あっち向いてホイ! ~ 2nd season ~

虹の橋の子供たちに背中を押されて次女を迎えました。2016年7月24日、ブログ再スタートです!

初めまして!ようこそ「あっち向いてホイ!」においでくださいました



2nd seasonの「あっち向いてホイ!」は 虹の橋のたもとと我が家を7色の光で結んで
息子や娘はもちろんのことその他虹の橋メンバーとりとがお話しすることもある
”何でもアリ”な不思議なブログです。
一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします♪

宣伝のみのコメントにつきましては随時削除させていただいております。ご了承ください。




余命宣告

2022-07-13 14:33:44 | りと・闘病記録
おげんきですか? れいです。

2022.7.12(火) 夕方
3人で病院に行きました。
左足太ももの浮腫みがひどくなって数日。
上手に歩けなくなってきたことが気になり聞きました。
先生もこれどうにかしてあげたいね、揉んであげたくなっちゃうね、と。
利尿剤を処方されるかと思ったのですが
食欲に影響が出ることがあるそうで残念ですがそのままとなりました。
先生はりとを優しく抱きしめて声をかけてくれました。

11日夜にお盆くらいまでかもしれないねと二人で話し合っていました。
先生には今日聞いておいた方がいいような気がして
ボスに相談することなく唐突に
「2人とも覚悟はできてますので、あの、お盆くらいまでですかね」
と聞いた。


お盆、そうだねえ…
あるかもしれへんけど…
来月はどうやろう…
今月末まで持たないかもしれない。

7月末、手前くらいで急激に悪くなってということがあると思う。
後悔しないように、大事に過ごしてください。



最後に先生は
”ごめんね、勝手な予測です”
という言葉も付け足してくれた。
いつも優しくて頼りになる、先生らしい言葉だった。

りとの余命はおよそ2週間となりました。




先にボスとりとに車に帰ってもらった。
待合室で私の覚悟はどこか絵空事だったのではないかと思った。
わかっていても動揺した。
2週間。
2週間。

本当なんだ…
本当なんだな、りとがいなくなるのは。


会計を終え外に出ると
午前中あんなに強く雨が降る不安定な空だったのに
中途半端に晴れて青い空が見えるところがたくさんあった。

なんだよこんな時に。
こんな中途半端に晴れやがって
こんな中途半端に曇りやがって


立ち尽くしたまま大きく息を吸って
吐くときに声が漏れた
涙が
ぽたっ
ぽたっ
と落ちていった




秋に美味しい新米食べさせたかった。
大好きな秋月をいっぱいあげたかった。

あげたかった。




コメント (2)
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小細胞性(大細胞性)胃腸管型リンパ腫の食事 2

2022-07-07 15:46:29 | りと・闘病記録
おげんきですか? れいです。
追加情報としてりとが何とか食べてくれたものを紹介したいと思います。

・注意点・
りとが食べてくれた食事ですが
小細胞性(大細胞性)胃腸管型リンパ腫を患った愛犬の食事について、です。
特に
「食欲はあるのに消化器サポートフードのドライも缶詰も一切口にしてくれない」
という愛犬と暮らす飼い主さんに向けての発信です。ご注意ください。


上記のような状態で時間はどんどん過ぎていくし
痩せていくのを見ているだけのようで自分で自分に飼い主失格の烙印を押したくなるし
栄養摂らせたいのは山々だけど手立てがないし。
焦りと苛立ちは全体重をかけて踏み潰してでも、愛犬にはできるだけ笑顔で…
と頑張ってるけど限界を感じて
「フード食べて欲しいのにもうどうしたらいいのかわからない!」
となってる飼い主さん、
わかります。
わかります(泣)。
全部ひっくり返して「じゃあ誰かやってよ!」って絶叫したくなるし
自分でもびっくりするほど大きなエネルギーの破壊衝動に襲われるときもありますよね。
それだけ一生懸命頑張ってる証拠ですよ。
あんまり自分を責めるのはやめましょう、お互いに。ね。

