでくる笑顔に驚き、娘を抱きとめるようにパチンと拝むように手を合わせた。

そのまま全く動けない私。
MCは続いている。
少しだけ手を前後にずらしてみると中に何か入っているのがわかる。
そっと手を開くとピックが入っていた。
娘の愛くるしい笑顔に見え 泣きそうだった。

アンコールの前に手のひらをボスに見せると驚いたような顔をしたあと大笑いし
「えっ、取ったん?!(娘のサプライズは)今日やったんやなあ!」
と言った。今日は特別な、特別な日。


-帰り道にて-
「れいに向かってまっすぐピックが飛んできたのは見てたんやわ
ところがな?
前の列の人まで来たときにピックが消えてなくなったのよ。
前の人もキョロキョロしてたから下にでも落ちたのかと思ってた。

で、れい見たら拝み倒してるような格好で直立不動やん?もしかしてと思ったらそうやった、と。
れいが思ってる以上に俺は驚いてるんやで?
あんなことないでホンマに…
ないわ。
消えたんやで?」

娘からのスーパーミラクルサプライズなプレゼントだった。






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