日曜日放映日だってことをすっかり忘れてて、ビデオの操作とかしてて
前半を見逃してしまったのですが。
つか、後半を見て思った一番の感想としては、
これの元ネタって、
「悪魔の手毬唄」じゃね?
ってこと。
金田一耕介役が石坂さんの時の映画版をBSで見た時、
確か、こんなん裏事情があったよね?
連続殺人事件の犯人である女性の夫は、凄くモテる男で、詐欺師で。
勢いで色んな女性に手を出して、妊娠させちゃって。
しかし、彼の子供を身ごもった女性たちは、実の父親の存在を隠して、
自分の夫の子供だと偽って育てちゃって。
数年後、その男の子供たちは美しい娘へと成長し、己の出生の秘密を知らず、
同じ血を分けた兄を愛してしまうという悲劇に陥るワケですよ。
事情を知らないで見ると、三角関係とか、四角関係とか、一人の男を巡って
三人の女性たちが取り合ってるような構図。
そんな事情を知ってるのは、夫の妻と、彼と関係を結んだ母親たちのみ。
当然ながら、結婚には大反対するわけで。
そこは、事情を知らない若者たちだけが苦悩するんですよ。
詐欺師だった男の妻は、自分の息子と、他の家に産まれたとはいえ、
血を分けた実の妹たちと結婚させない為に、次々と彼女らを殺害。
動機を隠す為に、敢えて手毬唄を引用し、まるで呪いのように見せ掛けたのは、
実の息子に真実を知られないようにする為で。
なーんて話だったと思いましたが。
だって、ラストに明かされた彼女の動機って、まさに↑コレじゃん。
(もちろん、それなりのアレンジはありますが)
以前、TBS系の「十津川警部の事件」シリーズで、○○周年記念
と言っておきながら、
中身はまるっとアガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」
だった事もあったしなー。
いやあの時は、記念だから敢えてその題材にしたのだろうか、それとも
マジでネタ無かったんかい。
とか、色々突っ込みたかったですけどね。
それは置いといて。
普通に考えると、恋が成就しなかったら三日以内に死んでしまうって、
恐ろしいですな。
泡になった人魚姫よりも悲惨というか。
しかも、振った本人は、人一人の人生奪ったって事で悩むことないのかなー。
って思うんだけど。
これってどうよ?
常々思うんだけど、この「トリック」のシリーズって、
人の命の重さとか尊厳とか、まったく無いよね。
殺されてる人がいても、「当然」って顔してる村人たち&信者ばっかで、
それが不気味な雰囲気を出してるから、ドラマとしては成立してんだけどさ。
実際、命の軽さからいったら、一時期騒がれた「バトル・ロワイアル」と
なんら変わりないとは思うんだけどね~。
漫画の未成年云々の条例出すくらいなら、こっちも規制したら?
と、思わないこともない。
しかしまあ、逆に考えるなら、「呪い」とか「迷信」とか、
日本の国の因習ってのは実に面白いもんだよね~。
そんな私も、民俗学には興味ありますよ。
題材としては、非常にそそられるものがあるんだもん。
さて、そんな映画版トリックは、
どんなん悲惨な裏事情と結末が待ってるのやら。(おい)
今回のスペシャルの結末もそうだけど、実の息子に殺されてしまったしなー。
(前回の映画は自殺でしたね)
まあ、これは予想がついてたけど。
問題は、彼女が守り通した秘密は、息子に知られないまま守られるのか、
それとも、明かされるのか。
どっちにしても、いずれはバレるとは思うんだけどなー。
なんて思いつつ。
まあ、多分、テレビで放映されるまで待つと思います。自分。(おいおい)
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