あなたのお気持ちがほんの少しでも軽くなるお手伝いができるように
あなたの日々の食事作りがほんの少しでも楽になるヒントとなるように
りとも、毎食お腹いっぱい食べられるように
そんな願いを込めながら
今後もりとが食べてくれたものを都度UPしていきたいと思います。

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~昨夜+今朝食べてくれたもの~
キラキラご飯をアレンジしたものですが少量づつ与えると残さず食べてくれました!
(キラキラご飯についてはこちら

・昆布と鰹節でとったおだし…私たちの夕飯でも使うため1リットル取った内の、250ml
・鶏むね肉のひき肉…90gほど
・ささみ1/4本ほどを小さくちぎったもの
・ドライフード消化器サポート(大粒)20gを細かく粉砕したもの(骨の折れる手仕事です)
・えごま油1.2滴
・だしを取ったあとの鰹節(13gほど)をみじん切りにしたもの…3gほど(残りは小分け冷凍)
かつおぶしを買う際には脂質が少ないものを選んでください。
あと、かつおぶしはカロリーもたんぱく質も摂れますが嗜好性が高いので使いすぎに注意です。
取ったおだしを味見したり匂いを嗅いでみたりしながら
”うちの子にはこのくらい”を見極めてください。
私はりとにティースプーン半量ほどをなめさせ、目の色が変わるちょっと手前くらいの濃さで
キラキラご飯を作りました。


昨夜は1/3量をお皿に入れて与えたら
「あれ?いつもと違う匂いです」
という様子でしばらく匂いを嗅いでいましたがそのうち食べ出す⇒プイっと。
これはいつものことなのでさらにささみ1/4本ほどを軽く混ぜ込むと
再び食べ始めてくれました。
いつも私が寝る前にダメ押しで”積み残し”(残したご飯)を与えてみるのですが食べないことも多く、
昨夜も最終的に与えたご飯の半量を食べたか食べないかくらいで終わりました。
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※残した分はもったいなくても処分してください。
 唾液もたっぷりついていて衛生的にも怖いので、翌日に持ち越すことはやめてください。
 朝与えた分の”積み残し”は3時くらいまであの手この手で引っ張って食べさせていますが
 3時を過ぎたものについては処分し、夜に新しいごはんを与えるというサイクルにしています。
 たくさんあった方が食いつきがいいならたっぷりと
 りとのように少ない量をちまちまあげる方が食べるなら少しずつという具合に
 好みや食べ方、また腹水の圧迫感やそもそもの食欲なども考慮して
 あなたの愛犬に合わせて与えてみてくださいね。
-----------

追加でささみを混ぜ込むことを私は「撒き餌」と呼んでいて
「お嬢さ~ん、撒き餌ばっかり食べてないでお食事摂ってくださいねー」
と言いながら笑っています。
必死になったり真面目になったりしてしまいがちですが、笑い、必要。
少しでも自分の気持ちが楽になるように工夫しながら食事のサポートをしています

今朝は与える量をぐっと減らし、まずはキラキラご飯3センチ角くらいからスタート。
半分くらい食べたところでプイっと。
プイっとからの撒き餌⇒まさかのほぼ完食、久しぶりでした!(泣)


11時半ごろママお腹空いたです、と言いに来たので ←いつもです
また同じ量、同じスタイルで与えたところ半量残しました。

12時半ごろ私がざるうどんを食べていると
「それりとも。食べたいです」の合図(足にピタッとくっつく)をするので ←いつもです
少量与えると喜んで食べました。
もしかして…と思い、
11時半に残したフードにうどん1本を1センチくらいに切って混ぜ込んで与えたところ
久方ぶりに完食しました!
絶対給餌量は足りていませんが、与えた分を完食でした!(泣)



そしてもう一つあります。おやつです。
普通の美味しいヨーグルトに慣れていたりとは
低脂肪糖質ゼロのヨーグルトは口に合わないようで食べませんでしたが
はちみつを気持ち多めに垂らしてよく混ぜたものは食べてくれました。
量としてはティースプーン1~2杯ほどですが喜んで食べてくれたので嬉しくなりました。
こちらもご参考までに情報共有しますね
やっぱりご飯もおやつもコクが足りないんでしょうね…


