ぱきぱきちゃん の Pakipaki 話

ぱきぱきは若年性パーキンソン病の夫Mr.Pakipakiと二人暮らし。介護人生活をご紹介。

遠い昔の思い出

2007年02月16日 | 雑談
さてさて、今日は何の話を書こうかな。。。

そうだ、日本でこーこーのせんせーだった時の話を。。。昨日職場の本棚を見ていたら、「少年H」が目にとまった。そうそう、これって思い出の一冊なんだよねー。

少年H〈下巻〉

新潮社

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私が担当していたクラスのひとつに理系クラスっつーものがあった。理系クラスって男子ばっかりなんだよね。私が担当していた理系クラスも男子42名。当時ぱきぱきセンセーはまだ若かった。まあ若いから生徒の気持ちがよりわかるなーんてことも言われるけど、そんなこたーない。若くて、しかもオンナの先生の授業なんて「息抜き」にされちゃう。まあ、私は図太いので泣かされたりはしないんだけど、クラスコントロールは結構たいへんだった。

一番苦手だったのが、変なラクガキ!教室に入ると、オッパイの絵なんかが黒板にでーんと描いてあったりすんの。まるで学園ドラマの世界。。。アセっちゃーいけないと思いながらもアセって消して、誰が描いたのか問いただすんだけど、まあ正直に手を挙げたりしないわけ。なんだかね、その「アセっているセンセー」を見るのが楽しそうなんだよね。

で、動じないようにしようって思うんだけど、やっぱうまくいかないの。若かったし。

こんなこともあった。授業をしながら、ふと教室を見渡すと、教室の隅の掃除道具箱の上にエロビデオが置いてあったの。どう見ても、こっちの反応を楽しもうとわざと置いてあんの。ね、頭に来るでしょ?「君たち、わかいねー、かわいいねー」なんてこたーないの。思いっきりセクハラなんだから、ビシバシ指導したいわけ。でもね、それがうまくいかんのだよ。私の説教は全然少年の心に響かんのだよ。

で、ある日のこと。また生徒の机の上に怪しいビデオを見つけた。それが比較的真面目な生徒、林くんの机の上。ケースに手書きで「少年H」って書いてある。

がーん、ついにキミまで私に嫌がらせをするようになりましたかっ!とちょっと被害妄想気味の私、ここでちょっと小爆発。。。「ナニよ!そのビデオ!またエッチなビデオを学校に持って来て!エロビデオは没収じゃあー」と私なりにすごんでみた。

すると真面目な林くん、すんごい困った顔。「せ、せ、せんせー、昨日放送してたテレビドラマ見ませんでしたか?これ、そ、そ、そのドラマをダビングしたんです。せ、せ、せ、せんそーの話で全然エッチじゃないんれすう。しぇんしぇいも見ましゅかあ」と最後の方では言葉もはっきりしない。

なにゅ~、エロビデオじゃない~?!?戦争のはなし~?!?「何言ってんねん、ばっちり『エッチ』ってケースに書いてあるやんかっ」と問いつめる私。「先生、今晩家で見て来てください」と泣きそうな顔でビデオを私に押し付ける林くん。そこまで言うんやったら、しゃーない、見たるわ。

はい、家に帰って少年Hというテレビドラマを見ました。はい、とっても反省しました。林くんには心から申し訳なかったと謝りました。ぱきぱきセンセーは笑いものになりましたが、自業自得かと。。。