待ちに待った今年のサロンドショコラ東京、伊勢丹の催事場がまるで宝箱のよう。どれもこれも欲しくなってしまう、みんな物欲の権化。売る方も、買う方も、フランスの人も、日本のファンも、皆があれよあれよというまに伊勢丹の魔力に。。。
そんな中、フェルベールさんとコラボレーションされたヴェロさんの作品が会場に飾られていた。これは、フェルベールさんと同郷の画家ヴェロさんがコンフィチュールを食べたことで閃いたインスピレーションをそのまま絵にしたもの。近づいてみるととても細かい小さな鳥の羽、ウサギの産毛や花びらが布地に貼り付けてある。聞けば布は故郷のアルザスの草花を使って染めたもの。そこに言葉が添えられていた。
「にわか雨にある夜 空は セピア色のクエッチの 輝く情熱の 色に染まる」
ヴェロさんの、とてもすんだ瞳に見つめられながら、絵の描き方や想いを聞いていたら、なんだかほんわか暖かくなってきた。不思議な力を持つ人だ。
バカラとのコラボ、最初、正直なところ、彼女の作るお菓子の魅力と、高級イメージのあるブランドとのマッチングがどうかなーと感じていたのですが、実際に拝見した作品は、確かに素敵なものだったと思いました。
結果的に、とても高価格な物となり、変に話題を集めてはいると思いますが、真摯な創り手同士の思いが通じ合って生まれた作品、ということは言えるのでしょうね。
パナデリアさん主催のプラリュのセミナーに伺えないのが、とても残念です。
TB受け付けていらっしゃらないようでしたので、URLに、記事リンクしておきますね。