コメント欄であなたの知恵もぜひ私に教えてください。
よろしくお願いいたします。
コメント (2)
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大細胞性胃腸管型リンパ腫の抗がん剤治療について

2022-07-05 18:11:07 | りと・闘病記録
おげんきですか? れいです。

先日食事のことについて記事を書きましたが
本格的な抗がん剤治療に進むかどうかについてお伝えしていなかったので
前後してしまいましたが結果を。

6月24日、小細胞性から大細胞性に移行したとみられる状態だと言われました。
今までの薬はりとの状態での上限いっぱいだったため
大細胞性に移行した今、これ以上続けても効果が見込めないとのことで
次の治療に進むなら抗がん剤(点滴)です、と。

先生の治療方針としては
・説明を受けた週から4週目まで毎週投与(これだけでもう1か月)
・5週目はお休み
・6~9週目まで毎週投与(この時点でもう2か月)
・10週目はお休み
以降2週間に一度抗がん剤点滴
上記の治療に進む場合は副作用止めの注射等の細かい説明も受けました。

ただ…、と先生は言い、
「消化器系リンパ腫を持つ子の飼い主さんには強く勧めません。
予後が芳しくないことが分かっているので…
抗がん剤治療を行って薬がりとちゃんの体に合ったとして
そこから先3か月、う~ん…
2カ月、う~ん…」
とおっしゃいました。
とても言いにくそうに、でも一生懸命言葉を選んでくれているのが分かりました。
私はそれで十分でした。


今後どうしていくのかというとても重たい選択は
わずか3日で決めないといけませんでした。
主人と二人で事実を並べて淡々と話し合いました。
これがりとの運命を決めてしまう。
この選択が”りとの残り”を決めてしまう。
主人は言いはしなかったものの私と同じように
”決断を下す”ことは”怖かった”ことと思います。

この時点で分かっていた事実は
1 大細胞性胃腸管型リンパ腫に移行した場合、およそ余命2カ月ということ
2 先生の様子から上記がりとにも当てはまるであろうと予測できること
3 現在食欲旺盛であるということ
4 抗がん剤治療(点滴)に進む場合今まで以上に飛ぶようにお金がなくなること
そして
5 私たちには先代犬が教えてくれたことが山ほどあること
(現実的な資料として使えるものはこれくらいしかありませんでした)

特に4番目は大事です。避けて通れないお金の話し。
(人間のみならず)犬のガン治療、怖いくらいお金がかかります。
保険に加入していても飛ぶようにお金が消えていきます。
愛犬にしてあげられることの選択肢が…という飼い主さんもおられるかもしれません。

主人は諦めるつもりはさらさらなく抗がん剤治療(点滴)に進むことに意欲的でしたが
話し合いの最中2人とも幾度となく気持ちは揺れに揺れ
決断できない時間ばかりが過ぎてゆき
主人は何度も「重いね」「決めないといけないんやな」と言っていました。


最近は終活とかエンディングノートという言葉が完全に市民権を得ましたが
あれは自分の頭と心と体が元気で、
自分の好きなように動かせる内にやるものだと私は思っています。
実際問題として残された時間がそう多くないことが病気などで分かった場合
亡くなった後のことより(いやそれも大事なことではありますが!)
「残された時間を私はどう生きるのか。どう生きたいのか」
ということを改めて考えるのではないでしょうか。
夏の太陽に負けないくらいキラキラと輝いて、
自分らしく生き切りたい。
できるだけ後悔のないように
私は私らしく残された人生を生き切りたい。 

…と、
切実にそう願うのではないでしょうか。



待ったなしで何が起こってもおかしくないこの状況の中で
飼い主としてどういう時間を提供してあげたらいいのだろう?

