多動っぽい子、アスペっぽい子、学校行けない子  ~精神科から診た子ども、ときどき大人~

地方の精神科勤務医です。発達障害や子どもの話を中心に書いてます。(診断治療は、直接専門の先生の方を受診して下さいね。)

やっぱり・・・・

2009-09-15 23:00:00 | 発達障害
 もともと(今もですが)、大人の精神科を中心に診てきた私ですが、ここ10数年は、子どもや思春期もよく診るようになりました。まぁ、田舎ですので、何でも診ましょう・・と言うことになるのですが。

 と言うことで、多くの小中学校や高校の先生方とも知り合いになっています。おかげで(?)、学校からの紹介の件数も増え続け、(まだまだ不充分と言いながらも)学校の先生の発達障害についての理解も随分と進んできました。

 なので、いちいち、アスペルガー症候群の話や、一つ一つの理由を話さなくても良い先生も増えてきています。

 今秋、修学旅行を予定している高校2年のアスペっ子、コースの中に夜の観劇があるのを気にしています。暗い、人が多い、騒がしい、時間が長い、出来れば、観劇には行きたくないと、学校の先生に強い不安を訴えています。

 先生の方も、彼の訴えに、どの様に対応した方がよいものかと、相談をかけてこられます。

 「まぁ、とりあえず、会場に行って、本人に雰囲気をみてもらって、一応、観劇を勧めてみて、でも、やっぱり無理だと言うようなら、ホテルが会場の隣なので、本人だけ先にホテルに帰させましょう」と、とりあえず私の意見を伝えておきます。

 以前だったら、「どうしてですか、団体行動だし、絶対に無理ですか、頑張らせてはいけないんですか、何故ですか・・」と、しつこく学校の先生に突っ込まれていましたが、

 最近は、学校の先生も、「やっぱり・・・、そうでしょうね、じゃあ、そうします」と。

 まぁ、あまり説明に時間をかけなくても良くなってきました。(もち、例外も多々ありますが)