リリコ雑記

徒然なるままに、思いつき日記。

さよなら茶々。それから、ごめんね。

2012年07月09日 17時00分19秒 | にゃんこ画像


その異変は、6月26日(火)の夜からでした。

夕食の際、魚の缶詰の汁をにゃんこたちにあげることに。

桃とチビと茶々と、3匹で仲好く舐めていました。

そこまでは、いたって普通の我が家の光景。なんら疑問もなかったのですが。


しかしその数時間後、茶々に異変が。


何度も頻繁にトイレに行っているので、砂を綺麗にしようとのぞいてみたら、

水のような状態の便が。

それ以降、何度も茶々はトイレに駆け込んでいました。

その時は、昼間の時間に何か悪いものでも食べたのだろうかと、

そんな風に思っていました。

下痢状態の茶々を確認したその後、部屋の隅にげろっぴさん(エサの混じった嘔吐物)を発見。

嘔吐と下痢のダブルコンポってことは、やっぱ、何か悪いもの、

例えば、虫とかそういうものを食べたんじゃないかと思った私。

(殺鼠剤を食べたネズミを食べてしまった場合は、激しい嘔吐が続くので)


かくいう自分も、時々、体調崩して水のような便になることもあって、その時は

茶々も同じようなもので、すぐに回復するものだと思っていたんだけど。


この時、もし、病院で診てもらったら違っていたんだろうかと思わない事もないけど、

でも、過ぎてしまった事なので、確認のしようが無いことも事実。

ただ、自分は悠長に構え過ぎていたんじゃないかと、今更なんだけどね。


その後、回復の兆しを見せないまま、数日にわたり、茶々はエサを食べようともせず、

ロクに水も飲まない状態。

とにかく、栄養は摂らせなければ、という事で、ブドウ糖を溶かした水をスポイトで

流し込むように飲ませ、少しでも体力が回復すれば……。

と、その時は祈るような気持ちで飲ませていたんだけど、次の日も同じ状態。

何とか自力で水は飲むんだけど、少し舐めた程度。

飲もうとするんだけど、躊躇して止める、といった感じなので、相当具合が悪いみたい。


ご飯を食べないってことは、このままだと茶々は衰弱死してしまうと思った私は、

週末に地元の動物病院へ連れてゆくことに。




6月30日(土)