ゆっくり
ゆっくり
話し合いは着地点が見えてきました。


娘の時にお世話になった先生がおっしゃったように寿命と生命力は違う。
同じ病気に罹患しても「神様からのお疲れ様会」の招待状が届く時期は
ひとりひとりみんな違う。
現実的な覚悟を持ったうえで希望ももったっていいじゃないか。


娘の時は真正面から向き合いすぎて優しい娘に負担をかけてしまった。
あの時の教訓から
病気になってしまったりとにとって
「安心して自分を任せて生きていける、命の伴走者としてふさわしい飼い主」
であろう、それを目指そうと思いました。
へなちょこだけど、目指したい。
娘に笑われないようにりとに接していきたい。

できるだけりとの目に映る世界が
キラキラしたものであるように。
安心して暮らせる変わらない日々であるように。
呑気で猫っぽいりとそのままに。





私たちは抗がん剤治療(点滴)は選ばず
りとの命に寄り添っていくことを選択しました。
今後も2人でりとがりとらしく生きていけるように努めたいと思います。

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大細胞性胃腸管型リンパ腫を患い愛犬と共に頑張っている飼い主さんの中には
我が家と違う選択をした方も当然いらっしゃると思います。
愛犬の病気と向き合う飼い主さんが
自分のエゴではなく愛犬に対する深い愛から決断した選択であるならば
私は誰が何と言おうとそれがあなたにとっても愛犬にとっても
一番いい選択なのだと思います。
そう信じています。
私はあなたの選択を尊重し、心から応援しています。
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小細胞性(大細胞性)胃腸管型リンパ腫の食事 1

2022-07-02 22:03:34 | りと・闘病記録
おげんきですか? れいです。

りとの病気がわかってから一番苦労したのが食事のことでした(現在進行形)。
調べても調べても有益な情報を得ることができず
今も試行錯誤が続いています。

あくまでも我が家のりとの場合ですが
同じ病気を患い食事の面で苦労されている飼い主様の参考になればと思い、書きます。
皆様のお宅のわんちゃんが抵抗なく食べてくれたものなど
コメント欄で情報交換をしていただけますと我が家にとっても大変ありがたい限りです。
よろしくお願いいたします。

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りと(パピヨン・女の子)
・7歳3か月ほどで発症
・健康時体重2.2~2.3kg
・食事はファインペッツを長らく給餌、いわゆる犬のおやつはほとんど与えたことはありません
・本当に何も口にできなくなった時のために大好物の食べ物(トマト)は封印してくださいと
 医師からお話があり、納得した上でいったん与えることをやめました

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発症後の食事について
・医師からヴェルキュアというサプリメントを勧められ、与えることにする
・4月27日からロイヤルカナン消化器サポート小型犬用に変更

2~3日で急激に100%チェンジする
最初こそ「・・・ん?」という感じだったものの移行はスムーズでほっとするが
1袋食べきる寸前で突然食べなくなる

その後病院で大型犬用の試供品を2袋いただき試す
主人が味見したところ小粒とは少し味が違うとのこと
りとの口に合うのか与えるとガリガリかみ砕きながら食べたため大型犬用を1袋購入

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消化器サポートを食べなくなってから
・フードを変更して1か月と1週間経過後、生まれて初めてご飯を残す

主人が口で大粒を砕き りとの口元に持っていくと食べてくれた
小さいと食べるのかも?と思い、以降大粒フードをわざわざペンチで砕いて与える
小粒を混ぜても上手に除け食べない

苦肉の策で大好物のトマトをフードに絡め与えると食べた
1時間くらいかかるときもあったがこの方法だと小粒フードも食べてくれる

りとは食欲がないわけではなく「おいしいごはんが食べたいです」という感じで
よほど消化器サポートが口に合わないのだろうと感じる

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ハンスト
・基本的に食事をボイコットし、空腹に負けて何かくださいといいに来るので
 フード数粒を差し出すと口にするという生活が始まる

まずそのまま⇒砕いて⇒1粒ずつ指先から …を延々繰り返すが
食べない朝食分をふやかして香りを出して与えてみるとガツガツ食べた
夕飯もふやかして与えるが半量ほどしか食べず
(※ふやかすと量が増えるのでどのくらい食べたのか管理しずらくなり困りました)

