ぱきぱきちゃん の Pakipaki 話

ぱきぱきは若年性パーキンソン病の夫Mr.Pakipakiと二人暮らし。介護人生活をご紹介。

I used to be a Parkinson patient...

2005年10月30日 | パーキンソン国際会議/セミナー
先週の予定では今日(日曜日)はジョギングだったんだけど、今日はキャンセル。Mr.Pakipaki、同僚と一緒にオニギリとビーフジャーキーを携えて7kmハイキングへ出かけた。ってわけで、ぱきぱきちゃん一人で留守番。昨日は、私の方が忙しかったので、Mr.Pakipakiは一人で留守番していた。

さて、ちょっとダブリンの話を書くことに。参加前からダブリンで会うのを楽しみにしていたのが、イギリスの若年性患者のトム・アイザックさん。この人のことは9月のブログでも書いた。トムさんは、私の期待通りの人だった。小柄な男性だけど、存在感があった。彼は今回の大会の最後のスピーカーだった。明るく楽しい、聞き手を元気にさせてくれるスピーチだった。後でちょっと話をした時に、本人はうまく話せなかったと言っていたけど、そんなことはなかった。

彼のスピーチ、とにかく明るいの。彼のメッセージは「希望を持ちましょう」だった。これって結構ありふれたメッセージなんだよね。でもね、心に響いたんだよね。

「パーキンソン病患者の場合、Black stuff(黒いヤツ)に問題があるんだけど、アイルランドでBlack stuffって言ったらギネスビールだよねー(笑)」ってギネスビールを見せたりするの。大会最後のスピーチにしては、明るいでしょ?!?(ちなみに、黒いヤツってのは脳の黒質のことです。)北極熊がダラダラしている様子の映像を見せたり、ペンギンが勢いよく跳ね回っている映像を見せたりしながら、「ボクたち患者ってこんな時があるよね」と言って会場の患者さんを笑わせる。その明るさに無理がないんだよね。ホントに感心した。

そして最後に・・・

「I used to be a Parkinson patient (ボクって昔パーキンソン病だったんだよね)って言える日が来ることを信じている。」

彼の明るいテンポのいいスピーチの最後の台詞に涙が出た。

この人のスゴイところは、こう信じているだけでなく、さらなる研究のための資金集めなどをしているところ。

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5 コメント

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ぱきぱきちゃんもすごいです。 (nobi-chan)
2005-10-30 18:04:50
おじさん、かわいい。どんな状況でもユーモアを持てるってすごいね。でも、ぱきぱきちゃんのブログも白クマの映像に負けないくらい「くぷぷ」と笑ってしまうおかしなエッセンスがたくさんだよ。

このブログがなかったら、私もパーキンソンのこと、よくわらからないままだったろうし。おじさんに近いくらいぱきぱきちゃんもまわりを明るくさせながら、理解を深めてると思うもん。

さっきまでわがままな著者(元偉いおじいさん)に怒りくるっていたけど、ぱきぱきちゃんのブログを読むと、「まあ、いいか」ってなごんでしまった。Mr.Pakipaki、ハイキングから帰ってきたかな。なんだか自然な日曜日で(それもおにぎり持ってくんだ)いいね。
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あははは。 (ぱきぱき)
2005-10-30 22:13:22
元偉いおじいさんっていうのにチョットうけた!



何だかほめられてチョットいい気になってしまいそうです。Mr.pakipaki、さっきハイキングから帰って来た。おかかの入ったおにぎりとビーフジャーキーがお弁当だったんだよね。卵焼きとかはいらないらしい。
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イギリスのセンス? (Almond)
2005-10-31 06:57:41
トム・アイザックさんの話(というか話芸みたい)私が分かるとこだけでも面白かった。

こういうユーモアあふれ、それでいて心を打つものを最後に持ってくるのって日本ではしないな、とまた思う。

なんか日本って硬直している。

下品にふざけるかのどちらか。

日本のいいとこってサービスの細やかな丁寧さ。少なくとも表面的には。
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Unknown (Unknown)
2005-10-31 17:20:56
日本人にはできないスピーチでしたよね。日本なら「ふざけすぎ」ってことになるかもしれないですね。でも、笑いって大切な要素ですよね。心にも残るし。Mr.Pakipaki、めざせトムアイザックなんですけど、内弁慶だから無理だーーー
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上の書き込みは私 (ぱきぱき)
2005-11-01 03:25:00
上の書き込みは私です。
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