身体と思考や感情はすべて相互に関係しているとみて、身体が精神の状態に反映するという、バイオエナジェティックスの考え方はとても興味深く思います。
たとえば私は首や肩の凝りが慢性的にありますが、私のこの凝りは、パソコンに向かう時間が長いことによる物理的な筋肉疲労だけが原因ではなく、私の思考や感情の持ち方にも大きな原因があるとみます。
それではどのような感情が、この肩と首の緊張感を増すことにつながっているのかを探るには、凝った身体の状態を強くイメージした時に湧く感情や想いに、強く意識を向けてみると探れます。
すると私の場合には、「頑張らなければ！」とか、「早くしなければ！」という想いが湧き起こり、感情的には、怒りに近いものが渦巻いていることに気づきます。
ただこのような想いや感情は、普段は意識していないため、自覚のないままくすぶり続けています。
このような日頃から無意識に持ち続けている想いや感情が緩和されれば、形状記憶のように手放せない肩や首の凝りも緩和されていきます。
たしかに、そのような想いや感情をほんの一瞬でも手放してみると、肩や首の凝りが楽になっていることに気づきます。
ただし人によって、身体の凝りや不調が出やすい場所は違うし、その不調を意識したときに湧き起こる想いや感情も人それぞれ。
だからこそ、自分だけの問題点がはっきり示されて興味深いです。
たぶん、気がかりな身体の凝りを取り除けば、心も軽くなるはずだし、逆に、気持ちの持ち方を変えてみれば、身体の不調が治ることも往々にしてあるように思います。
たとえば、猫背の人は背筋がまっすぐな人より自我が弱い、といわれがちなのも、この考えにつながるようです。
バイオエナジェティックスに関しては、ほんのちょっと聞きかじった程度なので、きちんと使いこなせているとは言えないけれど、私の場合、聞きかじった程度で自分流にアレンジして使うのが得意なので、この考えを参考に、自分なりの取り入れ方を考えてみようと思います。