消化器サポートに変更してから2か月足らずで徐々にフードを残したり
一切口にしないようになっていき、1日の絶対給餌量が足りなくなっていく

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療法食の消化器サポート低脂肪(缶詰)について
・ヒルズの缶詰を5グラムずつに小分けし冷凍保存する

病気発症後2か月。缶詰は丸呑みしてくれるので薬を飲ませるときにだけ利用
ふやかしたフードと缶詰を混ぜるとボソボソ何とか食べる感じ
どうしても食べないときは缶詰のみ与えると
「欲しいのはこれじゃない」という顔をしながらも何とか食べる

6月28日、缶詰を出すと顔を背け食べなくなったので
ロイヤルカナンの消化器サポート(缶詰)に変えてもらうが少ししか食べない

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キラキラご飯について
~先代の子供たちがよく食べた「キラキラご飯」を思い出し応用して作る~

・消化器サポート大粒を細かく粉砕したもの…20g~
(大変骨の折れる作業です。無心でペンチで砕きます)
・ささみ(ゆで汁も)…約1本。ゆで汁250ml(残りは冷蔵庫保存で次回使用)

ゆで汁を沸騰させ、フードと細かくちぎったささみを入れて軽く混ぜる
ゼラチンを入れ火を止め、しっかり溶けたらバットに流し入れる
大きめにちぎったささみを上に散らして保冷剤で急冷する
粗熱が取れたら冷蔵庫で固める(緩いゼリーのような状態になる)

与えるとささみを狙い撃ちして食べようとするが
ゼラチンの効果で少しでもフードが口に入るのでよしとする
単純にトイレの回数が増えることと
腹水の影響でトイレまで間に合わず粗相をすることが増えたがこれらは許容した

※フードの量は当初36gで試しましたがフードの香りや舌触りが気になるのか
 すぐ食べてくれなくなりました。許容できる量については個体差が激しいと思います
 りとは現在ドライフード20gで試しています
---------------------

現在の食事について
・ささみをたっぷり混ぜたキラキラご飯+ささみたっぷり混ぜた缶詰

上記を1時間半おきくらいに食べさせ、食いつきが悪くなるたびささみを増やす
相変わらずささみを狙い撃ちするような食べ方をするがよしとする
薬は焼き芋10グラムでくるみ飲ませる。一口で呑み込むので抗がん剤も安心
白米も赤ちゃんの頃からの好物なのでえごま油を1~2滴たらして食べさせるが
ここ数日で食べないことも増えてくる

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6月最終週は食事のことで追い詰められてしまい、
…というか自分で自分を追い詰め、りとを追い詰め、いっぱいいっぱいになってしまいました。

主治医の先生が計算してくれたのですが
りとが1日に必要なカロリーは196~252kcal。
ボーダーは126kcalでこれを下回ると体重は減り続け病気に負けてしまう。
このエネルギーをドライフードも缶詰も使わず
好物だけで摂取させようとしたらどうなるのかと思い
1つ1つカロリーを細かく計算し実際に1回分を用意してみました。
すると1品1品大変な量になり
健康な状態のりとだとしても完食させるにはあまりにも現実的ではありませんでした。
(ドライフードって本当によく出来ているんですね!)
来る日も来る日も一生懸命カロリー計算をし、毎日、毎食、頑張った。
1日中キッチンに立ち続けた日もありました。
先日ついに少し泣いてしまい、主人に外食に連れて行ってもらいました。
主人は私よりずっと冷静なので、
現状把握、見失っていた立ち位置などについて改めて話し合い確認し合い
落ち着きを取り戻すことができました。
そして自分のことを一切後回しにしていたことに気づきました。
これではいけない。
これ、やっちゃダメですね。全てにおいて余裕がなくなる。

分かっていたはずでしたが分かっていなかった。
大好きなグレープフルーツも食べなかったし
好きな音楽も聴かなかったし
好きなユーチューバーさんの動画も心から楽しんでなかった。
夢中になっていた勉強もそれどころではなく頓挫せざるを得ず
鏡の中の自分の顔はいつも切羽詰まっていました。
全然幸せそうじゃなかった。
この顔を、りとに毎日見せていた…