朝の診療が始まる8時半頃、久々に、私の拙い運転で動物病院までGo。

母が籠の中の茶々を宥めていましたが、運転に集中してたのと、

交通量が少なかったのが幸いで、すんなりと到着。


病院で下された診断は、「夏風邪」とのこと。

感染症も伝染病もないし、ただの風邪だから、すぐに治ると診断されて一先ず安心。

その日は化のう止めと炎症止めの注射を打って、ついでに食べてなかったから

点滴を1時間だけ打って、数日間のお薬をもらってその日は帰ることに。

念のためにと、点滴の針は刺したまま固定していたのですが、

この日の担当の女医さんはどうにも手順が悪く、見ているこっちがハラハラ。

母が後で言っていたのですが、薄いゴムの手袋をはめようとして失敗して床に落とし、

また新しいものを引き出して使っていたらしい。

で、それを見ていた母は「この人大丈夫か?」

って疑っていたらしいんだけど。

確かに、ちょっと不器用過ぎる人だったから、最初は大丈夫だろうかと思ったけど、

でも、夏風邪なんだし。なんて気楽に考えていました。


痛そうな茶々の腕を見ながら、帰宅。


だけど、家に着いてしばらく経っても、一向に食べる気が起きないのか、ぐったり状態。

点滴はまったく効かなかったのか、回復するような気配もないし。


ところが、目を離した隙に外へ出たらしく、どこにもいないから焦りました。

散々探し回り、一つ、心当たりのある場所に行って呼んでみたら、茶々の声が。

ちょっと遠いけど、家の近くの暗くて涼しい場所に陣取り、くったりと寝ていたのでした。

その日、外は暑かったし家にはクーラーないし。

まあ仕方ないかな、なんて思っていたけど、その日の夕食もやっぱり食べてはくれない。

再びブドウ糖と、それから薬を溶かした水を飲ませることに。

薬は固形のタブレットだったので、すり潰してから水に溶かし、何度かに分けて

茶々に飲ませるんだけど、鼻づまりが酷いらしくて激しく抵抗されちゃいました。

この数日間、目やにも酷いし。きっと風邪で鼻づまりを起こしているんだろうなー。

自分も花粉症持ちだから、鼻づまりの辛さはよーく分かります。


何とか。ご飯食べられるまでに回復して欲しいと思いました。

茶々は昔から大食漢で、かなりの量を食べるけど、ちっとも太らない体質だからね。

その茶々が何も食べないってのは、相当具合が悪いんだろうなと。


ちゃんと食べてくれる日がくるのか。

取り敢えず、薬が効いてくれるのを待つだけ。



7月1日(日)

今日もご飯を食べた形跡はなく、昨夜と同じようにブドウ糖を溶かした水と、薬を溶かし、

茶々に飲ませることに。


ところが、目を離したその間に茶々の姿が見えない。

まさか!!

って思って、昨日と同じ場所に行ってみたんだけど、そこにもいない。

心当たりのある場所にはいないから、どこに行ったんだろうって思ったけど

多分、そんな遠くには行ってないんじゃないかと、そんな淡い期待を抱いていたら、

母が

「茶々は死期を感じて出て行ったんだよ。猫って、自分の事はよく分かってるからね」

と断言され、益々絶望的な気分に。


本当に死期を感じて消えたのかと、そう思って、2階の窓から下をみたら、

そこには、茶々の寝ている姿が……。


草むらに隠れていたから全然分からなかったけど、家の近くに茶々はいました。

それで安心して、家では普通に掃除や洗濯やら。

ご飯を食べられない茶々の為にと、(子猫用も含め)ウエットフードを買って来たんだけど。

夕方になって冷えてきたから無理やり茶々を中に入れて、ウエットフードをあげてみたら、

ほんの少しだけ、指先に2本分だけ食べて、その日は終了。

でも、ちょっとの前進に嬉しさいっぱい。

この調子で、もっとご飯を食べてくれればいいんだけど。


ただ、まだ水をたくさん飲んでくれないのが気になるところ。

水をあげようとすると、飲もうかどうしようか逡巡し、止めるという繰り返し。

飲もうという意思はあるんだけど、でも、体が拒否をしている感じ。

ちゃんとお水飲まないと膀胱炎になっちゃうしなー。

本当はもっと飲んでほしいんだけどなー。


なんて思いながらも、本人の意思を尊重することに。




7月2日(月)

職場からの帰り、動物病院に電話を入れて、ギリギリの時間だったけど、

診てもらうことに。


その日も一時間だけ点滴をして、診断結果を聞かされることに。


言われたのは、熱が高くて全然下がらないという事と、肺炎を起こしかけている、という事。

まず熱を下げなければならないので、明日は一日点滴を打つから朝に連れてきて、

夕方に連れ帰って欲しい、という事でした。


まあ、確かに、日曜日はずっと外にいたし。

体が冷えたのはそういう事かな、くらいに考えていたんだけど、

一向に症状が回復しない茶々の様子に、不安を覚えるようになった私。


ここ一ヶ月、茶々は急激に痩せてきたし、食も細くなってきたし。

食べても吐くことも多くなったし。

でも、生活には支障がないみたいだから、大丈夫なんじゃないかと思っていたんだけど。




7月3日(火)

