ああ 美味しい!

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ひたすら食べ続けます

プラリュさんの手

2006-01-27 01:03:13 | Salon du chocolat


今日はパナデリア主催の「プラリュ氏のセミナー」の日。
たくさんのショコラティエの方たちが尊敬しているというプラリュ氏。
やはりただものではなかった。
カカオ豆にこだわることで、とうとう4年前に自身でマダガスカルに
プランテーションをもったそうだ。
カカオの収穫から、チョコレートにするまでの途方も無い道のりに、なぜ
そこまでこだわるのか。
ひとつひとつ丁寧な説明を聞きながら、産地別のチョコレートを味わった。
今まで、味わったことの無い、すばらしい香りのものだ。
マダガスカルはフルーティな香りに酸味。目を閉じると熱帯の果物が目の前に
現れる。インドネシアはスモーキーな香り、薪を燃やすときのような香り、
アジアの、どこか小さな村に迷い込み、夕餉の香りがしてきたようだ。
圧巻はサオトメのバー。口にいれたとたん、本当に「ウワー」と声がでた。
まだ完全に挽かれていない旨みの残るカカオ豆。荒削りのその姿。こればかりは
表現する言葉がなくなってしまった。フランス語でもなく、日本語でもなく、
経験が人と人を硬く結んでしまったようだ。
プラリュさんの考えていることが、チョコレートを通して、会場にいる
皆に語りかけているようだ。「ゆっくりと楽しんでみてください、これが
私のすべてをかけた作品です。」
セミナーの後、プラリュさんを囲んでパーティとなった。たくさんのショコラ
ティエの方々が集まってくれた。席で話をしていたとき、手を見せてもらった
白い大きな手だった。この手はやはり「神の手」?たくさんの人に喜びを
与える手、がっちりと握手をして、会場をあとにした。
「ありがとう。」




写真:左上から右回り。セミナーでプラリュさん。会場の様子。パーティで
 JPエヴァンとフェルベールさんと土屋シェフ。お茶目なプラリュさん。マゼさんとシャポン
さんと。その他パーティには、ボワシエのボーティエさん、コッペニアの
オリバーコッペニアさん。画家のベロさん。フェルベールさんのお姉さん。
など出席されました。



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