一度その場から離れて好きなお店で外食をし、
りとに気兼ねすることなく病気について夫婦で話し合えたことは
「私、先代の子たちから何を学んだんだっけ?」
と自分を客観視することにもつながって心身ともに深呼吸できたような感じでした。

今同じ病でつらい思いを抱えている飼い主さん、
自分を大切にすることも忘れないでください。
1日ほんの10分、いや5分でもいいんです。
自分の時間、持ってください。




ありがたいことにりとは今はまだ食欲旺盛ですが
そう遠くない将来、食べられなくなる日が来ます。
それが明日の朝でも不思議ではないこともよく承知しています。

私たち夫婦は何度も何度も事あるごとに話し合ってきたので既に覚悟はできています。
明日、何があっても。
全くもって大丈夫ではないけれど、
明日、何があっても。


相変わらず絶対量は足りていない食生活ですが食べてくれるだけ幸せだと思い
笑顔でおいしいね~、えらいね~など積極的に声掛けをすることと
自分自身をいたわる時間を持つことに気を付けながら
あなたと
あなたの大切な大切な愛犬とともに
私たちも頑張っていきたいと思います。


                    ボス・れい
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りとファーストで考える残された時間の過ごし方

2022-06-25 14:26:40 | りと・闘病記録
おげんきですか? れいです。
現在りとの闘病記を綴っています。

2022.6.24(金) 午前
今日はエコーと血液検査の日でした。

エコーについて
ありがたいことに胸水は前回のままで変わらず。
腹水は日を追うごとに増えていき、
2.9kgまで増えた体重のうち増加分のほとんどが腹水と思われますとのことでした。
ごつごつとした手触りの背骨は
元々きゃしゃでモデル体型なりとのそれとはまったく異なり、
イヤでも娘の時のことを想起させます。
素人目にもエコーに映し出されるお腹の様子は
ああ、腹水ますます溜まってきちゃったな…とわかるような状態でした。
そもそもここ1週間ほどで見た目も手触りもぽにゅん、としたものになっていました。
最近トイレの失敗が増えたのですが
腹水で圧迫されてトイレまで持たずにしてしまうのでしょうとのことでした。
今後増えてくると思われるのでおむつを検討してもいいかもしれません、とも。


血液検査について
前回までに高値あるいは低値を示していたものはさらに悪化していました。
夜だけだった薬は1週間ほど前から朝晩服用となっていたのですが
先生がおっしゃるには今のりとの状態で目いっぱいの服用量だったそうです。
それが、効かない。

1週間飲み続けても効いていない、
改善してしかるべき数値が逆に悪化しているという結果が出たということは
様々な検査結果から考えるに
おそらく小細胞性から大細胞性に移行したとみていいと思います、との診断でした。


ああそうか…
りとと一緒に過ごせる残された時間は
一番早くて今日限り、から2週間の間か。

長くて63日前後、2か月か…
これが現実なんだなあと思いながら帰宅しました。



今後いつ何が起こってもおかしくない、最後の日々が始まったのだと思います。
ボスと「これから毎日りとと一緒に写真を撮ろう」と約束しました。

娘の9回目の命日も水曜日に迎え、何とも物思う6月となりました。
りとはハンストを繰り返しながらもおいしいものや好物なら食べるので
焼き芋もトマトも解禁しました。
ふやかしたフードにトッピングしてもそれだけ舐めてしまうこともありますが
病院でもらってきた缶詰と大好きな何かを上手に利用して
少しでも食べてくれるならその方がいい。
もう、それでいいね?と
2人で相談して決めました。

明日、
いや
今日、この瞬間どうなってもおかしくないのだから。

何が正しいなんて答えはない。
息子と娘が教えてくれることを道しるべに
1日1日を笑顔で大切に過ごしていこう。
神経質になってはいけない。りとも過敏になってしまう。
特に娘が教えてくれたことは
お手本のように毎日開いて過ごしていこう。


今後の治療については2人で今日明日かけてよく相談し
本格的な抗がん剤治療に進むかどうか決めたいと思います。
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