病院側に言われたので、父に頼んで診療の始まる8時半頃に連れて行ってもらい、

私は仕事が終わってから病院に立ち寄って、茶々を連れて帰ることに。


診察が終わり、病院側から言われたのは、

殺鼠剤とか、農薬みたいなものを食べたネズミを食べたのではないか、ということ。

確かに、茶々は狩りが好きだから、(たまに)ネズミを食べることもあるので、

殺鼠剤が体内に入ったかもしれない、というのは心当たりがまったく無いワケじゃなかったので、

それに関しては、一応納得したんだけど。


しかし問題はそれだけではなく、茶々は貧血の状態で、内部出血を起こしている事と、

骨髄から作られるはずの血液が、まったく作られていない

と衝撃の発言が。


出血はしていても、血液が作られていないので、体調が改善しないとのこと。

更に、血小板の働きも悪く、血が中々止まらない状態になっている、と言われ、

今までそんなの一度も言われた事がなかったので、動揺してしまう私。


元々そういう体質だったのなら、初めからそのような症状が出ていたワケだし、

茶々がまだ若い頃、腰の部分を骨折したこともあったから、その時に宣告されてるハズだし、

では、何が原因でそのようになっているのかまったくの原因不明

と、女医さん(冷たい感じの人)に言われ、あまりのショック状態に、すごすごと帰る私。

その日も熱は下がらず、明日、また連れてくるようにと言われ、本日の診療は終了。


でも、今は思う。


ここで治療を続けてそれは治るのか、治らないのか、それとも絶望的なのか、

ちゃんと聞いておけばよかったと。

もし、どうにもならないのなら、通院は止めて家でゆっくりと休養させてやったのにと、

そうしたら、あんな結末にはならなかったんじゃないかと

悔やんでも悔やみきれない自分がいます。


もっと強く出ればよかった。


そうしたら、あんな死なせ方はしなかったのに…………



その日は、アイスノンみたいなものを抱かせて、少しでも発熱の辛さを和らげた方がいい、

と言われたので、保冷剤のゆるい状態のものをタオルとストッキングで包み、

茶々に抱かせることに。

家に帰ってからもぜいぜいと辛そうな呼吸を繰り返す茶々に、

どうしていいのか分からない私。


その時は、高熱のせいで苦しんでいるのだと思い込んでいました。

今、冷静に振り返ってみれば、

茶々の異変はもう、この時すでに始まっていたんだと、


何故、この事実に気付かなかったんだろう

今では後悔の嵐です。




そんな今日も、水もご飯もとろうとしない茶々。

せめて、ご飯だけでも、少しだけでも食べてくれればいいんだけど。。。




7月4日(水)

この日も、昨日と同じように、朝は父に連れていってもらい、

私らは帰りに茶々を連れて帰ることに。


本日は院長先生がいる日だったので、茶々の状態を詳しく聞くことが出来ました。


まず、病気などに感染してはいないからその点では安心してくれと、

はっきり言われたのですが、猫エイズには罹っていると、言われました。

ただ、発症しているのではなく、菌を保有しているのだという事。

保有と発症は違うからね、と言われたので、その点では安心したんだけど。


やはり茶々の体は貧血が酷いという事と、血液を作る骨髄の機能がまったく働いていない、

という事は昨日と同じでした。

ついで、黄疸も起こしていて、それは肝機能や腎機能が異常なわけではなく、

体内で起こっている出血が黄疸を起こしているらしい。

それに、血小板の数も少なく、針を入れると中々血が止まらない状態にあるらしい。

でも、今日は熱も下がったし、数値も随分と落ちているし、

「治療そのものは、色んな可能性を診て行っています」と言われ、安心することに。


その日、茶々は昨日よりも少し元気がいいみたいで安心する私。

だけど、帰ってすぐに籠から出したその瞬間、ぜいぜいと全身を震わせるようにして

激しい呼吸を繰り返すその姿に、一瞬、もしかしたら点滴が合ってないんじゃないか

と不安に襲われた私。

でも、両親は昨日よりも元気そうな茶々の様子に安心しているみたいだし、

とにかく様子をみようと思っていたら、その苦しそうな呼吸はまもなく治まったのと、

水を飲んだり、固形のエサを(少しだけだけど)食べたり、ついで、ウエットフードも食べたし、

いつも通り、母の膝に乗って夕食をねだったりと、いつもの行動を見せる茶々に

すっかり安心してしまった私。


あともう少ししたら、いつもの茶々に戻る。

よかった。本当によかったと、その時は、本当に信じていました。



まさか、それが、こんなことになるなんて。。。



(続く)



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