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つれづれブログ

ミルキーだけは残してね(その2)

2007-01-17 11:41:27 | 世の中の不思議

不二家の株価が200円台で粘っています。

森永製菓がひょっとして支援するかも...なんていう思惑が働いているらしいです。

まぁそれはともかく、食品の安全に対する消費者と企業側の思惑は、どうしてこうも同じベクトルには向かわないんでしょうね。

この事実が示唆するものは、やはり安全性を確保するためには、それなりにコストがかかるって事なんでしょうね。そしてそれは一般の消費者にはなかなか認めてもらえない...

だから業績が少しでも悪化するといろいろとコスト削減を試行錯誤し、消費者にはわかりにくい安全性もこの対象にしてしまったって事なんでしょうね。

しかし....しかしですよ...

私にとって

近所のお店屋さんにおいている不二家のお菓子には昔からつい最近まで、グズって泣いている子供をなだめる魔法のお菓子でした。

でも 今は.....裏切られた気分でいっぱい..

不二家で食の安全を軽視した製品製造に関わった全ての方に問いたい。

「あなた達は自信を持って自分たちの製品を自分の友人、家族、子供に食べさせる事が出来ますか。」 

ペコちゃんが困窮しています。


ミルキーだけは残してね

2007-01-13 12:02:02 | 世の中の不思議

不二家の株価 (東証一部2211)が 例の件の発表以来たったの数日間で数十円ほど値下がりしています。

雪印の二の舞を認識していたのにもかかわらず、食品の安全と消費者を置き去りにした今回の対応は、全く同情の余地は感じられないですね。

きっと 経営陣は大幅な入れ替えを断行したふりをして、経営の立て直しを図るのでしょうが、大きな企業の体質というものはそんなに簡単には変わらないことは、経験則で消費者の方がよく知っていますからね。

個人的には、「不二家」が無くなって困るモノは 「ミルキー」と「カントリーまぁむ」ぐらいかな

このブランドだけ どこか堅実な食品メーカーに売却して、継続販売していただければ......

大企業が ユーザーの信頼を失い あっという間に没落していく...

どうしてこの教訓が経営者の危機管理に反映されていないのかな ホント不思議...

食材の破棄などの損失は在庫管理の見直しで改善出来たはず。 それに対し株価暴落による損失と何よりも失った信頼はとてつもなく大きいはず。

こんな簡単な計算が出来ない企業になってしまっていたんですね。

ペコちゃんが泣いています。 


モノ作りの技術空洞化と憂鬱..その3 PLL発振の回路って本当は難しいんだよ

2007-01-05 15:49:26 | 世の中の不思議

サーバー機の セットアップをしていて気が付いたのですがこの修理後のサーバー機、モニタへの映像信号の品質が良くありません。

縦の線がフラつくのです。 最近の大手メーカー製の製品にしては珍しいですね。この品質は..

もともと キーボードも液晶モニタも接続せずに運用するはずだったのですが、開発機も兼ねて運用するとなるとモニタを接続する機会がおおくなるでしょうから、この画質は気になります。

Dotclockjitter240x160 これが修理後!のサーバー機の画質 

カーソルの縦線のドットが数個間隔でズレています。しかも写真ではわかりにくいのですが これがうねうねと揺らぐのです..

Dotclockstable240x160 サーバ機につないでいた液晶モニタを別のDESKTOP PC に接続し直して撮影したのがこれ..カーソル矢印の縦がキレイ

ちょうど仕事にも飽きてきたのでオシロスコープで映像信号の基準クロックを眺めてみるとやはりドットクロックがフラついています。 (Jitterがみられます。)

PLL のロックが外れていますね。 きっとVCOの帰還回路部(チャージポンプ コンデンサかな?)へのノイズ混入でしょう。

PLLのパーターンの引き回しと、ICの配置はKnow Howがありますからね。

何も知らない基板設計の新人さんとかですと ICメーカーが提示しているデータシートに記載されている推奨パターンをそのままPCBに転写して安心してしまい、基板があがってきて実機確認であわてるパターンが多いですけどコレもそうなのかな

それにしてもこの不具合を見逃して流通させた検査っていったい...


モノ作りの技術空洞化と憂鬱..その2

2007-01-05 14:00:01 | 世の中の不思議

年末に急遽修理して頂いたサーバー機

下の画像は交換後のメインボードのものです。

Eserverx100repair320x160

この手作業による配線ですが、前回よりも配線の距離や配線数が少なくなっているものの相変わらずあります。(いろいろ事情はあるようですけれど...)

よく見るとテープで固定しておらず配線材が浮いていますし、半田量が足りない部分もありますね。これでは胸を張って大丈夫ですと納入先のお客様にはいえませんねぇ

Eserverx100repair_a240x180 Eserverx100repair240x180

このサーバー機の本来の設置場所へは急遽別メーカーの機種を手配しましたから、コレはエージングを兼ねて開発用にでも転用することにしますかぁ..

でも、前回の配線外れ時の対応をしていただいた営業の方の発言はかなり意味深でした。 サーバー機== 高信頼性を必要とする電子機器の概念が揺らぎました。

この件については折を見てまた今度..


モノ作りの技術空洞化と憂鬱..

2006-12-27 22:24:50 | 世の中の不思議

下の写真は、最近購入した小規模なタワー型サーバー機メイン基板のものです。 PCBの上に緑色の被服を持つ単線のワイヤで改修されています。

しかし、よく見るとその配線が外れているのが判ります。 この線は本来 IC (SOP)の12ピンに接続されているはずなのですが、連続稼働をする以前に外れてしまい障害が発生してしまいました。

また チップトランジスタ ? チップダイオードのリードに直接 1608のチップコンデンサを二個を空中で実装するなどなかなかの力作なのです。orz..

この改修されたメイン基板を持つサーバーは規模は小さいのですが24時間稼働とRAID1によるディスク障害から保護を計画していましたから、このメイン基板の初期不良は予想外でした。

当然 この後 製品サポートに連絡をとり修理を依頼したのですが その製品サポートの方から更に衝撃的な事実を教えて頂きました。 この件については現在まとめておりますのであとで報告などを..  

さて

このメーカーは黎明期(HAL9000の語源になったとかならないとか有名です..)からコンピュータを製造し続け、汎用コンピューター・システム サーバー ワークステーション ストレージ・システムなどを営業品目としているのですが、このような不具合を見せつけられますと、基板設計の品質や製造品質管理・検査に対する取り組みが希薄に感じられますね。

以前は、量産初期ロットの基板に改修線が一本も無いことが 基板/回路設計技術者にとっての目標であり誇りだったのですが最近はそういう意識は持ち合わせてないのかもしれません。

少なくとも振動やEMCでは不利な条件なはずなんですけれどね。

海外への技術移転による技術空洞化が警告されて久しいですが、こんな形で技術空洞化を実体験するとは.... とても憂鬱...

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